未経験からゲーム業界への転職は難しそうと、ためらってしまう声は少なくありません。ただ、チャレンジせずに諦めてしまうのは、もったいないことです。

本記事では、未経験でも転職しやすいゲーム業界の職種や、ゲーム業界で活躍する職種、仕事のやりがいや転職を成功させるコツについて解説しています。未経験からゲーム業界への転職を実現するため、ぜひ本記事をお役立てください。

未経験でもゲーム業界への転職は可能

ゲーム業界の職種といえば「プログラマー」「ゲームデザイナー」などがありますが、実際には、さまざまな職種が存在します。職種を限定しなければ、未経験者がゲーム業界に転職することは可能です。スキルが必要な職種に就きたい場合も、スキルを身につけ準備をすることで、挑戦できます。

下記は、ゲーム業界の職種の一例です。

  • 開発を行うプログラマー
  • UI担当のデザイナー
  • 動作の基盤となるサーバーを構築するインフラエンジニア
  • テストプレイからバグを発見するデバッカー

未経験者の採用・育成に力を入れている企業もあるため、企業選びと職種選びが重要です。また、家庭用ゲーム機を中心とするコンシューマーゲームよりも、スマホアプリゲームを中心とするWeb・モバイル系の企業のほうが、未経験者にとっては参入障壁が低い傾向にあります。

未経験でも転職しやすいゲーム業界の職種

ゲーム業界の職種のなかでも、未経験が挑戦しやすい職種は、次の3つです。

  • デバッカー
  • ゲームプランナー
  • ゲームプログラマー

デバッカーとは、開発後のゲームが問題なく作業できるかチェックする仕事です。指定動作の繰り返しなどの単純作業も多く、スキル不要でスタートできます。

コミュニケーション能力や発想力に長けている人であれば、他部署と協力し、ゲームの企画・進行を行うゲームプランナーの適性もあるでしょう。

他業界でプログラミングの経験があり、JavaやPythonなどの言語が扱える人であれば、ゲームプログラマーも可能です。

ゲーム業界で活躍する職種

ゲーム業界で活躍する職種は、下記のように多岐に渡ります。未経験から転職を考えるのであれば、職種を理解し自分に向いている仕事を選びに役立てていきましょう。

  • デバッカー
  • ゲームプログラマー
  • ゲームプランナー
  • シナリオライター
  • サウンドクリエイター
  • デザイナー
  • ディレクター

各項目について、主な仕事内容と未経験からの転職が可能かどうかを解説します。

デバッカー

デバッカーは、開発されたゲームをテストプレイし、バグや不具合を発見・報告する仕事です。ユーザー目線で作業し、設計書のとおりに動作するかどうかを確認します。

未経験でも転職しやすく、バグやエラーの発見がやりがいにつながるといった声がある一方、同じ動作を繰り返す根気が求められるため、地道な取り組みを好む人向けの職種です。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、ゲームプランナーが作成した仕様書をもとに、ゲームやキャラクターに動きをつけるためのプログラムを組みます。ユーザーがストレスなく操作できるかどうかが、腕の見せ所と言えるでしょう。

未経験からの転職も多いものの、JavaやC言語、Pythonなど、ゲーム業界でよく使われる開発言語の使用経験があると有利です。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、ゲームの企画立案や設計を担当する役割です。キャラクターやストーリーの企画だけでなく、イベント、マーケティングなど関わる領域が多い分、未経験でも前職のスキルを活かして転職できる職種です。

市場のニーズやトレンドなどを把握する必要があるため、マーケティング経験があれば採用に有利にはたらきます。

シナリオライター

シナリオライターは、ゲームのストーリーやキャラクターの台詞を考える役割です。ゲームプランナーがシナリオを考えるケースもありますが、近年はより高いクオリティの作品を求め、シナリオライターを置くケースが増えています。

創造力や発想力、文章力などが必要なため、未経験からの転職は困難です。独学ではなく専門学校などに通い、シナリオライティングを勉強する人もいます。

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、ゲーム内のBGM、効果音、キャラクターボイスなどの音響全般を担当します。コンセプトを理解し、シーンに応じた音楽を作成する必要があるため、作曲経験や音楽理論など、技術と知識の両方が求められます。

未経験からの転職は難しく、未経験であればサウンドクリエイターの専門学校などに通い、知識や技術を身につけてからの転職が一般的です。

デザイナー

デザイナーは、キャラクターや武器、アイテム、背景、光や雷、炎などのエフェクトなど、ゲームに関わるさまざまなデザインを行う職種です。CGデザイナーやUI/UXデザイナーなども当てはまります。

2Dのみならず3Dでのデザイン構成が求められる傾向が強く、単にイラストが描けるだけでは務まりません。最低でも3ds MaxやMayaなどのハイエンドツールの使用経験が必須です。即戦力を求められることが多く、未経験からの転職は難しいでしょう。

ディレクター

ディレクターは、ゲーム制作の工程における責任者であり、ゲームの方向性の決定や具体的な企画、進行管理、実際の運用に至るまでの指揮をとるポジションです。プロジェクト全体のマネジメントを行う立場のため、未経験からの転職先としては非現実的です。

ゲーム業界である程度の経験と実績のある人材でなければ、メンバーに指示ができず、難しいでしょう。

ゲーム業界のやりがい

ゲーム業界で働くことによる代表的なやりがいは、次の2点です。

  • チームで協力して作り上げる達成感
  • 最新のIT技術に携われる環境

自分の価値観と照らし合わせて、やりがいを感じられそうかどうか、確認してみてください。

チームで協力して作り上げる達成感を得られる

ひとつのゲームを制作するにあたっては、膨大な時間と労力が必要です。各職種は高い専門性を誇りますが、同時にチームとしての連携が求められます。

ゲームの完成という目標に向かって意見を出し合い、協力しながら進めていくため、実際に完成した際には、大きな喜びと達成感を感じられることでしょう。

また、完成したゲームを実際にユーザーがプレイし、高評価を得られることで、次のゲームづくりへのモチベーションにもつながります。

最新のIT技術に携われる

ゲーム業界の技術進化は、日進月歩であり、業界で働くことでAIや3DCG、AR、VRなど、常に最先端の技術に携わり続けることができます。「新しいものが好き」「最先端のものづくりがしたい」と考える人にとっては、大きな喜びがあるでしょう。

「面白さ」「楽しさ」を追求する業界でもあるため、新たな価値観の創造につながるなどのメリットもあります。好奇心が強く自ら学ぶ意欲の高い人にとっては、ワクワクしながら仕事ができる業界です。

未経験からのゲーム業界転職を成功させるポイント

ここまでお伝えしたように、未経験からのゲーム業界への転職自体は、不可能ではありません。しかし、成功するためには「職種選び」「スキル」のポイントを押さえておく必要があります。重要なポイントについて解説します。

未経験を募集している職種に絞って選考対策する

未経験者からゲーム業界に転職を希望する場合は、「未経験者募集」「未経験者歓迎」などの記載がある職種を選ぶことが重要です。前述したように、未経験者には間口が開かれていない職種もあります。未経験であればデバッカーから始めるなど、職種を絞って応募しましょう。

未経験の場合は、選考過程でスキルや実績、ポートフォリオなどのアピールが困難です。ゲーム制作に対する思いや熱意を深掘りし、志望動機を作成しましょう。

志望する職種に必要なスキルを身につける

同じゲーム業界でも、志望する職種によって必要なスキルは異なります。ただ、他の業界や職種で得られるスキルのなかでも、問題解決能力や論理的思考力、コミュニケーション能力は、ゲーム業界でも重宝されます。そのうえで、ゲームプログラマーであれば、大前提としてプログラミング能力が必要です。

未経験からプロが目指せるオンラインスクール「NINJA CODE」では、PythonコースやJavaコースなど専門コースが用意されており、ゲーム業界への転職を目指す人からも人気です。経験豊富なメンターに相談し、コースを決めることができるため、最短距離でゲーム業界への転職が目指せます。

未経験もできる職種を狙ってゲーム業界に挑戦しよう

未経験からゲーム業界への転職を目指す場合、デバッカー、ゲームプログラマー、ゲームプランナーといった未経験歓迎の職種がおすすめです。より採用の確率を高めたいのであれば、スクールなどに通い専門スキルを身につけると良いでしょう。

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