転職エージェントとの面談の際には、絶対にやってはいけないことがいくつもあります。気づかずにやってしまうと、知らない間に評価が下がっていたり希望の求人を紹介してもらえなかったりする可能性が高いです。

本記事では絶対にやってはいけないこと5選と、転職エージェントを活用すべき理由、エージェントの選び方について解説しています。好印象を持ってもらうコツと合わせて参考にしてみてください。

転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと5選

転職エージェントの面談においては、担当者の信頼を失う下記の行動は絶対にやってはいけません。

  • 嘘の情報を伝える
  • 面接の日程を守らない
  • 必要な書類を提出しない
  • 不満や愚痴ばかりを言う
  • 過剰な要求をする

具体的な内容について、解説します。

嘘の情報を伝える

経歴や退職理由、スキル、保有資格に関しては、嘘の情報を伝えることは絶対にやめましょう。経歴を詐称すると、条件に合う求人を紹介してもらえません。また、理想の求人に応募したいからと、保有資格を偽ってしまうと、採用後に苦労するのは本人です。入社後にトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。

特に経歴詐称や保有資格を偽った場合などは、懲戒解雇の対象となるケースもあります。採用先から転職エージェントへの評価も下がり、場合によっては訴訟問題になるでしょう。

面接の日程を守らない

面談日時に連絡もなく遅刻する、無断キャンセルするなどの行為は、社会人としてNGです。例えば初回面談から遅刻する求職者に対して、担当者は「会社との面接でも遅刻するのでは」「時間にルーズなため、入社後もトラブルを起こすのでは」と考え、求人の紹介自体をためらう可能性があります。

面談の日程は必ず守ることに加え、万が一遅れそうな場合は、早い段階で連絡を入れましょう。連絡の行き違いが起こらないよう、担当者直通の電話が便利です。

必要な書類を提出しない

転職エージェントは、求職者に合う求人を紹介するために情報を得る必要があり、履歴書や職務経歴書、職種によってはポートフォリオなどの提出を求めます。エージェントによっては、アンケートの記入を依頼されるケースもあるでしょう。

事前に持参または記入をお願いされた書類については、面談時に渡す必要があります。提出しなければ、面談の効率が下がるだけでなく、担当者に対して「言われたことを守れない人」と悪印象を与えてしまいます。

不満や愚痴ばかりを言う

現在の会社に対して不満があることを理由に、転職を決意する人は少なくありません。しかし、だからといって面談の際に会社の愚痴や不満ばかりを言うことはNGです。もちろん、他の転職エージェントに対する不満も避けましょう。

また「どうせいい求人情報は紹介してもらえないでしょう」「転職してもすぐにまた辞めるかも」などといった悲観的な発言は、人間性に問題があると捉えられる可能性があります。エージェントは、企業に紹介しても問題ない人物かどうかをチェックしているため、不満や愚痴は極力控えましょう。

過剰な要求をする

転職エージェントは、親身になって対応してくれますが「仕事」であることを忘れてはいけません。別のエージェントから紹介された求人に対してアドバイスを求めたり、エージェントのプライベートについて質問したり勤務時間外に会おうとしたりすることは絶対にNGです。

また「明日提出したいから」などの理由で、履歴書や職務経歴書の即日添削を依頼するなど、スケジュール的に無理がある要求も絶対にやってはいけません。問題のある人物だと認識され、求人の紹介が難しくなります。

転職エージェントを上手に活用すべき理由

転職エージェントは、上手に活用することで下記のようなメリットが得られます。転職活動において強い味方となってくれるでしょう。

  • 無料でサポートしてくれる
  • 第三者から見た自分の強みや市場価値がわかる
  • 非公開求人に応募ができる

それぞれの内容について、解説します。

無料でサポートしてくれる

転職エージェントは、企業と成果報酬型の契約を結んでいます。紹介した求職者の採用が決まり、雇用契約を結んだ段階で企業から報酬を得る仕組みです。そのため、求職者は、基本的に無料でサービスを利用できます。

求人の紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接練習などのサポートもあり、初めて転職活動を行う方にとって強い味方となるでしょう。また企業との給料などの条件交渉や、面談日程、入社日の調整など、エージェントによってはさまざまなサービスを実施してくれます。

第三者から見た自分の強みや市場価値がわかる

転職エージェントは、第三者目線で求職者の強みやPRポイントを理解してくれます。これまで多くの求職者に転職先を紹介してきた実績があるため、心強い味方となってくれるでしょう。エージェントとの対話を通して、自分の市場価値を正しく理解する力も身につきます。

また希望職種が「売り手市場」か「買い手市場」なのかなど、転職市場の最新情報を得ることも可能です。業界に精通しているプロの意見を聞くことで、より良い転職活動ができるでしょう。

非公開求人に応募ができる

転職エージェントを利用することで、非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。転職サイトなどには出回らないため、採用される可能性が高い点もメリットです。また、一般公開すると応募が殺到するような人気の職種、新規事業に関わる重要な役職といったケースも多いでしょう。

ただ、転職エージェント側も、紹介する人材は吟味して選びます。スキルのほかに「この人になら紹介したい」と思ってもらえるような立ち居振る舞いも必要です。

転職エージェントを選ぶポイント

転職エージェントとひとことで言っても、強みや特徴はさまざまです。転職活動を成功させたいのであれば、下記のポイントを参考に探してみてください。

  • 目的に合わせて特化したエージェントを選ぶ
  • 複数の転職エージェントに登録する
  • アドバイザーとの相性を確認する

目的に合わせて特化したエージェントを選ぶ

「IT系」のように、すでに希望する業界が決まっている場合は、業界特化型転職エージェントがおすすめです。求人数だけを見ると、総合型転職エージェントのほうが多いものの、自分に合った求人でなければ意味はありません。

また業界特化型の場合、業界に対する専門知識が豊富なエージェントがサポートしてくれます。企業の内部情報を把握しているケースも多いため、異業種からの転職の場合も心強いでしょう。一方まったく業種が定まっていない場合は、総合型もおすすめです。

複数の転職エージェントに登録する

ピンと来る転職エージェントを見つけたとしても、1社に絞らず、複数の登録がおすすめです。転職エージェントによって、非公開求人の内容は異なります。各エージェントから得られる情報や、自分への評価を比較し、総合的に判断すると良いでしょう。担当エージェントの質の比較も大切です。

転職エージェントにより、提供サービスが異なるケースもあります。自分に必要なサービスをうまく使い分けることが転職成功への道です。

アドバイザーとの相性を確認する

登録後は、キャリアアドバイザーと二人三脚のような形で転職活動を進めることになります。担当者の変更自体は可能ですが、そもそも所属するアドバイザーの質が低い場合は、変更しても良い結果は得られません。

考え方や性格が合うかどうか、希望する業界の知識が豊富か、信頼できる人かどうかなどを、あらかじめ確認しておきましょう。相性が合わないアドバイザーとの転職活動は、時間の浪費につながります。

転職エージェントに好印象を持ってもらうコツ

求職者が転職エージェントをチェックするように、相手もあなたのことをチェックしています。最初に好印象を持ってもらうためのポイントは、下記のとおりです。

  • あらかじめ希望条件や転職目的を整理し、明確にしておく
  • 清潔感のある服装かつオフィスカジュアルを意識する
  • 節度ある態度と丁寧な話し方を心がける
  • 面談後のメール返信は、できるだけ早く行う
  • 転職希望日をはっきりと伝える
  • 不明点はすぐに質問する
  • 感謝の気持ちを持って面談に挑む

身だしなみや話し方、敬語など、社会人としての基本的マナーを守ることは、必須です。そのうえで、転職に関する情報(希望条件、自己PR、転職目的など)について、スムーズに話せるよう、あらかじめ整理しておきましょう。事前準備がしっかりできている=転職に対する意欲が高いと判断されるため、プラス印象です。

転職エージェントとの面談では節度を守って応援したいと思ってもらおう

転職エージェントの面談では、スキルや経歴に関して嘘をついたり、不満や愚痴ばかりを話したりすることは絶対にやってはいけません。転職エージェントは、上手く活用することで、非公開求人への応募が可能となるなど、転職の可能性が広がります。節度を守り「応援したい」「良い転職先を見つけてあげよう」と思ってもらうことが大切です。

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