仕事中に「自分にこの会社は合わないかも」と思うことが増えているのであれば、さっさと辞めたほうが良いかもしれません。実力を発揮できず、心身に不調をきたす可能性もあり、何かが起きてから後悔しても遅いためです。
本記事では合わない会社をすぐにやめるべき理由や会社が合わないときにおすすめの行動、退職・転職を検討する際に役立つ情報について解説しています。自分の本当の気持ちと向き合うために、本記事をお役立てください。
目次
合わない会社をさっさと辞めるべき4つの理由
自分に合わない会社に固執する必要はありません。悩むことなく、さっさと辞めるべき理由は、次の4つです。
- 退職しても次があるから
- このままでは実力を発揮できないだけだから
- モチベーションが上がらず成果を出せないから
- 心身に不調をきたす恐れがあるから
各内容について解説します。
退職しても次があるから
厚生労働省発表の令和6年6月の有効求人倍率は1.23倍、新規求人倍率は2.26倍と、多くの業界で人材不足が続いています。転職市場は活況で、スキルや経験を持つ人材は、転職先の早期発見が可能です。
つまり、ひとつの会社に固執する必要はありません。未経験歓迎の会社も多く、異なる業界や職種に挑戦することで、新たなスキルや経験を積むことができます。転職により得られるメリットは大きいと考えてよいでしょう。
参考:厚生労働省一般職業紹介状況(令和6年6月分)について
このままでは実力を発揮できないだけだから
適材適所という言葉があるように、自分に合わない環境で本来の実力を発揮することは困難です。我慢して働くことで、成長の機会を逃してしまう可能性もあります。
得意分野や興味のあること、好きなことに関する仕事であれば、成果が出やすいものです。自分のスキルと能力、会社側のニーズなどが一致すれば、より実力を発揮できるでしょう。
モチベーションが上がらず成果を出せないから
合わない会社で働き続けている以上、モチベーションは低下する一方です。仕事への意欲が湧かない状態では、業務の成果も低くなります。成果が出なければ、自己評価や周囲からの評価が低下し、さらに自信を失ってしまうでしょう。
適切な環境で本来の能力を発揮することで、自信を取り戻し、はつらつと働ける可能性が高まります。
心身に不調をきたす恐れがあるから
自分に合わない環境で働き続けると、メンタルヘルスが悪化するリスクが高まります。「もう少し頑張ろう」と無理を続けることで、うつ病や不安障害などの精神的な不調を引き起こし、症状が進めば休職や入院を余儀なくされるかもしれません。
長時間労働や仕事による過度なストレスも、健康悪化の原因のひとつです。健康的な生活を維持するためには、適切な労働環境の会社で働くことが重要と言えます。
会社が合わないと感じる6つの原因
ひとことで会社が合わないと言っても、人により原因は異なります。下記は、主な6つの原因です。
- そもそも仕事内容が合っていない
- 社風や人間関係が自分に合っていない
- 仕事に対して報酬が少ない
- 労働条件が希望を満たしていない
- キャリアアップ・スキルアップができない
- ほかにやりたい仕事がある
自分に当てはまる内容を探す際に、参考にしてみてください。
そもそも仕事内容が合っていない
「黙々と作業することが好きなのに、営業になった」「細かな作業が苦手なのに、データ入力を任されている」など、仕事内容が自分の興味や関心、適性と一致しない場合、モチベーションは大きく低下し、業務をうまく遂行できない事態が起こります。
仕事内容が合っていないと、成果も出にくくなるため、自己嫌悪に陥る可能性も否定できません。興味のある仕事、自分のスキルに合った仕事に就くことが重要です。
社風や人間関係が自分に合っていない
キャリアアップを目指しさまざまな意見を述べたいのに、年功序列の雰囲気が強いなど、社風が自分に合っていなければ、居心地の悪さを感じるものです。また、上司や先輩、同僚との人間関係でトラブルを抱えている状態では、ストレスが溜まりやすく、仕事に集中できません。働きやすい環境、良好な人間関係は、ストレスなく働くために必要な要素です。
仕事に対して報酬が少ない
自分の努力や成果が報酬に反映されていないと感じる場合、不満が溜まります。長時間労働やハードワークなど過酷な環境にも関わらず、同業他社よりも給与が低い、賞与が少ないといった場合は、正当に評価される会社への転職を考えたくなるでしょう。
また報酬が少なければ、生活の質が低下しがちです。自分が望む生活水準に満たない条件で、働き続けることはデメリットが目につきやすくなります。
労働条件が希望を満たしていない
「残業が多すぎる」「異動により、長距離通勤を強いられるようになった」「有給休暇が自由にとれない」など、働くうえで自分が希望する条件を満たしていないと、会社が合わないと感じやすいです。
そもそも長時間労働が続くと、プライベートの時間が確保できず、ストレスが増加します。また休暇が取りにくい職場では、心身のリフレッシュが難しくなります。自分にとって働きやすい環境の会社を探すことが重要です。
キャリアアップ・スキルアップができない
「常に人手不足で目の前の仕事に追われている」「キャリアアップできる体制が整っていない」などの会社に勤めている限り、自分の成長は停滞します。離職率が高い職場や、尊敬できる上司や先輩がいない職場も、将来に不安を感じやすいでしょう。
自己成長の支援制度がある会社、学びの機会を提供している会社を探すことが必要です。
ほかにやりたい仕事がある
すでに自分のやりたいことや目標があるものの、現在勤めている会社で実現できない場合は、「仕事が合わない」と感じやすいです。特に現在の仕事内容と、夢・目標がかけ離れている場合は、モチベーションが低下しやすいでしょう。
ただ、時間が経つにつれ、興味や関心、目標は変わることがあります。自分の興味に合った仕事ができる会社を探し、チャレンジすることが重要です。
会社が合わないときにしたい行動6選
今の会社が自分に合わず、辛いときには、次の6つの行動を試してみてください。
- まずは休暇を取ってリフレッシュしてみる
- 自己分析をする
- 周囲の人に相談してみる
- 資格取得を目指す
- 部署異動・業務内容の変更をしてもらう
- 退職・転職を検討する
すぐにできそうなことや自分に合った方法を選ぶことが大切です。
まずは休暇を取ってリフレッシュしてみる
休暇を取り、リフレッシュすることで、心身のリセットが期待できます。一時的に仕事から離れることで、ストレスの軽減も可能です。退職の決断は、いつでもできます。
まずは心身を休め、冷静な頭で判断するようにしましょう。疲れている状態でいくら考えても、正常な判断が難しいことが多いです。
自己分析をする
会社との相性に問題があると感じたら、一度自己分析を行い、自分の強みと弱みを確認しましょう。「自分の強みが生かせないから、今の会社と合わないと感じている」など、具体的な理由が見つかる可能性もあります。
また自己分析を行い、自らのスキルや強みを可視化することで、キャリア目標の明確な設定ができ、さらに自分に合う職種や職場について冷静な判断が可能になります。
周囲の人に相談してみる
周囲の信頼できる人に「今の会社が合わないと思う」と、悩みを打ち明けてみましょう。共感や具体的なアドバイス、客観的な意見などが得られるため、1人で悩んでいたときに比べ、解決策が見つかる可能性が高まります。
また、すぐに解決できないとしても、問題を人と共有することで、気持ちが軽くなるといったメリットもあります。
資格取得を目指す
すでにやりたいことが明確であれば、資格取得を目指し、勤務時間後に勉強に励む方法もおすすめです。新たなスキルを身につけることで、転職の際に有利になる可能性もあります。
現在の仕事においても資格手当などが得られるのであれば、さらにモチベーションが高まるでしょう。また、目標に向かって努力することで、自己成長を実感できるメリットもあります。
部署異動・業務内容の変更をしてもらう
一定規模以上の会社で働いている場合、部署異動や業務内容の変更を依頼し、自分に合った仕事に就く方法もあります。自分のスキルを生かせる業務であれば、モチベーションの向上や効率的な働き方も期待できるでしょう。
転職を行わずとも、新しい環境で挑戦できるため、まずは上司に相談してみる価値はあります。
退職・転職を検討する
現在の会社で異動が困難な場合や、今の会社に勤めていても自分の目標達成が難しい場合は、退職・転職もひとつの方法です。年齢が若ければ若いほど、転職を通じてキャリアの再構築も実現しやすくなります。
自己成長とキャリアアップを目指すのであれば、転職は、手っ取り早い方法です。転職サービスなども活用し、自分に合った会社を探してみましょう。
自分に合う仕事を見つけよう
自分に合わない会社に勤めている場合、無理に働き続けることで、心身に不調をきたしたり、モチベーションが下がったりする可能性が高いです。転職市場でも売り手市場の今は、キャリアアップや自己成長のために転職という選択肢を選びやすいでしょう。
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