熱心に仕事に取り組んでいても、どこかのタイミングで、「仕事が辛い」「休みたい」との思いに囚われることは少なくありません。

本記事では、仕事を休むときの理由と合わせて、休むときのマナーや注意事項、休みたいと思ったときの対処法を解説しています。無断欠勤などの事態になる前に、仕事を休みたいと思う自分の気持ちと向き合うため、本記事をお役立てください。

仕事を休むべきタイミングとは?

仕事には、頑張るべきタイミングと休むべきタイミングがあります。例えば、下記のような状況は休むべきタイミングです。

  • 精神的な疲労やストレスがたまっているとき
  • 身体的に疲労がたまっているとき
  • 怪我や病気をしているとき
  • リフレッシュしたいとき
  • 仕事へのモチベーションが低下しているとき

「これくらいで休むのは良くない」と無理をし過ぎてしまうと、心身の症状が悪化する可能性があります。また、特別な理由なく「休みたい」と感じる場合は、心や体からのSOSサインである可能性もあります。

当日に仕事を休むときによくある理由

当日、仕事を休むと連絡する際に使える理由は、次のとおりです。

  • 発熱・頭痛・生理痛・歯痛などの体調不良
  • 腰痛、ぎっくり腰などの体の不調
  • 親や子ども、ペットの体調不調
  • 事故や車の故障などのトラブル
  • 急な送迎などの事情

誰もが体験する可能性のある体調不良は、当日欠勤でも納得してもらいやすい理由です。親や子どもなど、家族の体調不良も、自分しか看病できる人がいないことを合わせて伝えると良いでしょう。

仕事を休むときのマナー

仕事を休むこと自体に問題はありませんが、トラブルを防ぐために守るべきマナーがあります。

  • 直属の上司にしっかりと連絡をする
  • 無断欠勤をしない
  • 始業時間の10~15分前には連絡をする
  • 休んだ日に不要な外出をしない
  • 急に休んだ日にSNS投稿をしない
  • 必要な連絡・業務は自分で行う
  • 出勤時のフォローアップを心がける

直属の上司にしっかりと連絡をする

休みの連絡は、必ず直属の上司に行います。上司には言いにくいからと先輩や同僚に伝えるのはマナー違反です。

連絡は基本的に電話で行いましょう。ただし、会社のルールでメールと決められている場合は、会社の指示に従いましょう。あらかじめ、休む際の連絡先や連絡方法について確認しておくと安心です。

また「休みます」ではなく「◯◯のため、休みをいただきたいです。よろしいでしょうか」の形でお伺いを立てる言い方がスマートです。

無断欠勤をしない

社会人として働いている以上、連絡をせずに休むことはマナー違反です。一度でも無断欠勤をしてしまうと、信頼を失い、会社に居づらくなる可能性があります。また、無断欠勤を続けると解雇などのリスクも発生します。

もしもトラブルや事故等で連絡ができなかった場合は、落ち着き次第すぐに会社に連絡を入れ、事情を説明してください。

始業時間の10~15分前には連絡をする

当日欠勤の場合は、始業時間前に連絡を入れるのがマナーです。連絡は早ければ早いほうが良いのではと考える方がいるかもしれませんが、早すぎると上司がまだ出社していなかったり、プライベートの時間に手間を取らせたりする可能性もあります。始業時間の10〜15分前がおすすめです。

電話連絡が好ましいですが、始業時間前までに連絡が取れない場合は、メール、チャットなど、会社や部署ごとのマナーに則り、必ず一報を入れるようにしましょう。

休んだ日に不要な外出をしない

体調不良を理由に休んだ場合は、不要な外出を控え、自宅で安静に過ごします。

通院や買い出しなど必要な外出の際にも、会社の関係者などに出会う可能性を考え、不用意な行動は避けましょう。

急に休んだ日にSNS投稿をしない

急に仕事を休んだことで、職場の関係者があなたの仕事のフォローに追われている可能性があります。職場関係者に投稿を見られることを考え、休んだ日のSNS投稿は、避けたほうが無難です。

過去の写真であっても「仕事を休んで遊んでいる」と誤解されるリスクを考え、投稿は控えましょう。

必要な連絡・業務は自分で行う

取引先やお客様など社外の人との予定が入っている場合は、自分でキャンセル、リスケの連絡を入れるのがマナーです。先方の予定も変わってしまうため、できるだけ早い時点で謝罪します。

ドタキャンは絶対にNGです。個人の信頼を失うだけでなく、会社に対してもネガティブなイメージを与えてしまいます。

どうしても直接の連絡が難しい場合は、誰にどのような連絡を入れて欲しいのか、わかりやすくリスト化して社内の人に伝えましょう。

出勤時のフォローアップを心がける

休み明けは、休んだ理由に応じて、周囲の人からいろいろな声がかかることを想定しておきましょう。「体調は良くなった?」「お子さんの具合はどう?」「車、どうなった?」など、ある程度の質問に対し、答えを想定しておくと、慌てずにすみます。

また、自分が休んでいる間に進めてもらった仕事に対しても、丁寧に感謝を述べましょう。

仕事を休むときの連絡事項

仕事の休みを希望する連絡では、次の4点を必ず伝えます。

  • 仕事を休む理由
  • 当日の業務内容やタスク状況
  • 当日の連絡先や連絡手段
  • 次の出勤日の予定

伝え忘れることがないよう、参考にしてください。

仕事を休む理由

有給休暇を使って休む場合、休暇は社員の権利です。必ず理由を伝えなければいけないわけではありませんが、職場の理解を得たり、代わりに作業を進めてもらったりするためにも、理由を伝えておいたほうが良いでしょう。

「昨夜から歯が痛く、食事がとれていません。今朝から頭痛もあり、車を運転し出社が難しい状態です。もう少し落ち着いたら、歯医者に行く予定です。そのため今日はお休みをいただきたく思います」のように、休む理由は簡潔かつ具体的に伝えます。

当日の業務内容やタスク状況

自分が休む日に本来やるはずだった業務内容、他部署の人とのミーティング予定などを共有しておきます。上司に情報共有することで、他の社員に仕事を割り振ったり、連絡を取り合ったりと動いてくれます。

他のメンバーに対し、自分から連絡を入れたほうが良いか悩むことがあれば、このタイミングで上司に確認しておくと安心です。

当日の連絡先や連絡手段

例えば冠婚葬祭で休む場合、「当日◯時から◯時までは電話に出られません。△時と△時には、スマホを確認しますので、もし何かありましたらメールで連絡をお願いします」のように伝えておくと、会社側としても安心です。

体調不良で休む場合は、体調の回復が優先と考えられるケースが多く、会社もよほどのことがなければ連絡を希望することはありません。突発的な事態に備え、普段から周囲に対応方法を共有しておくとベストです。

次の出勤日の予定

次の出勤日について、現時点でわかる範囲の情報を上司に伝えます。体調不良の場合など、断定ができない場合でも、おおよその目安を伝えるようにしましょう。

例えば「まだ頭痛が治りませんが、今日病院に行き、3日分の薬をもらいました。数日安静に過ごし明々後日以降には、出社できると考えております」 のように現状と予想を共有しておくと、会社側も業務の予定を組みやすくなります。

仕事をとにかく休みたいときの対処法

仕事をとにかく休みたいと思ったら、すぐに休むのではなく、一度次の対処法を試してみることをおすすめします。

  • 仕事や職場に感じていることを書き出す
  • 仕事を休みたいと思う原因を考える
  • どうしたら仕事に行けそうか検討する
  • 相談できる人に話してみる
  • 問題解決が難しい場合は転職を検討する

具体的にやるべき内容について、解説します。

仕事や職場に感じていることを書き出す

体調不良や急な用事・予定変更などの理由がなく、とにかく仕事を休みたいと思ったら、仕事・職場に対する思いを紙などに書き出してみましょう。

書き出した内容は、後日客観的に見直してください。情報の整理に加え、自分の思考整理にも役立ちます。

仕事を休みたいと思う原因を考える

紙に書き出した内容から、休みたいと感じる原因を探ります。「仕事が楽しくない」「マンネリ化」「上司との人間関係がうまくいかない」「今の仕事は自分に合わないと思う」などの言葉から、さらに深掘りしていきましょう。

どんなときに上司とトラブルになったのか、仕事が楽しくないと思うようになったのはいつからか、さらに考えていくことで、原因追及が進められます。

どうしたら仕事に行けそうか検討する

例えば、仕事のマンネリ化が原因であれば、有給を消化し、しばらく仕事から離れてリフレッシュする方法があります。上司がパワハラ発言をきっかけに、仕事に行きたくないと思うようになったのであれば、人事部に相談することも大事です。

原因に対する対処法を考えつつ、取り組みやすいところからスタートしてみましょう。

相談できる人に話してみる

周囲に「仕事を休みたい」と思ったことのある人がいる可能性は高いです。相談しやすい上司や先輩、知人、友人、家族など、信頼できる人に相談してみましょう。その人ならではの克服方法やアドバイスなどがもらえる可能性があります。

また、具体的なアドバイスがないとしても、話を聞いて共感してもらえるだけでも気分が楽になることでしょう。

問題解決が難しい場合は転職を検討する

仕事を休む理由が現在の職場環境や仕事内容である場合、自分だけの力で解決できる可能性は低いです。自分なりにできることをやった結果、それでも問題解決が難しい場合は、転職もひとつの方法です、

辛い思いをしつつ、なんとか仕事を続けたとしても、精神的ストレスなどで体調を崩してしまっては元も子もありません。自分に合った職場に転職し、のびのびと働く未来を想像してみましょう。

仕事を休む理由に悩むなら転職活動も視野に入れよう

仕事を休む理由の選び方は、事前・当日により異なります。もし嘘をついてまで仕事を休みたくなっているのであれば、今の職場が合っていない可能性があります。

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