「上司に怒られる」「怒られてばかりで仕事を辞めたい」と思う日々が続き、心が弱っている方はいらっしゃいませんか。ミスをして怒られることで、さらに次のミスを招くといった悪循環に陥ることは、少なくありません。

対処法を理解し、落ち着くことが大切です。本記事では怒られた時の対処法、怒られる原因やパワハラに対する対策についてわかりやすく解説しています。

仕事で怒られる原因

「仕事で怒られることが多い」「なぜ怒られるかわからない」という方には、多くの場合怒られる原因があります。次の4つの原因について詳しく紹介します。

  • 時間や期限を守れない
  • 言われたことができていない
  • 仕事中の態度やマナーが悪い
  • ミスが多い・ミスを認めない

時間や期限を守れない

提出物の期限に遅れる、始業時間や集合時間に遅刻するといった人は、上司や同僚から怒られやすいでしょう。「約束の時間や期限を守れない人=信用できない人」と判断される可能性が高いです。

書類の提出が間に合わない人は、自分が抱える仕事の優先順位が把握できておらず、進捗管理が不十分な可能性もあります。「多分このペースで大丈夫」と思っていても、飛び込みの仕事が入る可能性があるため、できるだけ前倒しで進めるようにしましょう。納期を守れない人は、信頼を失います。

言われたことができていない

「昨日、お願いした◯◯、やっておいてくれた?」と聞かれて「すみません!まだ終わっていません!」「あ、忘れていました!」と答える人も、怒られやすい人です。頼まれた時点で、安請け合いしているケースと、指示内容の理解が不十分にも関わらず引き受けたことで完成できないケースがあります。

仕事を頼まれた際には、現状の仕事量を再確認し、引き受ける余力があるかどうかを考えましょう。また依頼内容についても、繰り返し確認し、やるべきことを自分のなかに落とし込む必要があります。

仕事中の態度やマナーが悪い

挨拶や返事をしない、または声が小さくて相手に届いていない、敬語が使えないなど、態度が悪い場合も、上司や先輩から注意を受けやすいでしょう。失敗やミスを上司に共有せずに隠していたなどもこのパターンに当てはまります。

挨拶は、人間関係の基本です。ミスを正直に伝えても怒られる可能性はありますが、黙っていると、より事態が悪化し、怒られる確率はさらに高まるものです。挨拶や笑顔、報告・連絡・相談を含めた周囲とのコミュニケーションを心がけてみましょう。

ミスが多い・ミスを認めない

怒られたとき「でも私は悪くありません」「◯◯さんのせいです」など、自分のミスを認めず、他の人に責任転嫁する姿勢は、相手の怒りを増大させる可能性があります。また「小さなミスだから言わなくてもいい」と自己判断することも危険です。

また、同じミスの繰り返しも、「反省していない」と判断され注意を受けやすくなります。ミスに対しては謙虚に反省し、かつ改善に向けて努力を行いましょう。自分だけでは、改善方法が見つからない場合は、上司や先輩に相談することもひとつの方法です。

仕事で怒られた時の対処法

仕事で怒られる理由に心当たりがあった方に向けて、ここからは、具体的な5つの対処法を解説します。

  • ミスを認めて反省する
  • どうして怒られたのか正しく理解する
  • メモを取り次に活かす
  • 必要に応じてアドバイスをもらう
  • わからないことは質問する

これまで取り組んでいなかったことがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

ミスを認めて反省する

怒られたときは、まず自分の過ちを受け入れ謝罪します。ときには、反論したいこと、説明したいことがあるかもしれません。しかし、相手が怒っている状態で何を伝えても、言い訳としか受け取られません。

反省の意を示し、相手の怒りが落ち着いたところで、改めて状況を説明することをおすすめします。最初に潔くミスを認める態度は、相手からの信頼回復にもつながる可能性が高いです。

どうして怒られたのか正しく理解する

怒られた理由について、自分のなかで理解・消化します。「上司の虫の居所が悪かった」「◯◯さんの言った通りに自分はやっただけ」などの責任転嫁はNGです。

例えば、上司と取引先に行く際の待ち合わせ時間に遅刻したことで怒られたとしましょう。自分が遅刻することで、上司は取引先に到着が遅れる旨の連絡を入れることになり、取引先からの印象が悪化する、対面で話せる貴重な時間が予定より短くなったなど、相手の立場や状況を想定することが大切です。

メモを取り次に活かす

何度も同じミスを繰り返してしまう場合は、指摘された内容をメモや付箋に書き、いつでも確認できる状態にしましょう。自分なりにチェックリストなどを作成する方法もあります。

「次は怒られないようにしよう」と誓うだけでは、ミスの克服は困難です。同じ過ちを繰り返さないよう、自分にできる方法を考えてみましょう。ただし、メモを取ったものの、どこに何を書いたか思い出せないようでは意味がありません。メモの取り方にも工夫が必要です。

必要に応じてアドバイスをもらう

これ以上怒られないように、自分なりに現状の改善案を考えたのであれば、方向性が間違っていないかどうか、先輩や上司に相談してみましょう。今は、経験豊富で頼れる先輩や上司も、新入社員の頃にはミスをして怒られたことがあるはずです。経験談を参考に、自分なりの方法を考えてみましょう。

また他者の視点を取り入れることで、問題解決につながることがあります。「忘れ物が多いなら、まずはデスク周りを整理したら」など、自分では気づいていなかった改善点を教えてもらえるかもしれません。

わからないことは質問する

わからないことがあれば、早い段階で質問しましょう。「先輩が忙しそうだから」と、妙に気を使って自分だけで仕事を進めてみても、根本的な部分が間違っていれば、すべてやり直しです。

早めに質問することで、誤解や勘違いにも早めに気づけます。同時に何度も同じ質問をしなくて済むように、メモを取ることも大切です。教えてもらったときには「ありがとうございます!」と、しっかりお礼を言いましょう。

パワハラを受けている場合の対処法

仕事のミスに対する適切な指導ではなく、明らかなパワハラの場合は、我慢すべきではありません。ここでは下記4つの対処法を解説します。

  • 相談できる上司に伝える
  • 言動を記録し証拠を残す
  • 部署異動を希望する
  • 転職を視野に入れる

相談できる上司に伝える

業務の適正範囲を超えた叱責、暴言、嫌がらせなどがある場合、まずは信頼のおける上司に、現状を伝える必要があります。我慢したり1人で抱え込んだりしても、自然と解決することは難しく、むしろ状況が悪化する可能性があるでしょう。

パワハラを行う張本人が直属の上司の場合は、人事課や社内の相談窓口に伝える方法もあります。周囲に相談することで、解決方法が見つかったり、会社が適切な対処を行ったりしてくれることがあるため、まずは一度相談してみましょう。

言動を記録し証拠を残す

パワハラの証拠を残すため、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・何のために・どのように)を記録します。録音データやメール、LINEなどの送信内容は、客観性が高く、証拠としても活用できるためできる限り記録しておきましょう。

社内での事情聴取やヒアリングのほか、裁判に発展した際にも活用できる可能性があります。特に日常的にパワハラが続くようであれば、周囲にも協力を求め、証拠確保に努めましょう。

部署異動を希望する

パワハラの張本人以外、会社に不満がないのであれば部署異動を申し出る方法があります。会社の規模が大きければ、別フロアへの異動、別の営業所や支店への異動により、物理的にもパワハラがある環境から離れることが可能です。心機一転、新たな環境で仕事に励むチャンスとも捉えられるでしょう。

ただし、少人数の会社やワンフロアの会社などの場合、部署異動が困難、異動しても顔を合わせることになる可能性が高く、現実的な改善案とは言えません。

転職を視野に入れる

自分なりにさまざまな手法をとったうえで、状況が改善しない場合は、転職も選択肢のひとつです。日常的にパワハラを受け続けていると、精神的に辛くなり、心の病を発症する可能性もあります。

何より大切なことは、あなたが精神的に安定した環境で働けることです。「スキル不足」「転職先が見つかるか不安」という方は、在職中にダイレクトリクルーティングや転職エージェントなどを活用し、相談しながら転職活動を始める方法もあります。

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仕事で怒られたとしても、多くの場合は原因と対処法が存在します。ミスを認めて反省し、改善に向けたアドバイスを実践することで、上司や先輩と良い関係を築くことが可能です。

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