志望動機に研修制度を組み入れることは可能です。しかし、書き方を誤ってしまうと、面接官に「主体性がない」「意欲がない」とネガティブな印象を与える可能性があります。

本記事では、志望動機に研修制度を組み入れる際のコツと書き方、例文、注意点について解説しています。志望動機の作成に、ぜひお役立てください。

研修制度に魅力を感じると志望動機で挙げても良いのか

研修制度が充実している企業は、求職者から見ても魅力的です。しかし、志望動機を書く際に、研修制度を理由に挙げてもいいのか、マイナスな影響を与えることはないのかなど心配している方もいることでしょう。

志望動機に研修制度を挙げること自体は、問題ありません。ただし、いくつかの注意点があるため、詳しく解説します。

志望動機に研修制度を挙げる方は多い

研修制度は求職者が情報収集する際に、見つけやすい情報です。そのため、志望動機に研修制度を挙げる方も多く、同業他社との差別化ポイントとしても使えます。

しかし、充実した研修制度を活用して自分のスキルを高めたいなどの自分本位な考え方だけでは、失敗する可能性が高いです。そもそも企業は、教育機関ではありません。研修制度の特徴をとらえたうえで、スキルや技術を高めることで、どのように企業に貢献できるかといった観点でのPRが必要です。

志望動機にするなら研修制度の情報収集が必要

志望動機に研修制度を取り入れたい場合は、企業のホームページやパンフレット、公式SNSから研修制度の情報収集を行います。OB・OG訪問を行い、実際に研修を受けた人から直接話を聞く方法も良いでしょう。

自分の就職活動の軸を明確にしたうえで、研修制度との関係性を再確認します。具体的なキャリアプランを提示し、主体的に学ぶうえで研修を活用したいといった形でまとめると意欲が伝わるでしょう。また、未経験の業界に転職予定であれば、研修制度の情報収集だけでなく、企業研究を行っておくと面接で語れる内容の幅が広がります。

志望動機に研修制度を挙げるコツ

志望動機として研修制度を挙げる場合、伝え方によってはマイナスなイメージを与えてしまいます。面接官にポジティブな印象を感じてもらうためには、下記のコツを参考にしてください。

  • 主体的に業務に取り組む姿勢をアピールする
  • 企業への貢献方法を伝える
  • 研修制度を利用した先の未来を挙げる
  • 働く熱意を強調する
  • 「なぜ御社なのか」が分かる志望動機にする

主体的に業務に取り組む姿勢をアピールする

「研修制度に魅力を感じている=主体性がない、受け身のタイプ」と、受け止められる可能性があります。そのイメージを払拭するため、研修制度の学びを活かし、主体的に業務に取り組む姿勢をアピールしましょう。

企業側から見た場合、経験の有無に関わらず、積極的に学ぶ人材は大歓迎です。企業の研修に関係なく、自発的に学ぶ意欲は、自身の成長にもつながります。未経験からプログラミングを学び、主体的に勉強を始めたい方には、プログラミングスクール「NINJA CODE」がおすすめです。

企業への貢献方法を伝える

研修制度があるからこそ、前職の経験や自分の強みがさらに活きるといった形でアピールするのは効果的です。面接官が入社後に活躍するあなたの姿を具体的に描けるよう、理論立てて説明しましょう。

また未経験の業種・職種からの転職の場合は、これまでに培った問題解決能力やコミュニケーションスキルなどの強みと研修内容を掛け合わせることで、ポテンシャル採用を狙う方法もあります。

研修制度を利用した先の未来を挙げる

研修制度は、あくまで業務を円滑に進めるためのスキルを身につけるものです。研修制度の魅力だけを語っても、面接官の心には響きません。

5年後、10年後のキャリアプランを具体的に説明したうえで、実現に向けて「まずは研修制度の◯◯を活用したい」との思いを伝えます。ここで重要なことは、自分のスキルアップだけでなく、得た学びを企業に還元する姿勢です。企業に欠かせない人材になるといった強い意志をアピールしましょう。

働く熱意を強調する

いくら研修制度の素晴らしさを語ったとしても、それだけでは働く熱意が伝わりにくいものです。受け身なタイプだと思われるリスクもあります。働く熱意を前面に出し、そのなかの1つとして研修制度の魅力をアピールするなどの工夫が必要です。

企業が求める人材や、企業の価値観・社風に合う人物だと判断されるような志望動機と絡めることも忘れないようにしましょう。

「なぜ御社なのか」が分かる志望動機にする

研修制度を取り入れている企業は多数あるため、志望動機のメインに置いてしまうと、面接官からは「他社でもいいのでは」「なぜ自社を希望しているのかよくわからない」と受け止められる可能性が高いです。

研修制度にこだわりたいのであれば、「その企業でなければいけない理由」が伝わる志望動機を取り入れる必要があります。他の企業の志望動機にも使えるような、オリジナリティのない内容では、採用されにくいでしょう。

【例文】研修制度を取り入れた志望動機の書き方

志望動機は、志望する企業に対して自分の熱意や入社意欲を伝え、入社後の活躍イメージを感じてもらうためのものです。ここでは、「未経験からの転職」「経験職・未経験業界への転職」「新卒」の3種類の例文を紹介します。参考にしつつ、オリジナリティを入れた原稿を作成してみてください。

【未経験からの転職】研修制度と前職の経験を併せてアピール

前職の経験やスキルとともに、研修制度を通して成長が見込める点をアピールします。

例文

営業は、お客様の課題解決を行う仕事であり、やりがいを持って取り組んできました。しかし、◯◯を理由に、転職を決意しました。

元々、労務管理や売上管理などバックグラウンドの業務に興味があり、現在、仕事をしながらオンラインスクールにてプログラミングの基礎を学んでおります。

今回、御社のシステムエンジニアの求人を拝見しました。未経験者をチーム体制で育てる研修制度と御社の企業理念に魅力を感じています。営業職時代に培ったコミュニケーション能力や課題解決能力を活かし、戦力になりたいと応募いたしました。

【経験職・未経験業界への転職】前職の業務と研修制度を関連付けて書く

前職との共通点、研修制度を活用することで実現できる内容を具体的に記載します。

例文

前職ではシステムの立ち上げに携わり、やりがいを持って取り組んでおりました。しかし、事業縮小により新規開発が困難となり、ルーチンワークの日々が続くなか、新たなチャレンジをしたいと転職を決意いたしました。

御社は◯◯の分野でのシステム開発を積極的に行われており、初めての業界ではありますが、前職で得た△△のスキルや□□のノウハウを活用できると考えております。また研修制度を活用させていただき、◯◯のスキルを得ることで、御社の◯◯分野の開発に貢献できると思い、志望いたしました。

【新卒】主体性を持ち研修制度に参加するとアピール

新卒の場合は、「将来性のある人材」と受け止められるよう、特に主体性や意欲、熱意のアピールが重要です。

例文

学生時代に、◯◯の経験をしたことから、IT業界に興味を持ちました。御社は、システム開発、企画・提案等、一貫したサービスを行い、新規事業にも積極的なため、私の◯◯との思いと一致し、志望いたしました。

OB訪問をした際に、先輩から「新入社員時代の◯◯や△△の研修制度がとても有意義で、数年経った今も、学びが役に立っている」と伺いました。私は今、独自で□□の資格取得を目指していますが、御社の研修制度を活用し、より一層◯◯力を高めたいと思っております。入社後は、1日も早く独り立ちし、△△の分野で活躍できる社員になりたいです。

志望動機で研修制度を挙げるときの注意点

研修制度のみを前面に出した場合、「受け身で待遇面を重視している人物」「研修以外に魅力的な理由がなかったのでは」などと、ネガティブな印象を与えかねません。

例文

業種を問わず、基本的に企業が求めているのは、主体性があり成長が見込める人材です。主体性を持ち、研修制度を活用する姿勢を見せるとともに、行動で自ら学ぶ姿勢をアピールする方法をおすすめします。

プログラミングの勉強に興味がある方は、オンラインスクール「NINJA CODE」も、選択肢のひとつとしてご検討ください。

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研修制度を通じて志望動機を上手にアピール

研修制度に魅力を感じた場合は、主体性や企業への貢献方法を含む志望動機を作成することが重要です。紹介した例文を参考に、オリジナリティのある志望動機を作成することで、熱意をアピールできます。

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