面接の際に「◯日までに連絡する」と言われたにも関わらず、連絡が来ない状態が続くと、不安になるものです。しかし、焦って催促すると、会社にマイナスイメージを与えかねません。

本記事では連絡が来ない理由や、連絡が来ない場合の対処法、メール・電話での問い合わせに使える例文や注意事項を解説しています。面接結果が通知されず戸惑っている方も、落ち着いて冷静に対処していきましょう。

面接で連絡すると言われたのに連絡が来ない理由は?

面接で連絡すると言われたにも関わらず、連絡が来ない場合、次の理由が考えられます。理由は企業により異なるため、あくまで参考程度に知っておきましょう。

  • 応募者が多く選考に時間がかかっている
  • 合格者から先に連絡をしている
  • 補欠要因になっている
  • 連絡を忘れられている
  • 不採用の可能性もある

応募者が多く選考に時間がかかっている

有名企業や人気の職種の場合、応募者の数が多いため、全員の面接が終わっていない可能性があります。例えば50人応募があり、あなたが2番目に面接を受けたのであれば、あと48人が控えている計算です。またすべての面接が終わっていても、社内での意見が割れており、合格者が決まっていないこともあります。

そのほか、企業側は1〜2名しか応募がないと思っていたにも関わらず、10名を超える応募者がいた場合など、想定外の状況が発生し、手間取っているケースも考えられるでしょう。

合格者から先に連絡をしている

合否連絡は、面接を受けた順番ではなく、合格者が優先されます。採用の連絡が遅くなることで、入社を辞退されるリスクを減らすためです。そう聞くと「連絡が遅い=不採用」と疑ってしまいがちですが、大企業や人気の企業の場合、応募者・合格者数ともに人数が多いため、合格だとしても、連絡が来るまでに時間がかかるケースもあります。

補欠要因になっている

連絡すると言われたのに面接結果が来ない場合、あなたが補欠要員となっている可能性があります。会社が合格者に連絡をしても、なかには採用を辞退する人もいるでしょう。そういった場合、補欠要員から順次繰り上げ合格として連絡を行う必要があります。

さらに補欠要員にも優先順位があります。補欠のなかでも下位の場合だとすれば、さらに連絡が遅くなる可能性が高いです。自分が補欠要員かどうかは、判断が難しいものの、可能性のひとつとして考えておきましょう。

連絡を忘れられている

単純に、担当者が連絡をし忘れていたり、すでに連絡をしたつもりになって行き違いになっていたりする可能性もあります。企業規模によっては人事1人がすべて対応している、社内事情で担当者の急な退職により引き継ぎが不十分、担当者が多忙でミスが発生しているといったことも考えられるでしょう。

人が行う作業は、ミスを0にすることは困難です。応募者数や合格者数が多く、担当者が多忙な場合、連絡忘れのケアレスミスが発生しやすいといえます。

不採用の可能性もある

面接結果の通知日が設定されていない状態かつ、面接から2週間以上過ぎている場合は、不採用であり、連絡が来ない可能性もあります。「合否結果を連絡します」と言われている場合は、不合格でも連絡が来ることが一般的です。

しかし、社内の方針変更や、面接官が個人的に「合否結果の連絡をする」と伝えてしまったケースも考えられます。面接から2週間は、ひとつの目安として覚えておきましょう。この期間を過ぎると、無言=不採用通知の可能性が高まります。

面接で連絡すると言われたのに連絡が来ない場合の対処法

連絡が来なければ、結果がわからないため、次の行動を決めにくいものです。次の3点は、連絡が来ない場合の具体的な対処法です。

  • 期日やメールを再度確認する
  • 担当者にメールか電話で問い合わせる
  • 次の面接に向けた準備を進める

それぞれの内容について、解説します。自分がとるべき行動を決める際にお役立てください。

期日やメールを再度確認する

募集要項に記載がないか、面接の際におおよその連絡期日が伝えられていないか、再度確認してみましょう。面接から◯日以内の表記の場合、営業日を含む・含まないによっても計算方法が変わります。

また迷惑メールとして別フォルダに届いていないかの確認や、着信や留守番電話の確認なども必要です。郵送で通知が届く場合はタイムラグが発生しやすいため、予定日よりも数日遅れるケースもあります。待っている時間は、長く感じるものです。自分の勘違いで連絡を急かさないようにしましょう。

担当者にメールか電話で問い合わせる

事前に先方が伝えている期日を過ぎても、連絡がない場合は、担当者に問い合わせても構いません。ただし、選考中の可能性もあるため失礼のないように丁寧に問い合わせをしましょう。

電話の場合は、営業時間内かつ面接日と名前を伝え、面接のお礼を述べます。合否を質問するのではなく「選考結果の連絡がいつ頃いただけるか」を確認しましょう。メールに関しても同様です。件名は「選考結果につきまして」「選考結果のお問い合わせ」などわかりやすいものにします。電話、メールどちらも催促と受け取られないよう配慮が必要です。

次の面接に向けた準備を進める

連絡がない場合は、気持ちを切り替えて、次の面接に向けた準備を進めることもひとつの方法です。すでに終わった面接の内容を変えることはできません。現時点で反省すべき点があれば、次の対策を考えておきましょう。

例えば、志望動機について深く突っ込まれうまく返答できなかったのであれば、もう少し掘り下げて考えてみる、逆質問の内容を指摘されてしまったのであれば、複数のバリエーションを考えるといった形です。次の面接に自信を持って挑めるよう、今できることを考えていきましょう。

面接結果を問い合わせる際の例文

面接結果を問い合わせる際は、メールまたは電話で行うことが一般的です。催促だと受け取られないためにも、丁寧に質問しましょう。ここでは、実際に問い合わせる際に役立つ例文について紹介します。

メールの場合

メールの場合、下記情報の記載が必要です。

  • 面接日
  • 自分の名前
  • 面接のお礼
  • 自分の連絡先

下記に、例文を紹介します。

件名:選考結果につきまして(◯◯△△:自分の名前)

株式会社△△

採用後担当者様

お世話になっております。

□月□日に面接をしていただきました◯◯です。

先日はご多忙のなか、お時間を頂戴しましてありがとうございました。

面接の際には、10日程度で結果のご連絡をいただけるとのお話がありましたが、現時点でご連絡をいただいておりません。

面接結果につきまして、いつごろご連絡いただけますでしょうか。

お忙しいところ、お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

———————

名前:◯◯△△

住所:〒〇〇〇‐〇〇〇〇

×××

電話:×××あ

メールアドレス:×××@×××

———————-

電話の場合

電話で問い合わせる場合も、基本の流れはメールと同じです。面接日と自分の名前、面接へのお礼を述べたうえで、面接結果をいつ教えてもらえるか、丁寧に問うようにしましょう。

お世話になっております。

□月□日に面接をしていただきました◯◯です。

先日はご多忙のなか、面接のお時間を設けていただき、ありがとうございました。

面接の際に、1週間ほどで面接結果をご連絡いただけるとご案内いただきました。まだ、私のほうで確認できていませんので、本日ご連絡いたしました。差し支えなければ、いつごろご連絡いただけるか教えていただけませんでしょうか。

面接で連絡すると言われたのに連絡が来ない場合に注意すべきこと

連絡が来ない場合、不安を感じたりイライラしたりするかもしれません。催促や不満をぶつける形になってしまうと、担当者に悪い印象を与える可能性があります。下記の注意点を参考に、冷静に問い合わせるようにしましょう。

  • 問い合わせのタイミングや時間帯に気を付ける
  • 結果ではなく期日を確認する
  • 会社にマイナスのイメージを与えないようにする

問い合わせのタイミングや時間帯に気を付ける

問い合わせる場合は、面接後2週間経つまでは待ちましょう。面接時に期日を言われている場合は、必ず期日以降に問い合わせるようにします。期日の当日や翌日も避けましょう。応募者が多く選考に時間がかかる、社内調整がスムーズに進んでいないなどの可能性があります。

メールと電話で迷った場合、急ぐ事情がなければ、メールが無難です。担当者が必ず電話に出られるとは限りません。また、やりとりの記録が残せるため「言った」「聞いていない」などの行き違いも防げます。どうしても電話で行いたい場合は、必ず営業時間内にかけましょう。

結果ではなく期日を確認する

問い合わせの際には、結果を急かさないようにします。「期日がすでに過ぎていますが」「合否を知りたくて連絡しました」などの言い方は避けましょう。面接の際に「こちらから連絡します」と言われている以上、求職者から合否を質問すると、マナー違反と受け取られる可能性があります。

何らかの理由で、会社の決断が遅れている可能性を踏まえ、いつ頃結果を教えてもらえるのかを問いましょう。担当者への感謝、気遣いをお忘れなく。

会社にマイナスのイメージを与えないようにする

問い合わせを行う時点では、あなたの面接結果が判明していない可能性もあります。仮に採用を予定していたとしても、電話やメール越しに苛立ちが伝わるような問い合わせ方をしてしまうと、不採用へと変えられる可能性も否定できません。

「忙しいところ申し訳ないが確認をお願いしたい」という気持ちがわかるように、電話の場合は、声のトーンや口調、話すスピードにも気を配りましょう。メールの場合は、感情が伝わりにくい分、より丁寧に面接に対しての感謝の気持ちを述べることが必要です。

面接で連絡すると言われたのに来ない場合はマナーに気をつけながら問い合わせをしよう

面接後に連絡がこない場合、応募者が多い、補欠要員などさまざまな可能性があります。期日やメール、着信を確認したうえで、期日を過ぎてから担当者に問い合わせましょう。タイミングや問い合わせの方法に注意し、マイナスのイメージを与えないことが大切です。

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