システムエンジニアの仕事に興味があるけれど、「システムエンジニアはやめとけ」という言葉を耳にすることもあり、躊躇している方がいるかもしれません。システムエンジニアは、労働時間が長かったり、ストレスが掛かったりと、厳しい面もあります。しかし、スキルを身につければ、世の中に貢献できるやりがいのある仕事といえます。
今回はシステムエンジニアはやめとけと言われる理由や向いている人の特徴、未経験から就職する方法を紹介します。システムエンジニアへの転職をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
システムエンジニアはやめとけと言われる理由
システムエンジニアという職業は、やめとけと言われることがあります。その理由は大きく分けて5つあります。
- 労働時間が長い
- 下請けではキャリアアップしにくい
- 給料が上がりにくい
- ストレスがかかりやすい
- 未経験の場合は雑用になることが多い
1つずつみていきましょう。
労働時間が長い
システムエンジニアの多くは、長時間労働を強いられています。厚生労働省の調査によると、情報通信業の年間総実労働時間は1,877時間と、全産業平均の1,633時間を大きく上回っています。プロジェクトの納期に追われ、深夜や休日の作業が当たり前となっているのです。
また、常に最新の技術や知識をインプットせねばならず、ワークライフバランスを大切にしたい人にとっては、つらい職業だと言えるでしょう。長時間労働が習慣化してしまうと、心身の健康を損なうリスクも高まります。やめとけと言われるのも無理はありません。
下請けではキャリアアップしにくい
大手企業の下請けとして働くことになると、キャリアアップが難しくなる傾向にあります。下請けの場合、大手企業から受託したプロジェクトを、指示通りにこなさなければなりません。自社のシステム開発や新しい技術を身につける時間は、ほぼないといっていいでしょう。
このような環境では、いつまでも同じ仕事を任され続けることになりかねません。システムエンジニアとしてスキルを高めたいなら、下請けよりも自社サービスの開発に注力している企業で働くことをおすすめします。
給料が上がりにくい
システムエンジニアは、給料の伸び悩みに苦しむ人もいるでしょう。特に下請けの場合は、単価が低く抑えられがちで、がんばって働いても給料が上がりにくいのが現状です。大手企業は下流工程を下請け企業に発注しているため、必然的に下流工程を担う下請け企業の単価は下がります。
そのしわ寄せは、下請けのシステムエンジニアの給料に直結します。給料の伸び悩みは、システムエンジニアをやめたくなる大きな理由の1つといえるでしょう。
ストレスがかかりやすい
システムエンジニアは、常に高いストレスにさらされやすい職業です。納期直前に不具合が見つかれば、連日深夜まで作業が続いたり、休日返上で働き続けたりしなければなりません。また、日夜関係なくシステムダウンの連絡を受ければ、原因究明と復旧作業のために、作業し続けることになり、心身が疲弊する恐れもあります。
また予算やスケジュールなど、クライアントから無理難題を突きつけられたり、急なシステムの仕様変更を依頼されたりと、板挟みになりやすいのです。これらはシステムエンジニアにとって大きなストレスの要因となります。
未経験の場合は雑用になることが多い
未経験からシステムエンジニアになると、スキルに乏しいため雑用ばかりを任されることも少なくありません。先輩エンジニアのサポート役として、資料の作成やデータ入力などに追われる日々が続くこともあります。
また、プロジェクトには納期があるため、速やかに開発を進める必要があります。プログラミング経験のない新人に仕事を教える余裕がないため、未経験者はプログラミングの仕事になかなか携われないのが現状です。いつまで経ってもスキルアップできず「こんなはずじゃなかった」と思うこともあるでしょう。
システムエンジニアに向いている人の特徴
システムエンジニアに向いている人の特徴は以下の3点です。
- 論理的思考が得意な人
- 学習意欲が高い人
- コミュニケーション能力が高い人
システムエンジニアには、物事を論理的に考える力が欠かせません。因果関係を見抜き、本質的な問題を見極められる人は、システムエンジニアに向いているといえるでしょう。
次に重要なのが新しい技術を学ぶ姿勢です。IT業界は日進月歩で変化しています。常に新しい知識やスキルを吸収し、自分を高めていく姿勢が必要です。
加えて、システムエンジニアはクライアントや他部門の担当者とも密にやり取りする必要があります。相手の要望をしっかりと汲み取り、自分の考えを的確に伝えるコミュニケーション能力がある人はシステムエンジニアに向いています。
システムエンジニアになるメリット
システムエンジニアはやめとけと言われることが多い職業ですが、実はメリットも数多くあります。ここでは、システムエンジニアになることで得られる3つのメリットを紹介しましょう。
- 将来性がある
- スキルが身につき独立がしやすい
- やりがいを感じやすい
それぞれ詳しくみていきます。
将来性がある
IT技術は年々進歩しており、それに伴ってシステムエンジニアの需要も高まっています。近年、ITを活用した業務やシステムの構築など、ビジネスのDX化が進んでいることが背景にあるからです。
経済産業省の調査によると、IT人材の需要は今後も拡大し続け、2030年には最大で約79万人の人材不足が懸念されています。特に、システムエンジニアなどの高度IT業界の人材不足は深刻だといわれています。スキルを磨き続ければ、キャリアアップのチャンスにも恵まれるはずです。
スキルが身につき独立がしやすい
システムエンジニアの仕事を通して、さまざまなスキルを身につけることができます。
プログラミング言語の習得はもちろん、システム設計やプロジェクト管理のノウハウも学べるでしょう。またクライアントとやり取りしたり、プロジェクト内のメンバーをまとめたりと、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルが身につきます。
ある程度の経験を積めば、自分の得意分野を生かし、個人事業主として活躍するシステムエンジニアとして独立することも可能です。
やりがいを感じやすい
システムエンジニアの仕事は、やりがいを感じやすいのも特徴です。システムの開発により、クライアント企業の生産性を大幅に向上させられたり、自分が開発したシステムが、数百万人のユーザーに利用されたりする可能性があります。
世の中の便利さに直接貢献できるのは、この仕事ならではの醍醐味でしょう。また、技術力を存分に発揮できる点も、エンジニアとしてのやりがいにつながります。日々新しい技術が生まれる中で、自分の力を試し成長を実感できるはずです。
未経験からシステムエンジニアになる方法
システムエンジニアに興味はあるけれど、未経験だからと諦めている方もいるかもしれません。ここでは、未経験からシステムエンジニアを目指す3つの方法を紹介します。
- 未経験可能の求人を探す
- まずはプログラミングスクールに通う
- ダイレクトリクルーティングサービスを活用する
それでは、1つずつみていきましょう。
未経験可能の求人を探す
未経験でもシステムエンジニアになれる求人は多く存在します。IT業界は需要がある一方、人材不足が懸念されているからです。未経験者を育成する教育制度が整っている企業では、未経験者の採用活動に前向きな企業もあります。また文系出身でも応募できる求人もあるため、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
また未経験可能な企業で経験を積んでから、転職してスキルを身につけていくのも一つの方法です。諦めずに求人サイトをチェックしてみてください。
まずはプログラミングスクールに通う
プログラミングは、システムエンジニアに欠かせないスキルです。未経験からスキルを身につけるなら、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。最近では、未経験者向けのプログラミングスクールが数多く開講されています。
中でもIT業界が未経験の方におすすめなのが、プログラミングスクール「NINJA CODE」です。「NINJA CODE」は、プログラミングの基礎知識から実践的な課題制作、個別相談など、ワンストップで転職を支援します。
ダイレクトリクルーティングサービスを活用する
システムエンジニアを目指すなら、ダイレクトリクルーティングサービスを活用しましょう。特にIT業界に特化したダイレクトリクルーティングサービスは、業界内のノウハウや事情を熟知していたり、求人には載っていない情報を持っていたりします。無料のキャリア相談にも乗ってくれるため、未経験からIT業界を目指す人にとっては心強い存在となります。
ダイレクトリクルーティングサービスを味方につければ、未経験からでもシステムエンジニアへの道が開けるでしょう。
システムエンジニアはやめとけと言われがちだが将来性は高い仕事
システムエンジニアはやめとけと言われがちな職業ですが、実は将来性の高い仕事だといえます。IT業界は今後需要が見込まれるため、スキルを身につければ、未経験でもIT業界への転職が可能でしょう。
未経験でシステムエンジニアの仕事への転職を希望するなら、ダイレクトリクルーティングサービスの利用がおすすめです。IT業界に特化したダイレクトリクルーティングサービス「HUGAN」は、経歴や求人条件をヒアリングしたうえで、ワンストップで転職活動を支援します。