社風が合うかどうかは、仕事を続けるうえで重要な要素です。「社風が合わないから辞めたい」「社風を理由に転職するのはあり?なし?」と悩んでいる方もいることでしょう。

本記事では社風が合わないと感じた場合の対処法や、入社前に社風を見極める方法について具体的に解説しています。

社風が合わないとは?

「社風が合わない」という場合の「社風」には、会社の雰囲気と仕事の考え方の2つの意味があります。まずは社風が合わない状況について、具体的に見ていきましょう。

会社の雰囲気が自分に合わない

「体育会系の雰囲気に馴染めない」「ノルマを壁に貼り出し、毎朝叱咤激励される雰囲気に違和感がある」「ランチを女子社員全員で集まって食べる文化になじめない」など、コミュニケーションスタイルや職場の文化、価値観と自分の考え方が一致しない場合、社風が合わないといった結論になりやすいでしょう。

例えば、ランチに関しても孤独感を感じないために声をかけてくれている可能性もあります。しかし人によってはストレスを感じてしまうなど、単純に良し悪しで判断できない問題です。

仕事の仕方や考え方が合わない

「業務プロセスがアナログで驚いた」「上司の指示が曖昧で動きにくいため、自分で考えて動いたところ、勝手な行動は控えるようにと言われた」など、仕事の仕方や上司の考え方に対して違和感があり、社風が合わないと感じるケースです。

同業他社に転職した場合、つい前職の仕事の進め方と比較してしまう可能性もあります。面接時に「これまでのスキルや経験を活かし、改革してほしい」と言われていたにもかかわらず、入社後は新しいやり方に反対され、人事と現場の温度感の違いに戸惑うといった声もあります。

社風が合わないときの対処法

社風が合わないと感じたら、転職することもひとつの選択肢です。しかし、あくまで転職は最終手段であり、まずはできる範囲で対処してみましょう。具体的な対処法について、説明します。

合わないと感じる原因を探る

なぜ合わないと思うのか、何が不満なのか、どういったシーンでストレスを感じるのか、具体的に考え、原因を特定することが重要です。まずは思いつくままに気持ちを紙などに書き出し、そのうえで整理・分析するとスムーズに進むでしょう。

例えば「個人の考えを尊重し、裁量権を与えると聞いていたのに、入社して仕事が始まったら、上司の指示は絶対であり、自分の考えはまったく聞いてもらえない」と感じる場合、その上司との考え方が合わないという可能性があります。では他の人との関係はどうかといった形で少しずつ掘り下げてみましょう。

相談できる人にアドバイスをもらう

社風になじめずに悩んでいることを、信頼できる同僚や上司に率直に話してみましょう。仕事のやり方に戸惑っていると打ち明けてみると、「自分も入社から3カ月は、同じことを考えていた」など、同じことで悩み乗り越えた人からのアドバイスがもらえる可能性があります。

また、相談相手は社内の人物だけとは限りません。外部の友人や家族に話すことで、客観的な視点での意見、アドバイスがもらえることがあります。1人で抱え込むのではなく、周囲に頼りましょう。

解決方法を検討してみる

原因と対策が少しでも見えてきたら、自ら動いてみましょう。例えば、体育会系の雰囲気や人間関係のコミュニケーションが原因であれば、先入観をなくし、自分から積極的に輪に飛び込んでみたり「まだ緊張していますが、よろしくお願いします!」と気合を入れて挨拶してみたりと、できることからで構いません。

業務の進め方なども同じです。ただ社風が合わない、無理だとあきらめるのではなく、自らアプローチすることで理解が深まり、現在の状況が腑に落ちる可能性もあります。

どうしようもなければ転職を検討する

自分からアプローチしても状況が変わらない場合、転職エージェントやダイレクトリクルーティングを活用し、転職準備を始めましょう。在籍中でも登録できるサービスが多いことや、転職のプロに相談することで自分のスキルやキャリアを客観視できるといったメリットがあります。

社風が合わないと感じながら、働き続けて心身を壊してしまっては、意味がありません。今後のキャリアや自分にとって幸せな働き方を考えた際、「転職」はひとつの解決策です。

自分に合う社風の見極め方

入社前に、自分に合う社風を見極めるのは、大変だと感じるかもしれません。しかし、ポイントを絞って活動することで事前の見極めも可能です。転職先選びに活用できるコツを紹介します。

業界・企業研究を行う

転職先を探す時点で、業界・企業研究を徹底します。特に未経験の業界への転職の場合は、注意が必要です。自分の常識や経験が通用しないこともあるため、業界団体などのサイトや業界誌を参考に、理解を深めましょう。

志望企業を絞り込んだら、理念や文化、実際に働いている人のリアルな声などを参考に、自分の価値観や考え方との一致度合いについて調べます。同じ業界でも、会社が変われば社風は大きく変わるため、丁寧に確認することが重要です。

自己分析を実施する

業界や企業を調べると同時に、自己分析を行い、自分の価値観や希望する働き方を明確にします。これまでの職場を思い出し、居心地が良いと感じたとき、ストレスを感じたときなどを書き出し、次の職場に何を求めるのか、自分にとっての仕事上の優先順位は何かを考えてみましょう。

自分が一番パフォーマンスを発揮できる環境を具体的にイメージすることも大切です。ここに「社風が合う・合わない」のヒントが隠れていることが多いでしょう。

口コミサイトでの評価を確認する

志望する企業の評価を確認したいときは、口コミサイトが役立ちます。「在籍中」「退職者」など、細かくプロフィールが分かれているサイトもあり、特に新しい口コミは参考になります。評価や体験談を参考にすると、ある程度社風が見えてくるはずです。

口コミの内容すべてが事実かどうかは、判断できません。また一方的に苦情や文句を書いている可能性もあります。すべてを鵜呑みにすることは危険ですが、あまりにネガティブな意見が多くを占めている場合は、注意が必要です。

面接官に確認してみる

面談、面接など、直接話を聞く機会があれば、積極的に企業文化や社風について質問してみましょう。社風についてどのように感じているかを質問する方法以外に「御社で活躍している社員の方に共通する特徴があれば教えていただけませんか」「女性も働きやすい環境はありますか」といった形で、さらに具体的に質問しても良いでしょう。

具体的なエピソードを参考に、社風と自分の価値観との相性を考えることで、入社後のミスマッチが防げます。

入社してからの面談を活用する

企業によっては、定期的な面談が設けられています。ざっくばらんに話せる機会と捉え、社風に対する自分の思いを共有してみましょう。特に入社したばかりの時点では、会社全体の雰囲気が見えていないこともあります。

上司や先輩との対話を通して、会社の新たな一面に気づけることもあるでしょう。また、不安に感じている点を伝えることで、適切なアドバイスが受けられたり、自分に必要な取り組みに気づけたりといったメリットもあります。

転職サービスを活用する

転職先を決める際、1人で情報収集を行うには、限界があります。条件交渉を行うことに抵抗を感じる人も多いでしょう。しかし、専門のエージェントやダイレクトリクルーティングなどを活用することで、求人情報や企業情報の収集が効率的に進みます。

キャリアカウンセラーに相談し、自分の価値観や仕事に対して求めるものなどを伝えることで、自分と合う企業と出会うチャンスも広がるはずです。在職中でも登録できるサービスも多いため、積極的に活用してみましょう。

社風が合わずストレスなら転職を検討しよう

社風が合わないと感じる場合、原因を探り、信頼できる人からアドバイスをもらうことが大切です。しかし解決に向けて動いたにも関わらず、社風になじめずストレスを抱えているのであれば、転職を検討してみましょう。

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