「新人は仕事ができないから仕方ない」といつまで許されるのか、気になる方も多いでしょう。一般的に新人扱いされるのは、入社から1年ですが、業種や職種により差があります。
しかし1日も早くひとり立ちしたいと思う方も多いはずです。本記事では、仕事ができない新人の特徴と新人に向けた具体的な対策について解説します。
目次
新人で仕事ができないのを許されるのはいつまで?
入社したばかりの新人は、右も左も分からない状態です。ミスをしたり取引先に迷惑をかけたりすることもあるでしょう。しかし、いつまでも「新人だから」と大目にみてもらえるわけではありません。
基本的に職場で新人扱いされるのは、入社から1年以内のケースが多めです。ただ、入社後数ヶ月で企画やプロジェクトを任されたり、目標を達成したりしたことで、「自分は新人期間を卒業した」と感じる方もいます。
また、半年が経ち、仕事の全体像が掴めた結果、先輩への質問が減り、自分の成長を実感した方、1年の節目や後輩ができたことをきっかけに新人ではなくなったと感じるケースもあるでしょう。
ただし、業務内容や個々の考え方によっては、入社から2〜3年後に新人を脱したという方もいます。
新人が仕事ができないのは当たり前
新人は仕事ができないとしても当たり前であり、主に次の4つの要因が考えられます。
- 研修期間が短い
- 教育が不足している
- スキルや経験不足
- 人間関係の未構築によるコミュニケーション不足
新人が知識やスキルを得るためには、ある程度の期間が必要です。短すぎる研修期間では、新人はどうすればわからず、仕事への向き合い方に戸惑ってしまうでしょう。教育環境が整っていない、マニュアルが整備されていないなどの理由も同様です。
そのほか、大学や専門学校等で学んだスキルと実務との違いや、中途採用の際、同職種であっても前職とのギャップを感じるケースも考えられます。スキル、経験が不足している状態では、仕事を完全にこなすことは難しいでしょう。
また入社したばかりで人間関係が構築できていない状態では、業務の目的や方向性などが明確に伝わっていなかったり、誤解が生じたりすることもあります。
仕事ができない新人の特徴とは
仕事ができない新人には、下記3つの共通の特徴があります。
- 報連相ができない
- 自分で考えて仕事ができない
- ネガティブ思考
自分に当てはまるものがないかどうか確認してみてください。3つの特徴を詳しく説明します。
報連相ができない
新人は、できないことやわからないことがあって当たり前です。しかし報連相ができない新人は、周囲とのコミュニケーションに問題が生じます。その結果、仕事の納期が守れなかったり、ミスが増えたりといったケースも起こりうるでしょう。
ミスが生じた場合も、正直に話すことができず、問題が大きくなりがちです。また、自分に与えられた仕事の全体像が掴めなかったり、次の工程が推測できなかったりすると、ダラダラと仕事をする癖がつく可能性が高まります。
自分で考えて仕事ができない
言われたことのみ手をつける「指示待ち人間」は、自分で考えたり工夫したりしないため、仕事を覚えるスピードが遅くなりがちです。周囲に目を向けることがなく、他の人が急ぎの要件で困っていても「自分には関係ない」と考えてしまい、評判を下げてしまう可能性もあります。
逆に、複数の仕事を依頼され、すべて引き受けてしまった結果、納期に間に合わなかったり、頼まれた仕事のうちのひとつを忘れてしまったりすることもあるでしょう。最初から自分で考えることは難しいかも知れませんが、先輩の姿を手本にしつつ、学ぶ姿勢は重要です。
ネガティブ思考
新人に限らず、誰でもミスをする可能性はあります。しかし、ミスをしたときに「でも」「◯◯さんに言われた通りにしたのに」など、否定や言い訳から入る人は、仕事ができないとみなされやすいでしょう。
仕事のできる同僚がいたり、過去にミスをした経験があったりすると「自分はダメだ」「また失敗する」とネガティブに考えてしまいがちです。しかし、新人だからこそ、ミスを経験に変えて成長を目指すことができます。できるだけポジティブな言葉を使うよう心がけてみましょう。
仕事ができないと辛い!新人への対策方法
仕事ができなくて辛いと感じている方は、次に記載する具体的な対策をとることをおすすめします。
- 積極的に学ぶ姿勢を持つ
- ミスへの対処方法を学ぶ
- スピード感を意識する
- 仕事ができる人を手本にする
- スキルを上げる
- 転職を考える
できることが増えていくと、仕事への意欲はさらに高まるはずです。
積極的に学ぶ姿勢を持つ
仕事ができなくて辛いのであれば、ひとつずつ不明点を解決する必要があります。わからないことを放置せず、積極的に先輩や上司に質問して解決しましょう。「恥ずかしい」「こんなこともわからないのかと思われる」と躊躇する気持ちはわかりますが、理解不足のまま仕事を進めるのはトラブルの元です。
周囲とコミュニケーションをとり、関係性を深めておくことで質問しやすい環境ができます。業務時間外にも自己投資を含めた勉強をするなど、継続的な努力も必要です。
ミスへの対処方法を学ぶ
新人の時期は、不明点も多くミスも発生しがちです。ミスをしたときには、どのような状況でどのようなミスをして、どう対処したかを記録しておきましょう。具体的な対処法を書き留めておくことで、ミスを事前に防ぐ効果や業務の質向上も期待できます。
ただし、ミスの原因を環境や周りのせいにするような記録はNGです。あくまで自分の課題として捉え、成長するための取り組み・確認として認識しておきましょう。
スピード感を意識する
仕事は「量より質」との言葉もありますが、新人に求められているのは「量」であり、スピードです。上司は、新人に対して仕事の質を求めていません。量をこなし、理解を深めて経験を積んだうえで、将来的に質を高めてほしいと思っているはずです。
新人の間にできることは、仕事の優先度を考えたうえで、スピード感を持って働くことです。もちろん確認は必要ですが、今の自分ができる精一杯で、効率を意識し、仕事をこなしていきましょう。
仕事ができる人を手本にする
新人は、仕事の進め方や報告の仕方、メールの書き方など、わからないことがたくさんあるものです。自分なりの進め方が正しいかどうかの判断ができず、悩んでいるのであれば、先輩の動きを観察し手本にしてみましょう。
最初はマネで構いません。まずは形から入り、先輩のやり方を習得したうえで、自分のやり方を確立することで、効率的に進められるでしょう。また、可能であれば、尊敬する先輩からフィードバックをもらいましょう。より成長できるはずです。
スキルを上げる
新人のうちは、仕事を覚えるだけで精一杯かもしれませんが、休日などの業務時間外に自己投資や勉強を行うことも重要です。勉強の内容は問いませんが、可能であれば、将来性のあるスキルを得ておくことで、活動の幅が広がります。
注目しておきたいのは、近年のDX化やAI技術の発展です。経済産業省の資料によりますと、IT人材は2030年に78.9万人の不足が見込まれています。IT人材の需要は今後も高まると考えられるため、今のうちにITスキルを磨くのもひとつの方法です。
転職を考える
「今の仕事や職場は自分に合っていない」「この先も、仕事ができるようになる気がしない」と感じるのであれば、思い切って転職することもひとつの方法です。ただ、いきなり会社を辞めるのはおすすめしません。
まずは、ダイレクトリクルーティング「HUGAN」に自分のプロフィールを登録してみませんか。思いがけない企業からスカウトが届く可能性があります。数年後の活躍を見据え、自分のキャリアと真剣に向き合うことをおすすめします。
新人が仕事のできる会社で働く
新人が仕事を覚えるまでの期間は、人により異なります。業務時間外に勉強したり、スキルや経験を高めたりすることも重要ですが、職種や社風、職場環境含め、自分に合った企業で働くことも必要です。
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