履歴書の写真は、採用担当者側から見たあなたの第一印象です。もちろん、写真だけで合否は決まりません。しかし、重要な判断材料のひとつとなるため、好印象を与えられるように努めましょう。
本記事では写真撮影の基本方法やポイント、失敗を防ぐためのコツについて丁寧に解説しています。書類選考を通過し、面接で採用される履歴書の写真を撮るために、情報をお役立てください。
目次
- 履歴書の写真は就職・転職で重要なもののひとつ
- 履歴書の写真撮影の方法は3種類
- 写真館やスタジオを利用する
- スピード写真(自動証明写真機)
- 自撮り
- 履歴書の写真における6つのポイント
- 写真のサイズは40mm×30mm
- 胸から上が収まるように撮影する
- 撮影から3ヶ月以内の写真を使う
- 写真の裏にフルネームを記載する
- 写真は丁寧に貼る
- 背景はブルー・グレー・ホワイトを選択する
- 失敗を防ぐ撮影のコツ
- 姿勢・表情
- 髪型
- メイク
- 服装
- 履歴書の写真を撮り直すべき4つのケース
- 写真のサイズを間違えた
- 写真をうまく切り取れなかった
- 撮影から3ヶ月以上経過している
- 髪型や服装などが就職・転職活動に合っていない
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履歴書の写真は就職・転職で重要なもののひとつ
履歴書の写真によって、応募者の第一印象が決まります。写真のサイズや服装を通じ、チェックされている内容は、規則やルールを守れるかどうかです。また、写真の雰囲気や髪型からは、人柄や入社後の仕事への取り組み方などが想像されています。
また、履歴書は、面接官の手元に残るものです。いくら面接でうまく受け答えをしたとしても、履歴書の写真の印象が悪ければ、合否にも大きく影響するでしょう。
履歴書の写真撮影の方法は3種類
履歴書の写真を撮影する方法は、次の3種類です。
- 写真館やスタジオを利用する
- スピード写真(自動証明写真機)
- 自撮り
各方法のメリット・デメリットについて解説します。
写真館やスタジオを利用する
写真館やスタジオで撮影した写真は、クオリティの高さが特徴です。履歴書の写真撮影に慣れているプロからは髪型や服装、表情、角度、姿勢などのアドバイスが受けられるほか、店舗によっては加工、補正なども行ってくれます。
撮影後に写真データがもらえる点もメリットです。複数企業に履歴書を送る場合も、その度に撮影する手間が省けます。ただ、人気の店舗であればすぐに予約が取れないことがある点、コストがかかる点はデメリットと言えるでしょう。
スピード写真(自動証明写真機)
スーパーやコンビニ、駅などに置かれているスピード写真機は、撮影の手軽さと低コストで撮影できる点がメリットです。予約は不要で、撮影後数十秒から数分程度で写真が受け取れます。急いで履歴書に写真を貼りたいときにも便利です。美肌補正・肌色補正付きのモデルもあり、自分好みの仕上がりに変えられます。
ただ、完成した写真の質は写真館などと比較すると劣ります。撮影回数も限られており、失敗した場合は再度取り直す必要がある点はデメリットです。
自撮り
スマホカメラや撮影アプリを使えば、自撮りが可能です。スマホで撮影した写真を履歴書用写真にサイズ変更できるアプリもあります。コストがかからず何度でも撮り直せる点や、リラックスして撮影できる点、撮影後に自分で明るさなどを修正できる点は大きなメリットです。
一方、自分でスマホを持って撮影すると、肩の位置がズレてしまい不自然な印象を与えます。客観的なアドバイスが受けられないため、姿勢や角度、照明にも注意が必要です。
履歴書の写真における6つのポイント
履歴書の写真を用意する際には、次の6つのポイントを押さえておきましょう。スマートな印象を与えられます。
- 写真のサイズは40mm×30mm
- 胸から上が収まるように撮影する
- 撮影から3ヶ月以内の写真を使う
- 写真の裏にフルネームを記載する
- 写真は丁寧に貼る
- 背景はブルー・グレー・ホワイトを選択する
各ポイントについて、わかりやすく解説します。
写真のサイズは40mm×30mm
一般的に履歴書用の写真サイズは、40mm×30mmです。写真を貼る欄を見ると「縦36〜40mm、横24〜30mm」のように書かれており、この数字の範囲内であれば、問題なく収まります。
ただし、企業側が指定する履歴書やエントリーシートの場合、一般的なサイズとは限りません。必ず指定サイズを確認してから準備しましょう。写真が小さすぎたり大きすぎたりすると「ルールを守れない人」「確認を怠る人」と、マイナスな印象を与えてしまいます。
胸から上が収まるように撮影する
履歴書の写真は、バストアップが基本です。パスポート用写真を無理やり履歴書用サイズにカットしてしまうと、顔の大きさが目立ち、アンバランスな印象を与えてしまいます。全身写真は表情がわかりにくく、履歴書には適していません。
企業から指定がある場合は、その内容に従います。写真館やスタジオで撮影する場合は、あらかじめカメラマンに使用目的を伝えましょう。
撮影から3ヶ月以内の写真を使う
履歴書には、撮影から3ヶ月以内の写真を使うことがマナーです。以前撮った写真が残っていると、もったいないと思うかもしれません。しかし、証明写真には、本人確認かつ雰囲気や印象を確認する目的があります。
写真と面接時の実物の見た目が違っていては、面接官も違和感を感じるでしょう。極力、最近撮影した写真を使用しましょう。
写真の裏にフルネームを記載する
写真の裏にフルネームを書いてから、履歴書に貼ります。万が一、履歴書から写真が剥がれた際、誰の写真なのかすぐにわかるようにするためです。ただし、ボールペンや水性マジックは、にじむ可能性があります。細い油性マジックがおすすめです。
のりではなくシールで貼り付けるタイプの証明写真の場合は、粘着力が強く剥がれる可能性が低いこと、そもそも文字が書きにくいことから、記入しなくても問題ありません。
写真は丁寧に貼る
面接官は、写真の貼り方もチェックしていることが多いです。のりを使う場合は、はみださないように注意しましょう。両面テープの場合、履歴書がシワになりにくいメリットもあります。枠内からはみ出さないよう、丁寧に貼りましょう。
スピード写真で撮影した場合は、自分でカットしなければなりません。ハサミではなく定規とカッターを使い、歪みのないように丁寧にカットします。
背景はブルー・グレー・ホワイトを選択する
履歴書用の写真は、ブルー・グレー・ホワイトのいずれかが基本です。爽やかさや清潔感を印象づけたい場合はブルーやホワイトが好ましいでしょう。ただ、色白の人の場合、ホワイトの背景を選ぶと人物がぼやけることがあり注意が必要です。
薄いグレーは、肌や服の色と同化しにくく、人を引き立てるメリットがあります。真面目で落ち着いた印象を与えたいときに便利です。
失敗を防ぐ撮影のコツ
履歴書の写真は、書類選考に大きな影響を与えます。撮影に失敗しないためのコツは、次の4つです。
- 姿勢・表情
- 髪型
- メイク
- 服装
意識すべきポイントについて、わかりやすく解説します。
姿勢・表情
撮影の際には、顎を少し引いて胸を張ります。背筋を伸ばし、横から見たときに肩と耳が一直線に揃うイメージです。写真には写りませんが、手は太ももの上で軽く組みましょう。ひじが後ろに下がるため、すっきりとした印象を演出できます。
歯を見せない程度に微笑むくらいが良い表情とされます。口を閉じて、口角をあげるよう意識してみましょう。業種や職種によっては、歯を見せた笑顔が好まれることもあります。
髪型
髪型は、清潔感を意識します。女性の場合、前髪が目にかかったり、サイドの髪が顔を隠したりしないよう、耳にかけたりまとめたりしましょう。寝癖がないか、染めた髪がムラになっていないか、傷みがないかなども確認しておくとベストです。
男性も前髪が目にかからないように、上げたり整髪料で整えたりしましょう。
メイク
証明写真のメイクの場合、ナチュラルメイクと健康的な血色感がポイントです。単なるナチュラルメイクの場合、写真撮影の際の光によって、白っぽく映る可能性があります。その結果、不自然な写真になってしまうことも。
アイブロウやチーク、リップは、面接時のメイクよりもやや濃い目を意識することで、健康的な印象を与えられます。また、頬骨の上や鼻の付け根などにハイライトを入れるなど立体感を意識したメイクもおすすめです。
服装
基本の服装は、黒や紺のスーツと白のワイシャツ、シンプルなブラウスやカットソーです。男性は、基本的にネクタイを着用します。
カジュアルな服装や派手な服装は避けたほうが無難です。ネックレス、イヤリングなどのアクセサリーも外すことをおすすめします。メガネは着用したままでも構いませんが、レンズが汚れていないかどうかチェックし、撮影前に拭いておきましょう。
履歴書の写真を撮り直すべき4つのケース
手元の履歴書用写真について、撮り直すべきか、このまま使うべきか悩んでいる方に向けて、撮り直すべきケースを解説します。
- 写真のサイズを間違えた
- 写真をうまく切り取れなかった
- 撮影から3ヶ月以上経過している
- 髪型や服装などが就職・転職活動に合っていない
たかが写真、されど写真です。書類選考を突破するためにも、丁寧に準備を行いましょう。
写真のサイズを間違えた
パスポート用やマイナンバーカード用、運転免許所用など、履歴書用以外のサイズで撮影してしまった場合は、撮り直しが好ましいです。小さいサイズであれば、履歴書の枠内に不自然な空白が生まれます。
大きいサイズを無理やりカットしても、顔部分だけが強調されるため、履歴書を見る担当者は不自然な印象を感じるでしょう。手間や費用がかかりますが、撮り直しが無難です。
写真をうまく切り取れなかった
スピード写真やスマホの自撮り写真を証明写真サイズに切った際、曲がったり切りすぎたりと、失敗するケースがあります。失敗写真をそのまま使うのはNGです。
予備の写真があれば、切れ味の良いカッター、カッターマット、定規を用意し、再度丁寧にカットします。予備がない状況であれば、もう一度撮り直しましょう。
撮影から3ヶ月以上経過している
写真撮影時から時間が経つことで、見た目が大きく変わっている可能性があります。髪型や髪色の変化、体重の増減、メガネの有無、髭の有無など、印象が変わるポイントは多いです。
法律等で決められているわけではありませんが、撮影から3ヶ月経っている場合は、ひとつの目安として写真の撮り直しをおすすめします。
髪型や服装などが就職・転職活動に合っていない
例え写真のサイズが適切でも、履歴書以外の目的で撮影した証明写真は、履歴書用として不適切と受け止められる可能性があります。
転職・就職目的が同じでも、アナウンサーなどの業界と一般企業では、求められる髪型やメイクが異なるため、使い回しはおすすめしません。志望企業に合わせた服装、髪型、メイク等で、撮り直しましょう。
就職・転職活動に不安を感じるならHUGANがおすすめ
書類選考を通過するためには、履歴書の写真が重要です。規定の写真サイズを守り、履歴書写真用の姿勢や表情、髪型、メイクなどを意識しましょう。サイズ違いやカットミス、撮影から3ヶ月以上経過した写真は使用せず、撮り直しをおすすめします。
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