仕事を休む際、多くの場合は「私用」を理由にできます。私用は通院や冠婚葬祭、レジャーなど幅広いシーンで使える言葉です。しかし、急な遅刻・早退や社外に対しては使えないため、注意しましょう。

本記事では「私用」が使えるシーンや私用で休む際に役立つ例文、注意点のほか、意味なく休みたいときの対処方法について解説しています。「どうしても仕事を休みたい」と悩んでいる方は、参考にしてみてください。

そもそも「私用」とは?

「私用」とは、個人的な用事や仕事に直接関係のない個人の活動や事情を指す言葉です。例えば、業務時間中にプライベートな理由で病院に行く場合「私用で午後はお休みします」などのように使います。

私用と似ている「所用」は、プライベートか業務かといった関連性の有無にかかわらず、すべての用事を指す言葉です。仕事で銀行に行く場合も、プライベートで行く場合も「所用」は使えます。「所用」の一部に「私用」があると考えるとわかりやすいでしょう。

仕事を休む理由に「私用」を使ってもよい?

次に挙げる用事は「私用」と言い換えが可能です。もちろん「私用」を使うことに問題はありません。

  • 通院・検診・病気・お見舞い
  • 冠婚葬祭
  • 銀行や役所での手続き
  • 修理工事・点検
  • 家庭の事情
  • 旅行・レジャー

それぞれ、具体的な内容について解説します。

通院・検診・病気・お見舞い

自分のケガ・病気による通院や家族の通院の付き添い、家族や知人のお見舞いなども私用で休むことができます。持病の定期検診や健康診断なども、健康管理や病気の早期発見のためには重要です。

病院は基本的に平日しか受診できないことが多いため、自分や家族の健康を守るためにも、必要に応じた休暇取得を行いましょう。

冠婚葬祭

結婚式や通夜・葬儀、親族の法事、特定の儀式などへの参加・出席も、私用での休みに含まれます。

ただ、法定外休暇のため、企業によりルールは異なるものの「慶弔休暇」が取得できるケースもあります。詳細は、就業規則を確認してみてください。

慶弔休暇が設けられていない場合も、私用で休むことは可能です。

銀行や役所での手続き

銀行や役所のように、基本的に平日昼間のみ営業している施設に行きたい場合も、私用を理由に休むことが可能です。

例えば、銀行での口座開設やローンの手続き、役所での住民票取得やマイナンバーカードの電子証明書有効期限の更新などを行いたい場合は、会社を休み、用事を済ませることができます。

クレジットカードの紛失による再発行手続きなども同様です。

修理工事・点検

電気やガス、水道などインフラ関係にトラブルが発生し、緊急対応や立ち会いが必要な場合も、私用で休む理由になります。マンションの入居者の立ち会いのもと行う定期点検なども同様です。

また、雨漏りや窓ガラスの破損など、日常生活に支障をきたす内容であれば、急に仕事を休む理由としても筋が通っています。

家庭の事情

子どもの学校行事や習い事、親の介護や遠方に暮らす親の突然の来訪など、家族の世話や緊急の家庭の事情などで出勤が難しい場合も、私用として休むことができます。

兄弟姉妹の子どもを急に預かることになったなど、家庭内や親族の重要な用事は、すべて家庭の事情といえるでしょう。

旅行・レジャー

リフレッシュやストレス発散など個人の楽しみのため、家族サービスのためなどに計画した旅行やレジャーも、私用に含まれます。一人旅、友人、恋人、家族など行く相手や場所を説明する必要はなく「私用で休みたい」と伝えるだけで構いません。

ただし、不要なトラブルを避けるためにも、繁忙期を避けるなど、周囲への配慮は必要です。

私用で休むときの例文をチェックしよう

私用で休むときの例文をチェックしよう

理由を問わず、会社を休むときには連絡が必要です。基本は電話連絡ですが、会社やチームによってはメールでの連絡が可能なこともあります。

ここでは電話、メールそれぞれの私用で休む際の伝え方の例文を紹介します。

電話の場合

電話で私用による休暇を申請する際には、短く簡潔に伝えることが大切です。下記に例を3つ挙げました。

  • 例1「お疲れさまです。明日、私用のためお休みをいただきたいと存じます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします」
  • 例2「おはようございます。来週月曜日、私用のため、午後出勤とさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。現在進めております◯◯の件につきましては、出社後対応いたします」
  • 例3「◯月◯日から◯月◯日まで、私用にてお休みをいただきたく思っております。よろしいでしょうか。業務には支障が出ないよう、休暇の前後で調整いたします。ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします」

私用で休む連絡をする際には、現状のタスクに関する情報共有をすると、上司やチームメンバーも安心です。

メールの場合

メールの場合も、基本的に伝える内容は電話と同じです。件名は要件がわかるように、また、本文はコンパクトにまとめましょう。下記に例文を紹介します。

(例1)件名:◯月△日の休暇願い

△△課長

お疲れさまです。
◯月△日、私用のためお休みをいただきたく、ご承知おき願います。
なお、当日出席を予定しておりました会議につきましては、田中さんにお願いしております。
よろしくお願いいたします。

(例2)件名:有給休暇申請について

△△部長

お疲れさまです。

有給休暇取得希望日:◯月△日〜◯月△日
取得理由:私用のため

期間中の業務につきましては、△△はAさん、◯◯はBさんに引き継いでおります。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

私用で休むときの注意点は主に2つ

私用で休むときの注意点は主に2つ

「私用」は休む際に使える便利な言葉ですが、どのようなシーンでも使えるわけではありません。使い方を誤ると、非常識だと受け取られる可能性があります。

私用を使う際の2つの注意点について解説します。

急な遅刻・早退では基本的に認められない

社風や社内規定により「私用による休暇」が認められないケースも存在します。特に、急な遅刻や早退、繁忙期の休暇などの場合は、理解が得られない可能性が高いです。

難色を示された場合は、「家族が急病のため」「役場にて公的な手続きが必要」など、具体的な理由を伝え、理解を求めることが好ましいでしょう。

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社外の連絡では使用しない

取引先など社外に対しては「私用」の表現は避けます。「所用により、その日の打ち合わせは別の者が担当いたします」「申し訳ございません。◯日は所用でお休みをいただきます」のように「所用」を使い、詳細は控えるとスマートです。

私用よりもスマートで丁寧な印象を与えられるため、相手の深入りを避けやすくなります。

理由なく休みたいときの対策方法

疲労やストレスが溜まると理由なく仕事を休みたくなる経験は、誰しもあるものではないでしょうか。休みたい気持ちが高まったときの対処法は、下記の3つです。

  • 「私用」を理由に休む
  • 休職を検討する
  • 退職したいほどなら転職を検討する

「私用」を理由に休む

短期間のリフレッシュ目的や、どうしても「今日は仕事に行きたくない」と感じた場合は、「私用」を理由に有給休暇を取得したり、欠勤を申し出たりすることも可能です。繁忙期でなければ、具体的な理由を聞かれることは少ないでしょう。

ただし、「私用」を理由に頻繁に休むと、周囲からの信頼を失ってしまう可能性がありますので、あくまで一時的な休暇の理由として利用するようにしましょう。

休職を検討する

心身の健康上の問題や、精神的なストレスが原因で仕事を続けることが難しい場合は、休職制度の利用を検討しましょう。休職は退職と異なり、復職を前提とした制度です。仕事を失う不安を感じることなく、心身のリフレッシュや治療に専念することができます。

ただし、休職を申請する際は、正直に理由を伝えることが大切です。曖昧な理由では、会社側に理解してもらえず、申請が認められない可能性もあります。まずは自分自身で休職の理由を整理し、それを上司や人事担当者に伝えましょう。

退職したいほどなら転職を検討する

「一時的な休暇では気持ちがリフレッシュできない」「仕事に対するモチベーションが著しく低下し、続けるのが難しい」と感じている場合は、転職を検討することも一つの選択肢です。

今の仕事が合わないと感じるのは、職場環境や業務内容が自分に合っていない可能性があります。転職活動を通して、自分に合った仕事を見つけ、新たなスタートを切りましょう。

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「私用」は、仕事を休む際に使える便利な言葉です。しかし、今、理由なく仕事を休みたいと感じる日々が続いているのであれば、私用を理由に、一度リフレッシュの時間を設けてみましょう。

もし「私用」を使って一時的に休んでも気持ちが晴れず、根本的に職場が合わないと感じているなら、転職を前向きに検討するタイミングかもしれません。

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