「仕事でミスをした」「大失敗して注意された」などの経験は、誰しもあるものです。しかし、なかには落ち込みから立ち直れず、悩み続けている人もいることでしょう。落ち込みやすい人、まったく落ち込まない人、その違いはどこにあるのでしょうか。
本記事では仕事のミスで落ち込む人の特徴や、落ち込んでしまうときの対処法について解説しています。すぐに落ち込んでしまう自分を変えたい人、必見の内容です。
目次
仕事でミスして落ち込んだままにするとどうなる?
仕事にミスはつきものですが、落ち込んでしまい立ち直れないという方もいることでしょう。しかし落ち込んだままにしておくと、ミスを連発したり、仕事そのものが嫌になってしまったりする可能性があります。詳しく解説します。
仕事に集中できずミスを連発する可能性が高まる
ミスした事実は、なかったことにはできません。しかし、ミスをしたことだけを気に病んでしまうと、注意力が低下し、さらなるミスを引き起こす可能性が高まります。その結果「またミスをしてしまった。自分はダメな奴だ」と悪循環に陥ってしまうでしょう。
自分を責めていても、物事は改善しません。ミスに対する反省は大切ですが、過剰な落ち込みは自信喪失のもとです。
仕事が嫌になってしまう
ミスに対して落ち込んだ状態が続くと、仕事そのものに対する不信感が生まれる可能性があります。「自分にこの仕事を任せた上司が悪い」「自分にはまだ早かった」「スキル不足だから失敗は当たり前だ」など、ネガティブな感情が強くなり、モチベーションが低下するでしょう。
キャリアの成長にも悪影響を及ぼすため、結果的に転職や退職を考えることが増えてしまいます。
仕事のミスで落ち込む人の特徴を把握しよう
仕事で同じようなミスをしても、落ち込む人・落ち込まない人がいます。落ち込む人の特徴は、次の4つです。
- 仕事に完璧を求めてしまう
- 物事を考え過ぎてしまう
- 他人と比べて落ち込みやすい
- 誰かに相談するのが苦手・相談相手がいない
自分に当てはまっているかどうか、チェックしてみてください。
仕事に完璧を求めてしまう
自分に対して高い期待を持つ「完璧主義者」の人は、少しのミスでも大きなショックを受け落ち込んでしまいます。「きちんとできて当然」「100点が当たり前」の思考があるため、できない自分やミスをした自分に対し、否定的な感情を持ちます。
しかし、完璧を求めすぎるあまり、自分に過度なプレッシャーをかけた結果、ミスが起きている可能性も否定できません。反省やミスを繰り返さないための改善は必要ですが、必要以上に自分を責めることは避けましょう。
物事を考え過ぎてしまう
自分のミスが原因で、上司や同僚、取引先に迷惑がかかったとしましょう。謝罪し「今度から気をつけてね」と許されたとしても、物事を考えすぎるタイプの人は「もう二度と責任のある仕事を任せてもらえないかも」「本当はすごく怒っているに違いない」と、マイナスの方向に思考を進めてしまいます。
「また同じ失敗をするかも」など、未来に対する不安を感じやすいのもこのタイプです。過度にミスを分析していると、いつまでも気持ちを前に進めることができません。ミスがミスを呼ぶ悪循環に陥るケースです。
他人と比べて落ち込みやすい
「◯◯さんと比べて自分は仕事ができない」「△△先輩なら、もっと効率よく仕事をこなせる」など、他人と自分を比較する癖がある人は、自己評価が低い傾向があります。自分のミスに対しても、必要以上にネガティブに受け止めてしまうでしょう。
そのタイミングで他人が成功していたり、あの人はミスが少ないと聞かされたりした場合は、さらに自己評価が低下します。しかし、得意なこと、苦手なことは、人によって異なるものです。人は人、自分は自分と割り切るだけの精神力が必要です。
誰かに相談するのが苦手・相談相手がいない
人への相談に苦手意識があり、ついつい一人で悩みを抱え込んでしまうタイプの人は、ストレスが発散できず、ミスを引きずりがちです。自分の感情が処理できず、落ち込んだ状態が続いてしまうでしょう。
誰彼構わずに話す必要はありませんが、人に気持ちを話すだけでも、スッキリすることがあります。相談相手を見つけることが難しい場合は、カウンセリングなどのサービスを活用することで、孤立感が薄まり、落ち込みから立ち直りやすくなります。
仕事でミスして落ち込んでしまうときの対処法6選
仕事のミスは、誰もが一度や二度経験するものです。落ち込んでいるときに役立つ6つの対処法を紹介します。
- ミスは誰でもすると理解する
- ミスを自分のせいにしない
- ミスしたことで得たものを考える
- 仕事を忘れてリフレッシュしてみる
- 誰かに相談する・気持ちを吐き出す
- 仕事が自分に合っているか見直してみる
このなかに気になる対処法があれば、ぜひ一度試してみてください。
ミスは誰でもすると理解する
そもそも、ミスは誰もが起こす可能性があるものです。自分だけが特別ではないと認識し、過剰な自己批判から自分自身を守りましょう。先輩や同僚に、過去の失敗談やミスについて質問することで、自分だけではないと感じられます。合わせて乗り越え方や落ち込みからの回復方法を聞くこともおすすめです。
ミスひとつなくスマートに仕事をこなしている先輩も、若手時代にはとんでもないミスをしていたと知ることで、気持ちが楽になるでしょう。決してあなただけがミスをしているわけではありません。
ミスを自分のせいにしない
ミスをしたとき「自分のせいだ」「自分が悪い」と考える人は多いです。しかし、実際には「チームコミュニケーションに問題があった」「システムトラブルにより、本来の設定ができていなかった」など、他の理由が含まれるケースもあります。
過度な自己責任感は、自分を追い詰めるだけで何も生み出しません。ミスは成長の機会です。ポジティブな再解釈を行うことで、自己批判を減らし、精神的なバランスをとりやすくなります。
ミスしたことで得たものを考える
「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、ミスから得られる学びも必ずあるはずです。二度と同じミスを繰り返さないように何をすべきかといった対策のほか、ミスの報告方法や謝罪方法など、今回のミスによって自分が得た学びについて、リストアップしておきます。
また何らかのミスをしたからといって、1から10まですべてが失敗というわけではありません。5の段階でミスをしたのであれば、1から4の部分は上手く進んでいたとも言えます。プロセスすべてを否定することなく、自分を認めるべきところは素直に認めましょう。
仕事を忘れてリフレッシュしてみる
ミスのことが頭から離れず、苦しい状態が続いているのであれば、休暇をとって仕事から離れることをおすすめします。スポーツ観戦や旅行などの趣味、運動、マッサージやサウナに行く、友人とのおしゃべりなど、自分がリフレッシュできる方法であれば、何でも構いません。
落ち込んでからリフレッシュ方法を探すことは難しいため、普段から自分の気分転換方法をチェックしておくと良いでしょう。十分な休息は、心身リセットにつながり、ミスによる落ち込みからの立ち直りを早めてくれます。
誰かに相談する・気持ちを吐き出す
「自分はダメだ」「周りから仕事ができないヤツだと思われてしまった」など自己否定が強まっているときは、信頼できる上司や同僚、友人、家族などに気持ちを打ち明けてみましょう。相手が共感してくれるだけで、ストレス軽減効果が期待できます。
共感だけでなく、プロ目線でのアドバイスが欲しいときは、カウンセラーやメンタルヘルスの専門家などに相談する方法もあります。ただし、SNSに書き込むのはNGです。共感されないばかりか否定意見が届き、さらに落ち込んでしまう可能性があります。
仕事が自分に合っているか見直してみる
どれだけ丁寧に準備し、用意周到に仕事を進めたとしても上手くいかず、ミスが多発するようであれば、自分の適性や興味、価値観を再確認してみましょう。今の仕事が自分に合っていない可能性もあります。
その場合、自分に合った仕事、職場環境を実現するために、部署異動を申し出ることもひとつの方法です。キャリアの再検討を行うなかで、転職という選択肢が出てくることもあるでしょう。自分のスキルや適性を生かした働き方を選ぶことは、仕事のストレス軽減にもつながります。
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仕事上のミスは、誰もが経験することです。落ち込んでしまい、なかなか立ち直れない方は本記事で紹介した対処法を一度試してみてください。ただ、ミスをしてしまう理由に「現在の職場や仕事が合っていない」という可能性もあります。その場合は、自分のスキルや能力が発揮できる、自分に合った仕事に転職することもひとつの方法です。
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