「やりがいを感じられない」「仕事が楽しくない」などを理由に、転職を繰り返す日々を送っている方もいることでしょう。キャリアアップなどを目的に数回転職することは、珍しくありません。
しかし、あまりに転職を繰り返していると悲惨な末路をたどることになりかねません。本記事では転職を繰り返す人の末路と合わせて、転職を繰り返さないための対処法を解説します。
目次
転職を繰り返す人の末路7選
転職は悪いことではありませんが、転職を繰り返すことで次のような問題が起きる可能性があります。
- 経歴を偽ろうと考えてしまう
- 新しく仕事をするのが怖くなる
- 転職先がどんどん減ってくる
- 書類選考で落とされるようになる
- 退職することが癖になってしまう
- 経済的な不安定さが増す
- 社会的な信用を失う
悲しい末路をたどらないために、個々のケースを詳しく解説します。
経歴を偽ろうと考えてしまう
頻繁に転職を繰り返すと、履歴書に空白期間が増えたり職歴が断片的になったりするため、採用担当者から不安視されやすくなります。「書類選考が通らない」「面接で深掘りされて言葉に詰まり、不採用になる」などの悩みを抱えた結果、経歴の誇張や詐称の誘惑に駆られる可能性もあるでしょう。
しかし、仮に採用されたとしても、雇用保険被保険者証の手続きの際などに、履歴書の記載内容と不一致が発覚するケースもあります。経歴の偽りが発覚すると懲戒免職や信用を失うなど、さまざまなリスクがあるため、経歴の偽りは絶対に避けるべきです。長期的なキャリアにも悪影響を及ぼします。
新しく仕事をするのが怖くなる
転職を行う際には自分の強みや弱みと向き合い、次の業界や職種を考える必要があります。しかし、転職を繰り返していると過去の失敗や自分の欠点、弱みに直面し、新しい仕事に対して不安や興味を感じる可能性が高いです。
恐怖心は自信を失わせ、挑戦する意欲を削ぐ可能性があります。しかし、挑戦に対しては誰もが不安を抱くものです。マイナスの感情を乗り越えることが自己成長と改善につながり、自分の土台を築くための第一歩となります。
転職先がどんどん減ってくる
自分の強み、弱み、興味、価値観を明確にしたうえで、過去の退職理由と照らし合わせ、次の転職先を選ぼうとすると、条件が絞られてしまいます。そのうえ、手当たり次第に応募してしまうと、さらに選択肢が狭くなるため注意が必要です。
ここで重要なのは、自分に合わなさそうな職場を避けることです。妥協できる条件、妥協できない条件を理解したうえで絞り込むことが、長期的なキャリアの成功と高い満足度につながります。
書類選考で落とされるようになる
書類選考でまずチェックされるのは、学歴や職歴、資格などのデータです。明らかに転職回数が多い求職者は、他の求職者と比べて不利といえます。しかし、職歴を偽ることは大問題です。
書類選考での不採用が増えることは、自分に最適な仕事を見つけるために重要な過程であり、ある程度は仕方ないと割り切る必要があります。そのうえで、職務経歴書などで経験や実績、人柄をPRするなど、自分にできる方法で適した職場を探し、転職成功に向けて取り組んでいきましょう。
退職することが癖になってしまう
転職してすぐの時点では、覚える仕事の内容も多く、新しい環境に馴染むだけでも精一杯です。一から人間関係を構築する必要もあるため、人によっては大きなストレスを感じることもあるでしょう。
だからといって、何か問題が起きる度に退職を選んでいてはキャリアが安定しません。経歴にも一貫性がなくなり、採用担当者からも「逃げ癖がある」と判断される可能性があります。
経済的な不安定さが増す
転職を繰り返すと無職期間が生まれ、収入が不安定になりがちです。雇用保険が給付されない、または給付されても期間が短く額が少ないなどのケースも想定されます。
経済的なプレッシャーを感じる状況になれば、落ち着いて転職活動もできません。慌てて仕事に就いたものの、年収が前職よりも大幅に下がるケースも考えられます。生活の質低下を避けるためにも、転職の判断は計画的に行いましょう。
社会的な信用を失う
採用担当者は、短期間で転職を繰り返している求職者に対して「忍耐力がない」「安定性に欠ける」「当社に入社してもすぐに辞めるのでは」といったシビアな判断を下す可能性が高いです。
配偶者の転勤による住居の変更に伴う転職など、明確な理由がない限り、キャリア形成においては不利になりやすいでしょう。さらに、経歴に一貫性がなければ、採用担当者からの信頼が得にくい、社会的に信用されにくいといったデメリットが追加されます。
転職を繰り返すメリット・デメリット
転職を繰り返す人の末路として7つのパターンを紹介しましたが、実際には転職を繰り返すことによるメリットも存在します
メリット・デメリットを比較し、自分の働き方を考える参考にしてください。
転職を繰り返すメリット
転職した数だけ異なる業界、職種、企業文化を経験できます。多様なスキルや知識を身につけられる点や、新しい視点を得てキャリアの幅を広げられる点はメリットです。
転職は自分に最適な職場や職務を見つけるための試行錯誤とも言えます。経験を積み重ね、自己理解を深めることが、長期的なキャリア形成において有利になる可能性も考えられるでしょう。
また、転職は職場の人間関係をリセットできる機会でもあります。仕事自体に不満はないものの、人間関係のトラブルを抱えている人にとっては、転職は大きなメリットといえます。
転職を繰り返すデメリット
転職を繰り返し、職種が変わることで「スキルが深掘りできない」「専門性が身につかない」などのデメリットがあります。また、業界や職種に一貫性がないと、採用担当者からの評価が下がる可能性が高いです。採用にあたっては、転職回数をネガティブに感じさせないほどのスキルや実績が必要となるため、本人にとっても面接でのプレッシャーが高まります。
さらに、転職を繰り返すことで、新しい環境に適応するためのストレスが発生します。精神的な負担が大きくなるにつれ、心身に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
転職を繰り返さないための対処法
転職を繰り返すことは、得られるメリットよりもデメリットのほうが上回ります。できる限り転職を繰り返さないことが重要です。希望する企業で長く働くための対処法は、次の3つです。
- 自己分析する
- 今までの転職活動を見直す
- 自分に合った転職先を探す
それぞれの内容について、解説します。
自己分析する
仕事面での自己分析と性格面での自己分析が重要です。これまでのキャリアの整理に加え、仕事のやりがい、好きな作業と苦手な作業、キャリアの目標、自分の強み・弱み、価値観などを明確にしていきます。
自己分析を通じて具体的なキャリアプランを描くことで、長期的な視点での職場選びが可能です。自分に合う仕事を見つけやすくなり、転職後のミスマッチを防げます。職場の同僚や友人などに質問したり、自己分析シートなどを活用したりしてみましょう。
今までの転職活動を見直す
これまでの勤務先と職種、辞めた理由をすべて書き出します。今振り返り「辞めなくてもよかったかも」と感じる職場があれば、その理由も書いてみましょう。時間が経つことで、冷静に判断できる場合もあります。
自分に合う環境や条件、価値観、転職したいと感じる状況などを分析することで、自分にとって重要な要素が明確になるはずです。結果として、ミスマッチを防ぎ、より適切な職場と出会いやすくなるでしょう。
自分に合った転職先を探す
適切な自己分析を行うとともに欠かせないことのひとつが、企業分析です。企業の文化、社風、従業員の年齢、離職率、業務内容、研修の有無、評判など、調べられる限りの情報を得たうえで、自分に合っている転職先かどうかを考えましょう。
個人で調べるには限界があると思ったら、ダイレクトリクルーティングを活用するとスムーズです。ダイレクトリクルーティングなら、あなたのプロフィールを見たうえで、企業が直接オファーを送ってくれます。
転職を繰り返す人の末路を反面教師に、自分の転職を成功させよう
転職を繰り返せば繰り返すほど、社会的な信用を失ったり、経済的な不安を抱えたりとさまざまなデメリットが増えていきます。経歴は今から変えることはできませんが、適切な自己分析を行い、過去の転職活動を見直し、今後の転職活動に活かすことで、長く勤められる転職先と出会える可能性があります。
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