IT業界は人気がある一方「やめとけ」の声も多いため、転職先として悩んでいる方もいることでしょう。ただ、IT業界に向いているかどうかは、個人の性格や素質にもよります。
本記事では「IT業界はやめとけ」といわれる7つの理由やIT業界で働くメリット、転職を成功させるコツについて解説しています。IT業界に興味があり、転職を検討している方は、判断の参考にご活用ください。
目次
- 「IT業界はやめとけ」といわれる7つの理由
- 労働時間が長めだから
- 労働時間に対して給与が低いと感じるから
- スキルアップし続けないといけないから
- IT業界は下請け構造に問題を抱えているから
- 年を重ねるごとに仕事がキツく感じるから
- 将来的にAIに仕事を取られる可能性があるから
- 離職率が高い傾向にあるから
- IT業界で働く5つのメリット
- 将来性のある業界で働ける
- 職業によっては高収入を狙える
- 豊富なキャリアパスから選択できる
- 働き方の自由度が高い
- 専門的な知識・スキルが身につく
- IT業界への転職を成功させる5つのコツ
- 自己分析をして自分に合う職業を選ぶ
- 自分のスキル・経験の棚卸しをする
- 業界・企業の研究を怠らない
- 転職理由を明確に伝える
- 転職サービス・エージェントを活用する
- 未経験でIT業界の転職を目指すならNINJA CODEがおすすめ
「IT業界はやめとけ」といわれる7つの理由
「IT業界はやめとけ」の言葉には、複数の意味が込められています。理由によっては、ネガティブに受け取らない人もいるかもしれません。下記に、具体的な7つの理由を記載しました。
- 労働時間が長めだから
- 労働時間に対して給与が低いと感じるから
- スキルアップし続けないといけないから
- IT業界は下請け構造に問題を抱えているから
- 年を重ねるごとに仕事がキツく感じるから
- 将来的にAIに仕事を取られる可能性があるから
- 離職率が高い傾向にあるから
各内容について、詳しく解説します。
労働時間が長めだから
令和5年度の「毎月勤労統計調査」では、就業携帯別「情報通信業」の所定外労働時間(残業)は15.5時間でした。所定外労働時間の長さは、17産業中運輸業に次ぐ2位です。データからもわかるように、IT業界は、プロジェクトの納期やクライアントの要望への対応を理由に、長時間労働や残業が常態化しているケースが少なくありません。
労働時間に対して給与が低いと感じるから
企業がコスト削減を図る皺寄せが労働者に来ると、労働時間に対して給与が十分に支払われない可能性があります。マージンを抜かれる下請けや中小企業の場合、業界平均よりも給与が低く設定されていることが多いです。高いスキルに伴う給与がもらえなければ、労働者のモチベーションは低下します。
スキルアップし続けないといけないから
IT業界は、他の業界と比べ技術の進化が非常に早いです。そのため、常に新しいスキルを習得し続けなければなりません。苦にならない人であれば問題はありませんが、プレッシャーを感じ、離脱するケースもあります。また競争が激しい社会であり、スキルアップを怠ったり、一定期間休職したりすると、市場価値が下がるリスクも高いです。
IT業界は下請け構造に問題を抱えているから
IT業界は、下請けが多重構造になっています。クライアントから元請け、1次下請け、2次下請け、3次下請けといった形のため、最下層の企業やフリーランスは過酷な条件で働かされることが多いです。
元請けが要件定義を行い、下請けが開発を行うことが一般的です。また、中間マージンが発生する分、実際の作業者が十分な報酬を受け取れない可能性があります。
年を重ねるごとに仕事がキツく感じるから
IT業界の平均年齢は、30代後半〜40歳程度と他の技術者と比べて若い傾向があります。新しい技術者が増えており、成長している業界である証です。しかし、同時に長時間労働や夜勤の多さから、年齢を重ねると体力的な負担を感じやすくなります。
またプレッシャーの大きさやストレスの多さ、責任感のある仕事の増大など、精神的な疲労の蓄積もデメリットのひとつです。
将来的にAIに仕事を取られる可能性があるから
AIや自動化技術の進化は、目覚ましいものがあります。自動コード作成ツールやテストの自動化などはすでに始まっており、IT業界も影響を受ける可能性が高いです。プログラマーをはじめとした職種は、将来的にAIに取って代わられる可能性があります。
ただし、要件定義などコミュニケーションが必要な作業は、AIが苦手な分野です。すべての仕事がAIに奪われるわけではありません。
離職率が高い傾向にあるから
厚生労働省発表「令和5年雇用動向調査結果の概況」によりますと、情報通信業の離職率は12.8%です。全産業の離職率12.1%とほぼ変わらない数字ではあるものの、長時間労働やストレスが原因で長期間に渡るキャリア育成が困難なケースも少なくありません。
ただ、IT業界は転職市場が活発です。より良いキャリアを求め、積極的な転職を行う動きもあり、離職率の高さ=ネガティブな要素が強いとは限りません。
IT業界で働く5つのメリット
IT業界はやめとけとの声がある一方、多くの人が新たにIT業界に飛び込んでいます。IT業界で働くメリットは、少なくありません。下記は、IT業界で働くことによる5つのメリットです。
- 将来性のある業界で働ける
- 職業によっては高収入を狙える
- 豊富なキャリアパスから選択できる
- 働き方の自由度が高い
- 専門的な知識・スキルが身につく
将来性のある業界で働ける
IT業界は、今後さらに成長が期待される産業です。IT人材不足はますます顕著になり、スキルを持つ人材であれば、より活躍の場が広がるでしょう。また今後も新しい技術やサービスが次々と生まれると予測されます。IT業界で働き、革新的なプロジェクトに携わることで、自分のスキルや知識を常に最新に保つことが可能です。
職業によっては高収入を狙える
専門性が高く、上流工程で必要とされるスキルを身につけることで、高収入が実現可能です。ITに関する基礎知識・技術はもちろん、マネジメント能力やコミュニケーションスキルを身につけておきましょう。
またエンジニアの世界は、実力主義です。自らのスキルを磨き、常に最新の情報を入手し続けることで、フリーランスとしてより良い案件の獲得も可能です。
豊富なキャリアパスから選択できる
IT業界には、開発、インフラ、セキュリティ、データ分析、マネジメント、クリエイティブなど、さまざまな職種が存在します。スキルや経験を積むなかで、自分に合ったキャリアを模索し、最終的に特定スキルの専門性を高めるといったことも可能です。
またITスキルは他業界でも応用が効きやすいメリットがあります。キャリアチェンジが比較的容易なため、将来的な仕事においても可能性の幅が広がっていくでしょう。
働き方の自由度が高い
IT業界は、一般的に柔軟な働き方が取り入れられています。リモートワークやフレックスタイム制が普及しているため、ワークライフバランスを大切にしたい方にも働きやすいでしょう。出産や育児、介護などライフイベントとの両立も可能です。
またフリーランス、派遣社員、契約社員、パート・アルバイトなど雇用形態や契約形態も、多様であり自由に選べます。
専門的な知識・スキルが身につく
IT業界で働くメリットは、高度な専門知識やスキルが身につくことです。近年、大企業・中小企業問わず、企業のDX化が加速しており、他業種であっても得られる知識や技術は増加しています。
しかし、IT業界に身を置き続けた場合、新しい技術や知識を学ぶ機会が豊富に与えられます。自己成長の促進スピードは、圧倒的に異なることでしょう。
IT業界への転職を成功させる5つのコツ
IT業界は、メリットが多い一方、離職率が高い業界です。転職を考えるのであれば、成功に向けた下記5つのコツを押さえておきましょう。
- 自己分析をして自分に合う職業を選ぶ
- 自分のスキル・経験の棚卸しをする
- 業界・企業の研究を怠らない
- 転職理由を明確に伝える
- 転職サービス・エージェントを活用する
自己分析をして自分に合う職業を選ぶ
IT業界とひとことで言っても、職種はさらに細かく分かれます。まずは自分の強みや適性、目指したいキャリアプラン、仕事に求めるものなど、丁寧に自己分析を行いましょう。そのうえで、自分に適した職業を絞り込んでいくことが大切です。
自分を過小評価・過大評価しないためにも、第三者視点を活用した分析もおすすめです。
自分のスキル・経験の棚卸しをする
自分の経験やスキルをリストアップし、転職先でどのように活用できるかを具体的に考えます。ここでのスキルとは、テクニカルスキルだけではありません。課題解決能力やコミュニケーション能力、マネジメント経験なども魅力的なスキルです。
ポートフォリオを作成することで、転職面接時のPR材料としても活用できます。
業界・企業の研究を怠らない
IT業界全体の最新動向や技術トレンドの把握は、面接時の意欲アピールとしても活用できます。また転職先企業の研究・調査を深めることで、企業文化や業務内容が理解でき、志望動機にも説得力が増すでしょう。
現役社員やOB・OG、IT業界で働く先輩などに話を聞くこともひとつの方法です。業界・企業研究は、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
転職理由を明確に伝える
転職面接では、必ず転職理由が問われます。現状の不満や転職を決めた理由を明確に書き出したうえで、転職先に望む条件をピックアップして優先順位をつけていきましょう。ただし、面接時に伝える転職理由は、あくまでポジティブな内容に言い換えます。
例えば「前職は残業が多くて辛かった」であれば「スキルを高め、より効率的に仕事を進めたい」などの前向きな姿勢をアピールしましょう。
転職サービス・エージェントを活用する
在職中の転職活動は、求人情報の確認や面接日の調整、履歴書や職務経歴書の作成、面接練習などやることが多く、1人で行うには手間も時間もかかります。転職サービスや転職エージェントを活用することで、適切なサポートを受けられるため、効率的な活動が可能です。
なかには履歴書の添削サービス、面接練習サービスなどもあるため、積極的に活用しましょう。
未経験でIT業界の転職を目指すならNINJA CODEがおすすめ
「IT業界はやめとけ」との声がある一方、IT業界には、高い将来性と、スキルを高めることで高収入が狙えたり、自由な働き方が選べたりするなどのメリットがあります。IT業界に転職を検討しているのであれば、自己分析や業界・企業研究を行い、自分に合った会社を探しましょう。
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