IT企業は成長市場にあるため、就職や転職に向いている業界です。ただし、ITといっても、具体的にどのような企業なのか、わかりづらいこともあるでしょう。

そこで今回は、IT企業の概要とともに、IT系大手企業の3つの特徴を解説します。また、求職者に人気の大手7社と、転職するためのポイントもご紹介しますので、IT系の大手企業への転職を希望されている方はぜひお読みください。

IT企業とは?

一般に、IT企業とは、ソフトウェアやハードウェア、システムなどコンピューターに関連する技術を扱う企業のことです。ITは現代社会における生活インフラの一種として重要な役割を果たしており、将来的にIT企業が増えることが予想されています。具体的には、以下の5つの業界がIT企業に含まれます。

  • 通信インフラ業界:社会基盤としてのインターネットを支える回線や機器などの設備に関連するサービスを提供する業界
  • インターネット、Web業界:WebサイトやECサイトの開発、SNS運営などのサービスを提供する業界
  • ソフトウェア業界:コンピュータやスマートフォンなどを稼働させるプログラムであるソフトウェアの開発・管理する業界
  • ハードウェア業界:コンピュータやスマートフォン、通信機器などを製造・販売する業界
  • 情報処理サービス業界:情報システムのコンサルティングから運用まで包括的なサポートを提供する業界

IT系大手企業の3つの特徴

IT系企業への転職を検討するなら、経営が安定しており年収が高い大手企業がおすすめです。ここからは、IT系大手企業に多い、以下の3つの特徴を解説します。

  • 年収が平均より高い
  • 売上を伸ばしている
  • 知名度がある

年収が平均より高い

IT系大手企業は売上が高いため、給与水準が高く、年収が業界平均よりも高いのが特徴です。ボーナスやインセンティブ制度を積極的に採用している企業も多く、仕事に対する努力が報われる仕組みが整っています。

また、高い年収に加えて、充実した福利厚生制度が提供されているケースも多いです。住宅手当や交通費補助、健康保険などが完備されており、企業によっては資格取得手当てなども出ます。

売上を伸ばしている

IT系大手企業は、テクノロジーの進化や市場のニーズに対応し、売上を年々伸ばしているのも特徴の一つです。グローバル展開や新規事業の成功が、売上増加の要因となっています。

これらの大手企業は持続的な成長を続けているため安定した収益基盤が整っており、経済状況の変動に対しても比較的強い企業が多いのも顕著です。

知名度がある

IT系大手企業は、業界内外で高い知名度と信頼性を持つ企業が多くなっています。消費者やクライアントからの評価も高く、ブランド力が業務の円滑化に寄与しています。

また、知名度の高さから、採用の競争率が高く、優秀な人材が集まりやすいのも特徴です。多くの求職者にとって憧れの職場となっているといえるでしょう。

人気のあるIT系大手企業7選

ここからは、売上や知名度、信頼性などから求職者に人気のあるIT系大手企業を7社紹介します。転職時の参考にご活用ください。

  • NTTデータ
  • 富士通
  • 楽天
  • Google
  • ソニー
  • SCSK
  • 野村総合研究所

NTTデータ

NTTデータ(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)は、日本最大級のシステムインテグレーターで、国内外に多くのプロジェクトを持つ企業です。データ通信やシステム構築などを幅広く手掛け、公共セクターから民間企業までさまざまな顧客基盤を持っているのが特徴です。

安定した経営基盤と豊富なキャリアパスが、求職者にとっての魅力といえます。また、グローバルなプロジェクトに参加できるチャンスがあるのも、スキルアップやキャリアアップを目指している方に人気の理由です。

富士通

富士通(富士通株式会社)は、総合エレクトロニクスメーカーであり、情報通信分野での実績が豊富な企業です。多様なITソリューションを提供し、幅広い業界で活躍しています。

1935年に設立された長い歴史を持ち、社会からの信頼性と豊富な研究開発リソースが強みです。

富士通は、福利厚生が整っており、社員教育やキャリアアップ支援が充実しているため働きやすいのが特徴です。

楽天

楽天(楽天グループ株式会社)は、ECサイト運営を中心に、金融、通信など多岐にわたる事業を展開しています。グローバルに展開し、ECサイトをはじめ、モバイル事業など多様なサービスを提供しているのが特徴です。

楽天の魅力は、変革と挑戦を重視する企業文化です。社内のコミュニケーションが活発で、仕事を通じてグローバルな視点を持てます。

Google

Google(Google LLC)は、世界最大の検索エンジンを運営し、広告事業を中心に成長しているアメリカでも主要なIT企業の一つです。その日本法人がグーグル合同会社(グーグルジャパン)であり、クラウドサービスやAI、ハードウェアなど最先端のIT技術を取り入れて幅広い事業を展開しています。

イノベーションを推進する企業文化と、充実した福利厚生が特徴で、グローバルな職場環境と、最先端技術に触れられる機会が得られます。

ソニー

ソニー(ソニー株式会社)は、エレクトロニクス、エンターテインメント、金融など多様な事業を展開する企業です。ゲーム機やスマートフォンなど、消費者向けハードウェア製品で高い知名度を持っています。

創造性と革新を重視する企業文化があり、世界中の市場で活躍する製品やサービスに関われます。テレワークが可能なフレキシブルワーク制度など、ワークライフバランスに配慮した働き方ができる企業です。

SCSK

SCSK(SCSK株式会社)は、システム開発、アウトソーシング、ITコンサルティングを提供する企業です。多くの業界でITソリューションを提供し、高い評価を得ているのが特徴です。

豊富なプロジェクトと、幅広い業務経験を積める環境が整っており、社員教育やキャリア開発に力を入れているためキャリアアップを目指したい方に最適です。

野村総合研究所

野村総合研究所(株式会社野村総合研究所)は、コンサルティング、システムインテグレーションを提供し、多くの企業と取引実績のある企業です。金融業界に強みを持ち、高度な専門知識を提供しています。

高度な分析能力と問題解決力が求められる環境で、金融業界における専門知識を深めたい方に適しています。「人が資産」という考えのもと、給与などの待遇面が優れているのも特徴です。

IT系大手企業に転職するための4つのポイント

IT系大手企業は、転職市場でも人気があるため倍率も高くなりがちです。転職を成功させるには、以下の4つのポイントを意識しましょう。

  • 自己分析・企業分析を徹底する
  • プログラミングスクールでしっかり学ぶ
  • インターンシップ・アルバイトなどで経験を積む
  • 転職サービス・エージェントを活用する

自己分析・企業分析を徹底する

IT系大手企業への転職活動は準備を万全にする必要があります。自己分析や企業分析を徹底しましょう。

自己分析では、自分の強みやキャリアの目標を明確にして、転職理由や希望条件を整理してください。また、企業分析では、応募先企業のビジョンやミッション、求める人材像を理解することが重要です。応募先企業の事業内容や競合他社との違いを調べて選考に臨みましょう。

プログラミングスクールでしっかり学ぶ

IT系企業への転職は、プログラミングやITスキルの基礎をしっかりと学ぶことが不可欠です。プログラミングスクールで学び、実践的なプロジェクトを通じて、実務に役立つスキルを身につけるのをおすすめします。

また、IT関連の資格を取得して、自分のスキルを証明することも有効です。資格は履歴書や面接でのアピールポイントとなります。

インターンシップ・アルバイトなどで経験を積む

インターンシップやアルバイトを通じて、実務経験を積むことは、転職活動での強みになります。実際に働くイメージを持てるだけでなく、企業からの就業意欲の評価にもつながります。

職場での人脈を広げられれば、転職活動に役立つ情報を得られるでしょう。人脈からの紹介やリファラルを得られる可能性もあります。

ダイレクトリクルーティングサービス・エージェントを活用する

ダイレクトリクルーティングサービスやエージェントを活用して、プロのサポートを受けるのもIT系の大手企業への転職に有効です。これらのサービスでは、自分の経験や希望条件に合った求人情報を提供してもらえるからです。

また、面接対策のアドバイスを受けられるメリットもあります。効果的な自己アピール方法や質問の回答例を学べば、転職活動に役立てられます。

IT系の転職にお困りならHUGANを活用してみよう

IT系大手企業は、他業種より年収が高く、福利厚生も整っているため、人気の転職先です。特に、NTTデータ、富士通、楽天、Google、ソニー、SCSK、野村総合研究所は人気があります。

IT業界に強いダイレクトリクルーティングサービスを活用するのもおすすめです。HUGANでは、求職者のスキルや希望条件にあう企業をご紹介しています。履歴書の添削や面接対策などのサポートも提供しておりますので、ぜひご活用ください。