ゲーム好きが高じてゲーム会社への就職・転職を考える人がいる一方で、「ゲーム会社はやめとけ」と言われることは少なくありません。このように言われるのは、理由があるからであり、ゲーム会社が一般的に避けるべき業界というわけではないことに注意が必要です。
そこで今回は、ゲーム会社はやめとけと言われる3つの理由とゲーム会社で働くメリット・デメリット、避けた方が良いゲーム会社を見極めるポイントを解説します。ゲーム会社に向いている人、向いていない人の特徴やそのほかにおすすめしたい業種もご紹介するので、就職・転職時の参考にしてください。
目次
ゲーム会社はやめとけと言われる理由
ゲーム会社はやめとけと言われるのは、主に以下の3つの理由からです。
- ハードワークだが給与が見合っていないことが多いため
- バグの修正対応が大変なため
- 比較的新しい業界で売上が不安定なため
ハードワークだが給与が見合っていないことが多いため
ゲーム会社はやめとけと言われる理由の一つが、ハードワークで給与と見合わないことが多いからです。
一般的に、ゲーム業界は人手不足と言われている業界です。そのため、残業や休日出勤などハードになりがちで、ゲーム業界の離職率は15.6〜27.3%と平均より高めの傾向にあります。
給与面で見ると、平均年収は580万程度と一般的な平均年収より高めです。しかし、業務内容や働き方を比較した時に、給与と見合ってないと感じる人が多くなっています。
バグの修正対応が大変なため
バグの修正対応が大変なこともゲーム会社はやめておけと言われる理由です。
ゲーム開発にあたって、プログラム時のバグの発生やその修正対応は避けられません。しかし、人手が少なかったり業務が属人化しているゲーム会社では、バグの発生率が高く、その修正対応に追われすぎることが多くなります。
納期や時間が限られている中で、通常業務に加えてバグ修正に対応しないといけないため、業務過多となり対応が大変になります。ゲーム会社によっては、徹夜での対応が続くことも当たり前にある業界であることにも注意が必要です。
比較的新しい業界で売上が不安定なため
ゲーム業界は、そのほかの業界と比較して新しい業界です。また、スマホや新型ゲーム機の登場など技術革新の流れが速く、競争が厳しい業界であるため、外から見ると売上が不安定なイメージを持たれやすい傾向にあります。
ニーズに合ったゲームを販売する目的で、ゲーム会社ではマーケティングや調査などを実施しています。しかし、実際の売れ行きは消費者に左右されやすく、安定性は低いといえます。
仕事に安定を求める人は、ゲーム会社はやめておく方が良いでしょう。
ゲーム会社で働くメリット・デメリット
ここからは、ゲーム会社で働くメリット・デメリットを解説します。
ゲーム会社への就職・転職を検討している方は、業界選びの参考にしてください。
ゲーム会社で働くメリット
ゲーム会社で働く主なメリットは、以下の3つです。
- 趣味を活かしやすい
- 自由な働き方が多い
- 最新テクノロジーに触れられる
ゲーム会社で働く一番のメリットは、趣味を活かし安いことです。ゲームに興味関心がある人が就職・転職を望むことが多いので、ゲーム好きな人にとっては趣味感覚で働きやすいことが特徴です。
新しい業界であるため、ルールが緩く、服装や髪形、在宅勤務など自由な働き方をしやすいのもメリットです。また、最先端の開発をしているゲーム会社であれば、VRやARといった最新テクノロジーに触れられるのも魅力です。
ゲーム会社で働くデメリット
ゲーム会社で働く主なデメリットは、以下の3つです。
- 残業や休日出勤が多い
- 人間関係の構築が難しい
- ゲームが嫌いになることもある
ゲーム会社は、先述のように人手不足であり残業や休日出勤が多い傾向にあります。特に作品のリリース前には、特に業務過多となり激務になることがあるでしょう。
また、プライドを持ってプロとして仕事に従事する人が多く、一方で、離職率が高いため、人間関係が構築しづらいのもデメリットです。
ゲームが好きで就職・転職したとしても、過酷な仕事をするために結果的にゲームが嫌になってしまうこともあります。
やめとけと言われるゲーム会社を見極めるポイント
ゲーム会社への就職・転職を成功させるには、会社の見極めが重要です。ここでは、やめとけと言われるゲーム会社を見極める3つのポイントを解説します。
- 会社の規模と給与が見合っているかどうか
- これまでの実績を確認する
- 口コミや社員の声を確認する
会社の規模と給与が見合っているかどうか
やめとけと言われるゲーム会社を見極めるには、会社の規模と給与が見合っているかどうかを確かめることです。
特に、高額な給与を示す会社には注意をしましょう。なぜなら、企業規模が大きく売上がともなっている会社は安心ですが、小規模な会社が高い給与を示す場合は、労働環境が伴っていない可能性が高いからです。
ブラックな環境かを見極めるために、給与以外にも、退職率や有給取得率も確認しておくといいでしょう。
これまでの実績を確認する
これまでの会社の実績を確認することも、入ってはいけない会社かどうかを見極めるために重要です。就職四季報や公式ホームページなどを見ると良いでしょう。
会社のこれまでの実績を確認することで、どのくらいの規模の企業なのか、安定性や将来性はあるのかを判断しやすくなります。
また、会社の歴史と成長率も具体的に把握しておくと、安心して働ける会社かどうかを見極められます。
口コミや社員の声を確認する
やめとけと言われるゲーム会社かどうかは、実際に働いている社員の声や退職した人の口コミを参考にするのもおすすめです。
例えば、カジュアル面談などで社員と直接話せる機会があれば、実際にどのような労働環境や勤務条件かを聞けるでしょう。また、口コミサイトでは元社員の口コミが投稿されていることもあります。これまで働いていた人の声を聞いて実情を把握すると安心して就職・転職に挑めます。
ただし、口コミは主観的な内容になりがちなので、すべてを信じるのではなく、客観的な情報も取り入れて判断することが大切です。
ゲーム会社に向いてる人の特徴
ゲーム会社への就職は会社との相性も重要です。ここでは、ゲーム会社への就職・転職に向いている人の特徴をご紹介します。
- チームで働くことが好きな人
- ものづくりが好きな人
- 妥協せずに最後までやりきれる人
ゲーム開発は、プロジェクトチームを組んで進められるため、チームで協力しながら働くことが好きな人に向いています。
また、ゲームの完成まで細かな仕事を長期間続ける必要があるため、決して楽な仕事とはいえません。ゲームが好きで最後までやり遂げられる人やものづくりが好きな人にとっては達成感を感じやすい仕事といえます。
ゲーム会社に向いていない人の特徴
ゲーム会社に向いていない人の特徴は以下の3つです。
- 自分のペースで仕事を進めたい人
- 長時間労働をしたくない人
- ゲームに興味を持てない人
ゲーム開発は、リリース日に向けたプロジェクト単位で進めます。そのため、納期に追われるのが苦手など自分のペースで仕事を進めたい人には向いていません。
残業や休日出勤なども多いため、長時間労働をしたくない人やゲームに興味を持てない人も厳しい環境です。ゲームが好きだからといって、ゲーム会社で働こうと安直に考えない方が良い業界だと理解しておきましょう。
ゲーム会社の他におすすめしたい業種
ゲームが好きな人や開発に興味がある人におすすめしたいのが、IT・WEB業界、映像・エンタメ業界です。各業種に属する会社の特徴を合わせて解説します。
IT・Web業界
開発や技術力が求められる仕事をしたい場合はIT業界やWebがおすすめです。IT・Web業界はソーシャルゲームに力を入れている会社が多いからです。
AR、VRなど最先端の技術の取り込みに積極的な会社も多く、スキルアップや新しい技術の習得を目指す方にもおすすめです。
また、IT・Web業界は、一般的な業種に比べて給与水準が高いので、年収アップを目指す方も選択肢に入れると良いでしょう。
映像・エンタメ業界
ゲーム会社と親和性が高いのが、映像やエンタメ業界です。企画や演出などが求められるため、ゲーム好きな人にとっては関連性が高い業種だからです。いかに飽きずにコンテンツを楽しんでもらえるかといった観点はゲームと似ているでしょう。
また、3DCGなどの技術はゲーム会社以外に映像業界でも広く取り入れられているため、将来的なキャリアチェンジにも役立ちます。ゲームも広い意味ではエンタメであるため、人を楽しませるための知識を活用できる業界です。
ゲーム会社はやめとけと言われやすいが向いてる人にとっては最高の業界
ゲーム会社はやめとけと言われやすい理由は、ハードワークで給与が見合わないケースが多いことやバグの修正対応が大変なこと、新しい業界であるため、売上が不安定になりがちだからです。
業務の性質上、残業や休日出勤が多いことから、企業を見極める際は、企業規模と給与が見合っているかどうか、実績、口コミなどを確認することが大切です。
業界や企業研究をしたうえでゲーム会社が向いていないと感じる人は、親和性の高いIT・Web業界を選ぶことをおすすめします。
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