上司と合わないと思いながら、働き続けるのは辛いものです。しかし、我慢し続けると、健康を損なったり仕事の効率が落ちたりするリスクもあります。
本記事では、上司と合わない5つの原因と、具体的なリスク、対処法を解説しています。心身ともにすこやかに働けるよう、本記事の内容をご活用ください。
目次
- 上司と合わないと発生するリスクとは
- 仕事でパフォーマンスが出せない
- 心身共に健康を損なってしまう
- 人事評価やキャリアアップが妨げられる
- 上司と合わないと感じる原因をチェック
- コミュニケーション方法や性格の不一致
- 指導スタイルに問題がある
- 上司の考えを押し付けられる
- 上司の人間性に問題がみられる
- 上司と合わないときにやってはいけない行動
- 上司に対して反抗する
- ネガティブなことばかり考える
- 上司と仲良くしようと無理をする
- 職場の人を巻き込む
- 自分だけが我慢をしてしまう
- 上司と合わないときの対処法
- 仕事上での関係だと割り切る
- 上司を反面教師にする
- 自分の考え方を変えられるように努力する
- 他の上司・同僚・カウンセラーなどに相談する
- 仕事でよい結果を出して出世を狙う
- 部署異動を希望する
- 状況が改善されなければ転職も視野に入れよう
上司と合わないと発生するリスクとは
上司は自分で選べません。どうしても合わない人が上司になるケースもあります。しかし、合わない上司と働き続けることで、次のようなリスクが生まれます。
- 仕事でパフォーマンスが出せない
- 心身共に健康を損なってしまう
- 人事評価やキャリアアップが妨げられる
それぞれの内容について、解説します。
仕事でパフォーマンスが出せない
合わない上司とは、自然とコミュニケーションの頻度が下がります。仕事へのモチベーションも上がりません。その結果、情報共有の抜け漏れ、認識の違いなどが生まれ、仕事の生産性が落ちることが考えられます。
あなたと上司の雰囲気がさらに険悪になれば、問題は2人の関係にとどまりません。チーム全体に影響が及び、チームワークが乱れる可能性もあります。
心身共に健康を損なってしまう
合わない上司に我慢しながら仕事を続けることで、ストレスが溜まり、不眠、胃痛、頭痛などの症状を引き起こすリスクがあります。しかし、一般的に上司とは毎日顔を合わせなければなりません。
さらに悪化すると、出社拒否に始まり、適応障害、うつ病など精神疾患が発症する恐れもあります。合わない上司と働き心身の健康を失ってしまうと、回復までに時間がかかる点にも注意が必要です。
人事評価やキャリアアップが妨げられる
上司との関係性が悪いと、適切な指導が受けられず、必要なスキルの習得が妨げられる可能性があります。特に1人の上司が人事評価を行う場合、個人的な感情で降格、減給が決められてしまうこともあるでしょう。
また、正当な評価が受けられない状態は、今後のキャリアアップにも不利です。早めに手を打つ必要があります。
上司と合わないと感じる原因をチェック
上司と合わないと感じる主な原因は、次の4つです。原因を知ることを対策の第一歩と考えましょう。
- コミュニケーション方法や性格の不一致
- 指導スタイルに問題がある
- 上司の考えを押し付けられる
- 上司の人間性に問題がみられる
各原因について、具体的に解説します。
コミュニケーション方法や性格の不一致
近年、ハラスメントに対する意識が高まり、上司側もハラスメントをしないよう注意を払うようになってきています。例えば、プライベートな話題に踏み込まない、注意する際の言葉遣いに気をつけるなどが挙げられます。良いことではあるものの、その結果コミュニケーションが不足し、不自然な距離が生まれるケースも少なくありません。
また、人と人には相性があります。年代、考え方、性格、優先順位、仕事への熱意などが違いすぎると、お互いに歩み寄りが難しく、やりにくさを感じることも多いです。
指導スタイルに問題がある
指導スタイルは、複数存在するため、どれが正解とは言い難いものです。しかし、極端なマネジメントは、トラブルのもとです。例えば大まかな方針だけを示す方法は、人によって「信頼されている」「丸投げされている」と、受け取り方が異なります。
一方、任せた仕事に対して細かく口出しする上司も、部下の成長を妨げてしまうでしょう。合わないと感じる大きな原因です。
上司の考えを押し付けられる
上司の指導方法が非効率かつ自己流の場合や、異なる価値観を押し付けられる場合は、ストレスを感じやすくなります。しかし、効率よく仕事をするための方法は、人によって異なるものです。
部下の意見を聞かず「自分の言うとおりにやればいい」と言うタイプの上司と働くのは、効率やモチベーションが下がる原因になりやすいでしょう。
上司の人間性に問題がみられる
パワハラ、モラハラ、セクハラなど、立場を利用してハラスメントを行うなど人間性に問題がある上司は、残念ながらまだ社会に存在します。ハラスメントを受けることで、仕事の効率が下がるだけでなく、精神的・肉体的なダメージを受ける可能性も高いです。
しかし、社内でハラスメントが横行している場合は、人事部に相談しても解決しない可能性があります。この場合、外部機関への相談が必要です。
上司と合わないときにやってはいけない行動
いくら上司と合わなくても、上司・部下の関係がある以上、距離をとることはできません。誤った行動をとることで、関係性がさらに悪化する可能性もあります。そのような事態を避けるため、やってはいけない次の行動について解説します。
- 上司に対して反抗する
- ネガティブなことばかり考える
- 上司と仲良くしようと無理をする
- 職場の人を巻き込む
- 自分だけが我慢をしてしまう
上司に対して反抗する
合わない上司だからといって、反抗的な態度を取ったり指示を無視したりすることは避けましょう。最終的に部下を評価するのは上司です。反抗的な態度をとることで、社内評価が下がる可能性もあります。
部下としての役割を果たしつつ、問題解決に向けて周囲の協力を仰ぐなどの行動をおすすめします。
ネガティブなことばかり考える
「上司は自分を嫌っている」「退職させたがっている」などの、ネガティブな決めつけはやめましょう。本当の理由は、上司の性格にあることも考えられます。
過度な被害妄想は、心身共に悪影響を及ぼします。
上司と仲良くしようと無理をする
苦手な上司に対し、積極的にコミュニケーションを取ることは、一見好ましいように思えます。しかし、無理に合わせようとする時点で、あなた自身も強いストレスを感じるでしょう。
また、無理して距離を詰めようとしていることが透けて見えた時点で、上司も良い印象を持たない可能性が高いです。まずは上司と親しい人を交えて話すなど、段階を踏んだコミュニケーションを選びましょう。
職場の人を巻き込む
合わない上司に対して、イライラしたりストレスを感じたりすることは、仕方ありません。しかし、上司の不満や愚痴を職場の関係者に言いふらすようなことは避けましょう。自分は相談のつもりでも、聞かされた人は愚痴や文句だと受け止める可能性もあります。
話がさらに大きくなれば、上司の耳にも入るかもしれません。その結果、上司との関係性がさらに悪化することも考えられます。
自分だけが我慢をしてしまう
「もう仕事を辞めたい。でも自分が我慢すればいつかなんとかなるかもしれない」と、自分の本音を押し殺して、我慢を続けてしまうと、心身に不調をきたす可能性があります。単に我慢し続けるだけでは、解決には至りません。
ストレスにより体調を崩して退職といった事態を避けるためにも、我慢は禁物です。
上司と合わないときの対処法
上司と合わなくても、仕事上の接点をなくすことはできません。適度な距離感で関わっていくためには、次の対処法が効果的です。
- 仕事上での関係だと割り切る
- 上司を反面教師にする
- 自分の考え方を変えられるように努力する
- 他の上司・同僚・カウンセラーなどに相談する
- 仕事でよい結果を出して出世を狙う
- 部署異動を希望する
各項目の具体的なやり方について解説します。
仕事上での関係だと割り切る
そもそも上司は、プライベートで関わる存在ではありません。仕事とプライベートは別と割り切り、職場を一歩出たら上司の存在は忘れましょう。プライベートに関する質問をされても、うまくはぐらかし、プライベートには踏み込ませないという気持ちで接します。
合わせて「人は人。自分は自分」「人によって価値観は違う」といった考えを意識することで、ストレスがやわらぐ可能性があります。
上司を反面教師にする
尊敬できない、人として合わない上司に対しては、嫌だと思った気持ちを整理し、反面教師にするのもひとつの方法です。
例えば◯◯という言葉にストレスを感じたとしましょう。そこで「自分は◯◯とは言わないでおこう。△△と伝え、相手を不快にさせないようにしよう」と行動することで、自身の成長にもつながります。
自分の考え方を変えられるように努力する
人の変化を望むよりも、自分の考え方を変える努力をしてみましょう。真正面から反論するのではなく「そういう考え方もあるんだな」程度に、受け流すこともひとつの方法です。
ただし、これは上司の考え方にすべて賛同するといった意味ではありません。自分の受け止め方を見直すことがポイントです。
他の上司・同僚・カウンセラーなどに相談する
上司への接し方を見直し、向き合ったうえで解決しない場合は、社内・社外の第三者に相談しましょう。社内の人事部や同僚、他の課の上司、役職者、外部のカウンセラーやキャリアコンサルタントなど、多数の選択肢があります。
相談することで見識が広がったり、中立的な視点を持てたりするため、具体的な解決方法が見つかることもあるでしょう。
仕事でよい結果を出して出世を狙う
上司よりも上の立場になれば、指示に従う必要はありません。昇進に必要なスキルや経験を考え、仕事で成果を出すことに専念した結果、ストレスが減るケースもあります。もしも成果を上げたにも関わらず、上司の態度が変わらない場合は、上司自身に問題がある可能性が高いです。
ただし性格に問題のある上司の場合、部下の手柄を横取りする可能性があるため、注意しましょう。
部署異動を希望する
さまざまな対処法を試し、自分にできる努力をしたにも関わらず、関係性が変わらない場合は、上司と物理的に距離を取るために異動の希望を出してみましょう。人事部や他の上司など、話しやすい人に相談を持ちかけるのがおすすめです。
スキルを活かせる部署への異動など、配慮してもらえる可能性があります。
状況が改善されなければ転職も視野に入れよう
合わない上司のもとで働き続けることは、仕事の効率低下やストレスによる心身へのダメージなど、さまざまなリスクがあります。上司の人間性や価値観など、部下側の対応が難しいケースも少なくありません。
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