転職したいと感じる一方で、「自分は何がしたいかわからない」と悩むケースは少なくありません。目標が定まらないまま転職活動をしても、行動が空回りしたり、自分に合わない会社を選んでしまったりと、失敗する可能性が高まるでしょう。
そこで今回は、「何がしたいのかわからない」とはどのような状態なのか、また、何が原因なのかを解説します。何をしたいかわからないときの対処法もご紹介しますので、転職活動に行き詰っている方は参考にしてください。
目次
「何をしたいのかわからない」とはどのような状態?
一般的に、「何をしたいのかわからない」状態とは、以下の3つのケースを指すことが多いです。
- キャリアや人生の目標が見えなくなっている
- 自信をなくしてしまっている
- ストレスや不安で思考がまとまらなくなっている
それぞれ解説します。
キャリアや人生の目標が見えなくなっている
キャリアや人生の目標が見えなくなると、自分が一体何をしたいかがわからなくなります。将来のビジョンや具体的な計画が不明確なため、目先の行動も何をすれば良いのかがわからなくなるからです。
日常生活や仕事において方向性を失っている感覚を持つ人も多く、モチベーションの低下や焦りを感じることが多い傾向にあります。まずは自分を見つめ直す時間を持ち、自分の望みや目標を見極める必要があるでしょう。
自信をなくしてしまっている
自分に対する自信をなくしてしまう状態も、何をしたいのかわからないことにつながります。例えば、過去の失敗や周囲から否定的な評価によって、自分の能力や価値に対する信頼を失ってしまうケースがあげられます。
このような状態では、新しい挑戦や目標設定に消極的になってしまい、自己肯定感がさらに低下してしまうでしょう。
ストレスや不安で思考がまとまらなくなっている
ストレスや不安で思考がまとまらなくなっているときも、自分は何がしたいのかがわからなくなります。このようなケースは、仕事やプライベートでの過度なプレッシャーや心配事が続いて、頭が混乱している状態です。
集中力や判断力が低下してしまい、目の前の課題や将来の計画を考える余裕がなくなります。無気力や無力感を感じることで、日常生活や仕事に支障をきたすケースも少なくありません。
何をしたいのかわからなくなる原因
自分は何をしたいのかわからなくなる原因は、主に以下の5つです。
- 自分の考えと他人の意見が違う
- 選択肢が多すぎる
- 視野が狭くなっている
- 明確な自分軸がない
- 自分は何もできないと思いこんでいる
それぞれ解説します。
自分の考えと他人の意見が違う
何をしたいのかわからなくなる原因に、自分の持っている考えと他人の意見が違う場合があげられます。周囲と意見や価値観が合わない場合、自分の意思決定に自信がなくなってしまいます。
自分の意見に自信が持てないと他人の意見に流されやすくなり、自分の望む方向と異なる選択をしてしまうことも少なくありません。特に、他人からの期待や圧力がかかる場合は要注意です。自己理解が曖昧になり、目標や行動計画が不明確になるため、行動前に諦めたり目標そのものを立てられなくなったりします。
選択肢が多すぎる
選択肢が多すぎる場合も、したいことを見極めにくくなります。情報過多の現在において、さまざまな情報や可能性の中から自分に合ったものを選ぶのは困難です。
選択肢が過剰であると、「あれをしたい」「これをしたい」と願望が増えてしまい、結果的に混乱して判断が難しくなるでしょう。
視野が狭くなっている
視野が狭くなっていると、自分は何をしたいのかがわからない状態に陥りやすくなります。例えば、日常生活や仕事のルーティンに追われると、新しい経験や情報に触れる機会が減少して視野が狭まります。その結果、自分の考えや価値観が固定化されてしまい、他の選択肢や可能性に気付かなくなるのです。
柔軟な発想ができないと、変化に対する適応力も低下するおそれがあります。視野が広がれば自分の可能性も広がり、候補企業や職種、ポジションも広がるでしょう。
明確な自分軸がない
自分自身に明確な自分軸がないと、何がしたいかわからなくなってしまいます。自分の価値観や信念に基づいた行動や判断の基準が不明確になってしまうからです。
自分軸がない状態では、他人の意見や社会の期待に左右されやすくなってしまい、自分の本当の願望や目標が見えにくくなるでしょう。
自分は何もできないと思いこんでいる
何もできないと思ってしまう背景には、自信の喪失や過去の失敗経験から来る能力や可能性の過小評価があります。このような状態では、新しいことに挑戦する意欲が湧かなくなり、自己成長の機会を逃してしまうのです。
自己評価が低いと、目標設定や意思決定に対する意欲が減退して、具体的な行動計画が立てられなくなります。本当にできることは何もないのか、自己分析をすることで強みを見つける必要があるでしょう。
何をしたいかわからないときの対処法
何をしたいかわからないときの対処法には、以下の4つがあります。
- 今までの自分を振り返ってみる
- 新しいスキルの習得や勉強を始めてみる
- 小さな目標をクリアし自己肯定感を高める
- 思い切って環境を変えてみる
まずは、自分が取り組めそうなことから始めてみましょう。
今までの自分を振り返ってみる
何をしたいかわからないときは、今までの自分の経験を振り返ってみてください。過去の重要な出来事や達成したことを書き出し、それらの経験から学んだことや感じたことを整理することが大切です。成功体験や学んだことも書き出して、その中から自分の強みや興味を見つけると良いでしょう。
書き出したものから共通する内容を抜き出すと、自分が大切にしている価値観や興味を改めて実感できます。これらを再評価して、新たな目標を設定するのもおすすめです。
新しいスキルの習得や勉強を始めてみる
何がしたいのかがわからないときは、新たなことを始めるタイミングでもあります、新しいスキルの習得や勉強を始めると良いでしょう。まずは、自分が興味を持ちそうな分野やスキルをリストアップしてください。そのなかでもっとも興味を引くものを始めてみましょう。
気持ちが落ちてしまい自宅から出ることに抵抗がある人は、オンラインコースに参加するのも良いでしょう。ワークショップに参加して人と触れ合いながら学習を進めることで、自分に自信を取り戻せたりコミュニケーションを通じて目標が明確になったりするケースもあります。
ある程度スキルが身についたら、学んだことを実践する場を見つけましょう。実際に使ってみることでスキルは深められます。
小さな目標をクリアし自己肯定感を高める
自己肯定感が低くなり仕事への自信を無くしている場合は、成功体験を積み重ねるとやりたいことが明確になっていきます。まずは小さな目標を設定して、それを達成することで成功体験を積み重ねて自己肯定感を高めましょう。
成功体験は自信につながるだけでなく次のステップへの動機付けになるため、徐々に大きな目標や新しい挑戦に向かうことができます。また、小さな目標の達成を繰り返す結果、自分の方向性ややりたいことが明確になる可能性も高まるでしょう。
思い切って環境を変えてみる
自分は何がしたいかわからない状態に陥っている場合は、思い切って環境を変えてみることをおすすめします。
ただし、大きな環境の変化は同時にストレスにもつながるため、身近な環境を変える小さなステップから始めましょう。旅行や短期の留学など、普段とは異なる場所に行ってみるのも、リフレッシュのきっかけとなります。
思い切って職場や住まいを変えるなど、大きな環境の変化も検討するのも方法です。
何がしたいかわからない原因の把握こそが転職の第一歩
「自分は何がしたいかわからない」状態になる人は少なくありません。過度なストレスや周囲の期待から、自分を見失うこともあるでしょう。また、活動量が低下すると、視野が狭くなったり自分軸を失ったりする結果、したいことがわからなくなるケースもあります。
まずは、今までの自分を振り返って、自分の強みや興味を再評価してみましょう。新しいスキルを習得するのもおすすめです。自己肯定感が低くなっている場合は、日常生活や仕事で小さな目標を設定してみてください。目標達成という成功体験を繰り返すことで、自分の目標が見えてきます。
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