安定した仕事を目指して公務員になったものの、仕事にやりがいを感じなかったり人間関係がよくなかったりすることを理由にやめたいと感じる人は少なくありません。しかし、転職して後悔しないか、転職活動がうまくいくかと不安に感じる人もいるでしょう。納得のいく転職にするには、やめたくなる原因と選択肢を理解して行動に移すことが大切です。
そこで今回は、公務員をやめたいと感じる4つの理由と、やめるデメリットを解説します。公務員をやめたいときの選択肢や転職時に活用したいサービスも紹介しますので、転職を迷ったときにご活用ください。
目次
公務員をやめたい主な理由とは?
公務員をやめたいと思う理由の中で、代表的なものが以下の4つです。
- 職場の雰囲気や考え方が合わない
- 仕事がつまらない
- 人間関係がよくない
- 不利な状況に立たされがち
職場の雰囲気や考え方が合わない
一般的に多いのが、職場の雰囲気や考え方が合わないという理由です。公務員の職場は、職業柄、保守的な文化やルールが多く存在します。このような環境下では、自由な発想や創造性が求められにくいため、やめたくなってしまうのです。
また、自分の価値観や考え方が組織の方針と合わなかったり、年功序列で自分の意見が取り入れられなかったりして、居心地の悪さを感じることもやめたいと思う理由になりえます。
仕事がつまらない
仕事が単調でつまらないと感じることもやめたいと感じる理由の一つです。なぜなら、公務員の業務はルーチンワークが多く、変化やチャレンジが少ないケースが多いからです。
民間企業と比べて社内での競争が少なく、自分の成長やキャリアアップを実感しにくいために、モチベーションが低下しやすいのも公務員の仕事の特徴といえます。
人間関係がよくない
公務員に限りませんが、職場の人間関係が複雑で、上司や同僚とのコミュニケーションにストレスを感じて退職したいと思う人もいます。
特に、公務員は転勤が少ないため、長期にわたって同じ職場で働くケースがほとんどです。そのため、職場内の派閥や人間関係の摩擦が原因で、働きづらさを感じることもあります。
不利な状況に立たされがち
役所などの窓口業務で多いのが、来所者からのバッシングやクレームなどの理不尽な要求です。このような職場では、書類の不備や待ち時間など、さまざまなことで不利な要求をされがちです。
また、公務員は評価制度が不透明なために、自分の努力が正当に評価されないと感じることもあります。昇進や異動の機会が限られており、キャリアパスが閉ざされていると感じてやめたいと考える人も少なくありません。
公務員をやめるデメリットを把握しておこう
公務員だからこそ感じる職場や仕事への不満はあるでしょう。しかし、いざ公務員をやめたものの、転職後に後悔する方もいます。転職を考える際は、以下に説明する公務員をやめるデメリットを把握しておきましょう。
- 社会的信用度が低くなる
- 安定した給与・福利厚生を手放すことになる
- 民間企業への転職がうまくいくとは限らない
- 周囲からの反対を受けやすい
社会的信用度が低くなる
公務員をやめる一番のデメリットとなるのが、社会的信用度の低下です。数ある職業の中でも、公務員は国や自治体というバックが存在するため、社会的な信用が高い職業に分類されています。しかし、退職後はその信用度が低くなることがあるからです。
具体的には、ローンの審査や社会的な評価に影響が出る可能性があることを理解しておきましょう。。
安定した給与・福利厚生を手放すことになる
公務員は安定した給与や福利厚生が魅力です。一般的には、在籍年数に応じて給与が昇給していく制度が取られています。しかし、公務員をやめると、その安定した生活を失うことになります。
例えば、民間企業への転職が成功したとしても、倒産やリストラのリスクが生じるため、経済的な安定を手放すことへの不安が伴うでしょう。
民間企業への転職がうまくいくとは限らない
民間企業への転職がうまくいくとは限らないこともデメリットです。そもそも転職市場の競争は激しいために、希望の職種や条件を満たす転職が難しい場合があります。
また。転職先の文化や働き方に適応できるか不安もあるでしょう。特に、スタートアップなど若年層が多い会社では、コミュニケーションを頻繁に取ったり、仕事にも前向きだったりと、公務員の仕事とは真逆になる可能性があります。
周囲からの反対を受けやすい
公務員をやめることは、先述の通り安定を手放す側面も持つため、家族や友人、同僚から反対を受けやすく、理解や支持を得にくい場合があることもデメリットです。
特に、周りの意見を聞いて判断をしたい方にとっては、公務員退職を決断する際に、周囲の意見に左右されて迷うことも考えられます。ときには周りを説得しなければならない可能性もあるでしょう。
公務員をやめたいときの選択肢5選
公務員をやめた後に後悔しないために、その前段階としての選択肢を理解しておきましょう。ここでは、以下の5つの選択肢を紹介します。
- 異動を希望する
- 違う業種の公務員になる
- 民間企業に転職する
- 休職する
- 独立・フリーランスを選択する
異動を希望する
公務員をやめたいと思ったときの選択肢として、有効なのが異動の希望です。一般的な職場では、定期的な人事異動が行われますが、自分で異動願を提出することも可能です。
現在の部署から他の部署への異動を希望して、環境を変えることで新たなモチベーションを得ることができるでしょう。異なる業務に挑戦すれば、キャリアの幅を広げる機会の獲得にもつながります。
違う業種の公務員になる
現在携わっている業種とは異なる業種の公務員になるのも選択肢の一つです。たとえ転職しても転職先が同じ公務員であれば、転職先の労働条件も安定しているため、安心して働けます。
また、職場環境や業務内容を変えれば、新たな刺激を受けることもあるでしょう。新たな環境下で自分のスキルや経験を活かせるのも魅力です。
民間企業に転職する
公務員から民間企業に転職することも選択肢になります。自分の興味やスキルに合った民間企業に転職すれば、新たなキャリアを築くことができます。
ただし、民間企業への転職が、必ずしも良いわけではありません。民間企業の柔軟な働き方やチャレンジングな業務に魅力を感じる場合に有効であることに留意してください。
休職する
職場環境や人間関係が理由で働くのが辛くなったときは、一時的に休職するのも方法です。まずは体と心を休めたうえで、自分のキャリアや将来についてじっくり考える時間を持ちましょう。
十分に休みを取りリラックスした状態でいると、新たな人生観が見えたり、働き方の改善策が浮かんだりするでしょう。
求職期間はメンタルヘルスや体調を整える期間として利用するのが肝要です。
独立・フリーランスを選択する
公務員の退職後に、自分の専門性やスキル、経験を活かして、独立やフリーランスとしての活動を選ぶ人もいます。自由な働き方や自己実現を目指す場合に有効です。
ただし、退職後の収入がすぐに安定するとは限らないため、ある程度の生活費を準備しておく必要があります。また、社会的信用の低下にも留意が必要です。
公務員をやめたいときに活用したい2つのサービス
公務員をやめたいとおもったときに、感情のままに行動すると転職に失敗しかねません。ここからは、公務員からの転職を成功させるために活用したい以下の2つのサービスを解説します。
- 転職サービス
- ダイレクトリクルーティング
転職サービス
転職サービスとは、インターネット上にある転職サイトや転職エージェントの総称です。例えば、インターネット上の転職サイトを利用すれば、自分に合った求人情報を探すことができます。
特定の業種に特化した転職サイトや総合的な求人を掲載している転職サイトなど、強みはさまざまです。いくつかの転職サイトに登録して、多くの企業情報や求人情報を比較し、希望する条件に合った転職先を見つけると良いでしょう。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングサービスを利用して、専門的なアドバイスやサポートを受けるのも転職を考える際におすすめです。
転職サイトと同様に、各ダイレクトリクルーティングサービスの強みがあるため、自分が転職を希望している業種に強いサービスを選びましょう。ダイレクトリクルーティングには、非公開求人も数多く存在します。自分のスキルや経験に合った求人を紹介してもらえば、転職活動を効率的に進められます。
IT系の転職ならHUGAN
公務員は、安定的な職業である一方で、保守的な考え方が合わなかったり、仕事にやりがいを感じられなかったりしてやめたいと感じることもあるでしょう。
ですが、公務員を辞めてしまうと、社会的信用の低下や安定した給与を手放すことになるなどデメリットも伴います。そのため、転職を考えるなら、プロのサポートをうけるのがおすすめです。
IT業界への転職をお考えであれば、ぜひHUGANをご利用ください。経験豊富なスタッフが、転職活動をサポートします。