履歴書の性格欄の書き方に悩んでいる方も多いことでしょう。しかし、性格欄は、うまく活用すれば自己PRに大いに役立つ大切な項目です。

本記事では履歴書の性格欄を書くポイントや注意点、書き方の例文について紹介しています。転職に欠かせない履歴書の書き方を理解し、転職活動にお役立てください。

目次

履歴書の「性格」欄を書くポイント

履歴書には「性格」欄がありますが「何を書けばいいのかわからない」「短所も書くべきか」「例文が知りたい」といった悩みを持つ方も少なくありません。性格欄を書くポイントは、次の3つです。

  • 最もアピールしたい長所を深掘りして書く
  • 志望する企業が求めるニーズと関連性を持たせる
  • 具体的なエピソードを盛り込む

採用担当者が目を止める性格の書き方について、わかりやすく解説します。

最もアピールしたい長所を深掘りして書く

履歴書の性格欄に書く内容を考える場合、まずは自分の長所の中から、最もアピールしたいものを選びます。アピールしたいあまり、あれもこれもと複数の長所を書くと、かえって個々の印象が薄れてしまうためおすすめしません。長所が多ければ多い分、全体の印象が弱くなります。

長所は数ではなく、具体性で勝負しましょう。長所が発揮されたシチュエーションや具体的なエピソードは効果的です。自分の長所を志望企業・職種で活かす方法を伝え、関連性を持たせたうえで深掘りしておくと、志望動機に説得力が増します。

志望する企業が求めるニーズと関連性を持たせる

企業側は採用時にスキルや経験だけでなく、求職者の性格や考え方について確認しています。性格や考え方が社風に合わない場合、いくらスキルが高くても入社後にトラブルとなる可能性があるためです。既存社員との相性も重要です。

履歴書に記入する長所は、企業が重視する価値観やミッションに合致するものを選びましょう。企業のニーズに応えるために自分の強みがどのように活かせるのか、明確に説明できれば、価値ある人材だとアピールできます。

具体的なエピソードを盛り込む

履歴書に記載する性格は、具体的なエピソードを添えることで、より説得力が増します。抽象的な言葉だけでは、採用担当者にあなたの性格や強みが伝わりにくいためです。

例えば、「責任感が強い」という長所をアピールしたい場合、「前職でプロジェクトリーダーを務め、納期厳守のプロジェクトを成功させた経験があります」といった具体的なエピソードを添えることで、あなたの責任感の強さを裏付けることができます。

エピソードを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • 簡潔にまとめる: 長文にならないように、短く分かりやすくまとめる
  • 結果を明確にする: エピソードを通して、どのような結果を残したのかを明確に示す
  • 仕事に関連付ける: 可能であれば、仕事で活かせる経験やスキルをアピールできるエピソードを選ぶ

履歴書で性格を伝える際の注意点

履歴書に性格を書く際には、自分をよく見せようと長所ばかりを書きたくなるかもしれません。しかし、性格欄には長所・短所の両方を書くことが基本です。短所の書き方も含め、以下の点に注意しましょう。

  • 長所と短所が矛盾しないようにする
  • 長所ばかりを書きすぎない

長所と短所が矛盾しないようにする

履歴書に記載する長所と短所には、一貫性が必要です。例えば「長所は論理的、短所は感情的」と言われたら、一貫性がない印象を与え、相手を混乱させてしまう可能性があります。長所が論理的であれば、短所は理屈っぽいなどが無難です。

さらに、短所を克服するための具体的な努力や対策を記載することで、ポジティブな印象を与えられます。「理屈っぽいと言われてからは、まず相手の気持ちや感情に寄り添うことを心がけています」といった形でまとめ、信頼性を高めていきましょう。

長所ばかりを書きすぎない

履歴書の性格欄には、長所だけでなく短所も記載することが一般的です。短所を正直に書くことで、自己分析能力や客観性をアピールできます。

ただし、短所をそのまま書くのではなく、改善に向けた努力や工夫を伝えることが重要です。

例えば、「心配性なところがある」という短所は、「事前に綿密な計画を立てることで、リスクを最小限に抑えるようにしています」というように、ポジティブな側面を強調して表現しましょう。

【職種別】履歴書でアピールしたい性格の書き方

履歴書に書く自分の長所について、なかなか具体的なイメージが浮かばない方もいることでしょう。ここでは、次の3つの職種別に性格欄を書く際のポイントを解説します。

  • エンジニア・技術系
  • 営業・接客系
  • 事務・経理系

下記内容をヒントに、自分の性格と向き合ってみてください。

エンジニア・技術系

エンジニア・技術系の専門職は、システムやインフラ等の設計・開発を行うため、データや数字を扱うことが基本です。チームで作業を進めることも多いため、論理的な思考力やコミュニケーション能力の高さといった性格は大きな強みになります。

日々、新しい技術や知識が生まれる世界でもあるため「好奇心旺盛」「勉強熱心」などもアピールポイントのひとつです。

営業・接客系

営業・接客系の仕事は取引先や顧客と接する機会が多いため、人当たりの良さやコミュニケーション能力の高さが強みと捉えられます。例えば、気配りや心配りができる人は、顧客のニーズを捉え、丁寧な対応ができるとアピールできます。

柔軟性や対応力に自信があるといった性格なら、状況に応じた柔軟な対応ができることをアピールできます。

事務・経理系

事務・経理系の場合、正確かつスピード感のある対応が求められるため「真面目」「責任感がある」といった性格が重宝されます。「真面目な性格のため、スケジュール管理を的確に行い納期を守る」「責任感が強く、一度引き受けた業務は最後までやり通す」といったアピールが可能です。

また、事務の仕事には細かな作業やルーティンワークも発生しますが、地道な作業も不満を感じず前向きに取り組めることを併せてPRするのも良いでしょう。

【長所別】履歴書でアピールしたい性格の書き方

自己分析を終え、自分の長所を理解したところで、改めて履歴書の書き方に悩んでいる方向けに、次の3つの性格について例文を紹介します。

  • 真面目
  • 明るくて前向き
  • 協調性が高い

履歴書に書く際には、少しアレンジして活用してみてください。

真面目

真面目な性格は、集中力がある、ひとつのことをコツコツと続けられるといった点にもつながるため、責任感を持って仕事に取り組めることをアピールできます。

一方、短所に関しては、新たなチャレンジが苦手なことや丁寧に作業をしすぎて時間がかかってしまうことが挙げられます。「なるべく新しいことへのチャレンジを心がけている」「効率化を意識する」などの取り組みを添えて、ポジティブにまとめましょう。

明るくて前向き

明るくて前向きな人は、周囲の雰囲気も明るくできることや少々のことではあきらめない忍耐力をアピールできます。過去のトラブルを前向きさで乗り越えたエピソードなども良いでしょう。

短所の例としては「楽観的に捉えすぎて、リスク管理や緊張感が失われていた。状況に応じて、あえて問題点に目を向け、リスクに配慮するようになり、改善された」等が挙げられます。

協調性が高い

長所に協調性を挙げる場合、リーダーやサブリーダーのエピソードが効果的です。メンバーに寄り添い、チームをまとめてきた経験を伝えましょう。

一方、短所としては周囲に配慮するあまり、自分の意見が言えないことが挙げられます。「周囲への配慮や中立的な立場は忘れず、自己主張を心がけている」といった形で積極性をアピールするのもひとつの方法です。

自分の性格を履歴書でうまく伝えよう

履歴書の性格欄には、長所と短所をバランス良く記載することが重要です。企業のニーズと合致する長所を1つに絞り、具体的なエピソードを添えましょう。短所は、ネガティブなままで終わらず、改善に向けた姿勢や行動をアピールします。

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