仕事が忙しすぎる状態は、さまざまなリスクを伴います。給料面では満足していても、リスクのほうが大きければ働き方や仕事そのものを見直す必要があるでしょう。

そこで今回は、仕事が忙しすぎる5つの原因を解説します。仕事が忙しすぎるときのリスクや4つの対処法も合わせてご紹介するので、仕事が忙しすぎて限界を感じている方はぜひお役立てください。

仕事が忙しすぎる原因

仕事が忙しすぎる原因は、労働環境が原因である場合と適性のミスマッチが原因の場合に分けられます。ここでは、代表的な5つの原因について解説します。

  • 人手が足りていない状況が続いている
  • 一人で抱え込みすぎている
  • 仕事を引き受けすぎている
  • 効率が悪い
  • 完璧を求めすぎている

人手が足りていない状況が続いている

企業やチームにおいて人手が足りていない状況が続いている場合、一人当たりの仕事が忙しくなりがちです。必要な人員が不足していると、既存スタッフの仕事量が増えてしまうからです。

一人当たりの仕事量が増えると労働時間が長くなり、過労やストレスの原因となります。この状態が続くと業務の効率低下やミスの増加につながり、最終的には、顧客満足度の低下や従業員のモチベーション低下を招く可能性があります。

一人で抱え込みすぎている

従業員に起因する原因として、一人で仕事を抱え込みすぎていることも考えられます。例えば、責任感が強い人や他人に頼ることに抵抗がある場合には、仕事を他人と分担せずに、自分一人で多くの業務を処理しようとしてしまいます。

また、プロジェクトやチームで動く場合の人間関係が悪い場合も、仕事を抱え込む原因となるでしょう。抱える業務量が課題になって業務効率が低下すれば、疲労やストレスが増加してしまいます。

仕事を引き受けすぎている

自分のキャパシティを超えて多くの仕事を引き受けすぎると、結果的に処理しきれない量の業務を抱えてしまいます。

中には、頼まれた仕事やプロジェクトを断れずに引き受け続けてしまうケースもあるでしょう。

効率が悪い

作業手順が整理されておらず一貫性がないために、同じ作業を繰り返したり余計なステップを踏んだりして、仕事が忙しくなることもあります。本来は業務を効率化できるツールやシステムを導入していても、その理解や活用が不十分な場合には手作業が増えてしまい、処理に時間がかかってしまうでしょう。

また、コミュニケーションが不足している職場では、連絡効率が悪くなることにも留意が必要です。指示や情報の伝達が遅れると、誤解やミスが生じてしまい、結果的に仕事が増えてしまいます。

完璧を求めすぎている

仕事に完璧を求めすぎると、作業負担が大きくなり忙しさを感じてしまいます。必要以上に高い水準を目指して細部にまでこだわりすぎると、全体の作業ペースが遅くなるためです。完璧を追求するあまり優先順位が曖昧になれば、実際には必要ない細部に多くのリソースを投入してしまう可能性もあるでしょう。

自分だけでなく周囲の人々に対しても高い基準を求めるようになると、チーム全体の負担が増え、ストレスやフラストレーションの原因となるので気をつけましょう。

仕事が忙しすぎるときのリスク

仕事が忙しすぎる状態を続けることには、さまざまなリスクが伴います。特に注意が必要なリスクとして、以下の3つが挙げられます。

  • 自分の時間が少なくなる
  • 体調の悪化を招く
  • メンタルが不安定になる

それぞれ解説します。

自分の時間が少なくなる

仕事に多くの時間を費やしすぎると、個人のプライベートな時間が十分に確保できなくなる可能性が高まります。出社して遅くまで残業をして、家に帰っても眠るだけの生活を続ければ、やがて家庭生活や社会生活が犠牲になるでしょう。結果的に、重要な人間関係が疎遠になるリスクが高まります。

また、リフレッシュや趣味の時間が確保できなくなれば、精神的な疲れやストレスが蓄積されやすくなるなど心身への影響も生じます。

体調の悪化を招く

過剰な仕事を続けると、体調の悪化を招くリスクも高まります。長時間のデスクワークや立ち仕事が続くと、肩こりや腰痛、眼精疲労などの身体的な不調が生じやすくなるからです。

休息や睡眠を十分に取れなければ、疲労や睡眠不足が蓄積されてしまいます。このような状態が続けば、免疫力の低下につながるだけでなく、仕事のミスが増える可能性があります。

メンタルが不安定になる

過度な仕事を抱え込むことは、精神面の問題にもつながります。仕事のプレッシャーや緊張感が続くと、不安やイライラ、焦燥感が増し、気持ちが落ち着かなくなるでしょう。

厚生労働省によると、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる」原因の圧倒的な1位が「仕事の量・質」です。

厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策の状況」

出典:厚生労働省|職場におけるメンタルヘルス対策の状況

特に、休憩を取らないと、リラックスできる時間が減少し、ストレスがかかってしまいます。精神的なリフレッシュができない状態が続くことは、注意力や集中力の低下につながります。

過労によってメンタル面で不安定な状態が続く場合は、心身のバランスが崩れ、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症するリスクが高まることにも気をつけなければなりません。

仕事が忙しすぎるときの対処法

仕事が忙しすぎるときは、適切な対応をしないと、いずれ体に不調が出て仕事の継続が難しくなります。ここでは、仕事が忙しすぎるときの対処法として以下の4つの方法を説明します。

  • タスクを優先順位で整理する
  • 必要に応じて上司や同僚に相談する
  • 短い休憩を取ってリフレッシュする
  • 転職を検討する

タスクを優先順位で整理する

抱えている業務が過度な場合は、優先順位をつけて整理して、業務量を調整する必要があります。現在抱えている業務をリストアップし、重要度と緊急度に基づいて評価します。重要かつ緊急なタスクから順に取り掛かり、効率的に時間を使うことが大切です。

タスクを整理すると、無駄な時間を減らして効果的に仕事を進めることができます。結果的に、全体の業務効率を向上できるでしょう。

必要に応じて上司や同僚に相談する

必要に応じて上司や同僚に相談するのも、対処法の一つです。自分が抱えている業務の状況や困難を整理して、具体的な課題や悩みを明確にしたうえで、上司や同僚に相談しましょう。

例えば、上司に業務の優先順位やタスクの再分配について相談したり、同僚に業務の一部を手伝ってもらうようお願いしたりすると仕事の負担軽減につながります。

上司や同僚に相談できない場合、労働基準監督署や労働組合などに相談することも検討しましょう。

短い休憩を取ってリフレッシュする

仕事が忙しく疲れているときには、仕事の合間に短い休憩を取ってリフレッシュしましょう。具体的には、1時間ごとに5〜10分程度の休憩を取ると、心身の疲労を和らげられます。

眠気が多い場合には、休憩中にデスクを離れて軽いストレッチや短い散歩をすることで、筋肉の緊張や血流の滞りを改善できます。

転職を検討する

上司や同僚に相談したとしても仕事量が軽減されない場合には、転職を検討しましょう。転職を検討する際は、まず自分の現状を客観的に分析し、仕事が忙しすぎる原因や現在の職場で改善できる点がないかを検討することが大切です。

さらに、自分のキャリアプランやライフスタイルに合った職場環境をリサーチして、条件に合う企業や職種を見つけましょう。

仕事が忙しすぎる状況が改善しなければ転職も検討しよう

仕事が忙しい状況を放っておくと、自分の時間の減少や心身の不調などのリスクが生じます。仕事への優先付けや、上司や同僚に相談するなどして、仕事量を調整しましょう。

転職によって職場環境を変える方法もあります。自分のキャリア設計にあう企業に転職すれば、ワークライフバランスを保ちながら仕事ができるでしょう。

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