今、整備士として働いている方の中には、年収や労働環境、将来性などに悩みつつも、「整備士からの転職は難しいのでは」と次の行動に移せない方もいることでしょう。しかし、整備士から他業種への転職は、決して難しいものではありません。
本記事ではおすすめの転職先や、整備士から転職するメリット、転職成功のコツについて解説しています。未経験からIT業界を目指す方法も参考にしつつ、自分に合った働き方を見つけるために参考にしてみてください。
目次
整備士からの転職におすすめの職種
整備士からの転職におすすめの職種は、次のとおりです。
- エンジニア
- カーディーラー
- 講師や教官
- ドライバー
- 損害保険会社の技術アジャスター
おすすめの理由と合わせて、詳しく解説します。
エンジニア
機械系エンジニアであれば、整備士の経験や知識が活用できます。また、コミュニケーションに自信がある人は、機械や重機の点検・整備などを行うサービスエンジニアも向いているでしょう。顧客から感謝されることが多いため、やりがいも感じやすい仕事です。
ITシステムの設計や開発、運用等を行うシステムエンジニアは、ニーズの高い職種であり、未経験からチャレンジする人も多いです。賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの平均年収は約569万円であり、整備士の平均年収約431万円と比べると、大幅な年収アップが期待できます。
未経験からプログラミングスキルを身につけ、転職を検討しているのであれば、オンラインプログラミングスクール「NINJA CODE」がおすすめです。
カーディーラー
整備士経験を活かしたい場合は、カーディーラーの整備士としてキャリアアップを目指す道もあります。車の仕組みや性能に関する知識を活かせる仕事といえるでしょう。
また、カーディーラーの営業も選択肢のひとつです。顧客とのコミュニケーションスキルは必須ですが、インセンティブ制度を取り入れている会社もあるため、頑張り次第で収入アップが見込めるでしょう。
講師や教官
自動車整備士養成学校の講師を目指す場合、整備士免許は必須ですが教員免許は不要です。基本的に土日休み、残業も月10時間程度と労働環境も安定しています。ただ、求人自体が少ない傾向にあります。
また、車や運転が好きでコミュニケーションスキルが高い人には、自動車教習所の教官という選択肢があります。採用後に研修を受けて合格すれば指導員として働くこと可能です。人に教える楽しさややりがいを感じられる仕事です。
ドライバー
車の運転が好きな方であれば、バス、タクシー、トラックなどのドライバーという選択肢があります。例えば、タクシードライバーの場合、数ヶ月経てば歩合制になることが多く、努力が評価される働き方が可能です。隔日勤務の場合、翌日は必ず休みとなります。プライベートを大事にしたい場合、日勤のみで働くことも可能です。
長距離トラックドライバーや配送ドライバーなど、主に1人で荷物を配送する仕事もあります。ただし、どの形態も顧客や取引先とのコミュニケーションが重要となるため、サービス業としての意識を持つことが大切です。
損害保険会社の技術アジャスター
技術アジャスターの業務は、保険事故の損害調査や原因調査、示談交渉などです。資格取得には、試験や研修を受ける必要があります。ただ、入社時点で資格を持っている必要はありません。
整備士時代の知識や経験も活かせるほか、規模の大きな会社が多いため、完全週休2日制が一般的です。論理的に考えることが得意な人、仕事とプライベートを両立させたい人におすすめの仕事といえます。
整備士から転職をするメリット
整備士から転職するメリットは、次の2つです。
- 収入アップの可能性がある
- 職場環境を変え、自己の生活改善に繋がる
日本自動車整備振興会連合会の「自動車特定整備業実態調査結果概要(2023年)」によれば、整備士の平均年収は 417万円です。 国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は458万円であるため、平均より低いといえるでしょう。そのため、転職することによって収入アップが期待できます。
ただし、現状の不満を言語化せずに勢いで退職・転職することは避けましょう。例えば「年収が低い」のであれば「年収◯万円以上稼ぎたい」のように、希望を明確にすることで、転職先を考えやすくなります。
未経験でも可能?整備士から異業種に転職する方法
整備士から未経験の異業種に転職することは可能です。主に下記の3つの方法があります。
- 転職サイトで未経験でも可能な求人を探す
- ダイレクトリクルーティングを活用する
- 知識や技術を身につけるためにスクールに通う
具体的な内容について解説します。
転職サイトで未経験でも可能な求人を探す
転職サイトには「未経験歓迎」「未経験可能」などの求人が多数掲載されています。業種を絞りすぎず、まずは、幅広い業種から探してみましょう。
ただし、未経験でも可能な求人は、経験以外の部分として熱量や活かせるスキルの有無について厳しく確認されることが多いです。あらかじめ自分の強みと志望業種・職種との相性についても、自己分析しておきましょう。
また、未経験でも可能な企業を見つけた場合は、研修制度やキャリアアップ支援に関する確認が必要です。働きながらスキルアップできる環境があれば、具体的に入社後のイメージが湧くことでしょう。
ダイレクトリクルーティングを活用する
ダイレクトリクルーティングを活用すると、あなたの経歴やスキルを元に、企業から直接オファーが届く可能性があります。特に「自分の市場価値を知りたい」「自分に合った企業を見つけたい」という方は、登録してみる価値があります。
ダイレクトリクルーティングサービスへの登録は、基本的に無料です。IT/Web系やベンチャー企業など、サービスによって強みとする分野が異なるため、複数のサービスに登録することで、より多くの企業からオファーを受けられる可能性が高まります。
知識や技術を身につけるためにスクールに通う
未経験の職種への転職に不安を感じる人は、まず、スクールに通って資格を取得する方法もあります。例えばIT業界に興味がある場合は、NINJA CODEがおすすめです。オンラインスクールであれば、整備士の仕事を続けながら、少しずつ学ぶことができます。
転職に役立つスキルや知識を身につけることで、現在の仕事に対しても自信を持って取り組めるようになり、より良いキャリア形成に繋がる可能性があります。また、スキルや知識を身につけることで、実際に転職する際にも優位に働くでしょう。
整備士からの転職を成功させるコツ
整備士からの転職を成功させたい場合、あらかじめ次の3つのコツを押さえておきましょう。
- 今度のキャリアプランを明確にする
- 目的を持って転職をする
各内容について解説します。
今度のキャリアプランを明確にする
まず、自分の得意分野・苦手分野、やりたいこと・やりたくないことなどの自己分析を行い、価値観や考え方を整理します。仕事をするうえで大切にしていること、今後も大事にしたいことなどを見直しましょう。今後のキャリアにおける軸や希望条件が明確になり、転職活動がスムーズに進む可能性が高いです。
最適な職種の絞り込みや希望条件の言語化ができれば、転職エージェント等に相談した際にも、適切な提案が受けやすくなります。
目的を持って転職をする
投げやりな気持ちや、勢いだけで決めた転職は、失敗する確率が高くなります。現状の何に不満があり、何を変えたくて転職を希望するのか、しっかりと自分と向き合い言語化しましょう。年収、職場環境、人間関係、スキルアップなど、転職理由は人によって異なるものです。
また、具体的な改善目標を持つことで、自分に合う求人と出会える可能性も高くなります。明確な目的があれば、志望動機や自己PRも、説得力のある内容になるでしょう。
整備士からの転職を成功させよう
整備士から異業種への転職は、難しいことではありません。カーディーラーの営業やドライバー、講師など車に関する仕事のほか、エンジニアなど異業種への転職も可能です。
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