転職の面接時には何を聞かれるのか、うまく答えられるのか、不安を感じている方もいることでしょう。しかし、面接でよく聞かれる質問には、ある程度共通点があります。
本記事では面接でよく聞かれる質問とその目的、回答ポイントと合わせて、具体的な対策や気をつけたいポイントを解説しています。転職活動の成功に向けて、ぜひ本記事をご活用ください。
目次
- 面接でよく聞かれること
- 自己PRをしてください
- 志望動機を教えてください
- 失敗した経験はありますか?
- 長所と短所は?
- キャリアプランや目標はありますか?
- 就職活動は順調ですか?
- 10年後の自分は何をしていると思いますか?
- 興味のある時事問題を教えてください
- 転職理由を教えてください
- 何か質問はありますか?
- 面接で聞かれることへの5つの対策
- 自己分析を行う
- 業界や企業の研究を行う
- 志望企業の面接の傾向を把握する
- 提出した書類・履歴書を確認しておく
- 声に出して練習する
- 面接での回答の仕方で気をつけたい5つのポイント
- 結論から伝える
- 数字や客観的事実を用いる
- 回答に一貫性を持たせる
- 黙り込むのは避ける
- 答えられる範囲で答える
- 面接対策で迷ったらHUGANのサービスを検討しよう
面接でよく聞かれること
面接で聞かれる内容には、メーカー、商社、小売、金融、サービス、広告、通信などの業界・業種ごとに異なる質問と、共通する質問の2種類があります。
一般的な内容と合わせて業界・業種の傾向を探っておくことが大切です。ここでは、一般的な質問10選について解説します。
自己PRをしてください
質問の目的は、採用後に成果を出して活躍できるかどうかを見極めることです。募集職種と関連性の高い経験・実績・スキルを優先的に伝えます。数字を入れた定量的な内容を伝えることで、面接官がイメージしやすくなるでしょう。
また、採用後、自分の強みをどのように仕事に生かしたいか、目標達成に向けてどのように行動しようとしているのか、具体的内容とともにアピールを行います。
志望動機を教えてください
質問の目的は、応募の熱量や業界や企業リサーチの度合いを判断することです。リサーチ不足であれば、入社後にミスマッチが発生し退職する可能性が高いと判断されてしまうでしょう。
志望動機は、論理的に結論から伝えます。動機は具体的かつオリジナルの内容が好ましいです。業界や企業に対する強みと組み合わせ、そのように感じたきっかけにも触れることで、深掘りした志望動機が出来上がります。
失敗した経験はありますか?
質問の目的は、応募者が失敗と感じる具体的内容と対処方法、失敗を生かす学習能力の有無を知ることです。話すエピソードは、業務に関する失敗を選びます。失敗の内容と原因、問題解決に向けた具体的なアクションと学びを伝え、最終的には「良い経験になった」とポジティブにまとめることが望ましいです。
社会人としてのマナーに欠ける失敗や、情報漏洩など取り返しのつかない失敗談は、面接官を不快にさせる可能性があるため避けます。「失敗をしたことがない」もNGです。
長所と短所は?
質問の目的は、人物像の把握と現在働いている社員との相性確認です。配属部署を決める際にも使用されます。長所・短所を答える場合は、それぞれ1つずつ選び、結論から伝えます。特に長所は、業務に生かせる内容に絞り、自分が長所だと気づいた具体的エピソードを含めると、説明に信ぴょう性が増します。
短所は致命的なものは避け、改善意思があること、現在改善に向けて具体的な取り組みを行っていることを伝えると良いでしょう。また、短所と長所が矛盾しないように注意が必要です。
キャリアプランや目標はありますか?
質問の目的は、計画性の有無の確認と入社後のミスマッチを防ぐことです。応募した職種と業務内容との関連性を踏まえたうえで、自分の目標や計画について説明します。企業に貢献する姿勢が重要なため、自分の成長だけ語るのはNGです。
また、応募先の会社では実現できない目標や、志望動機と矛盾する目標、プライベートに偏った目標なども好ましくありません。
就職活動は順調ですか?
質問の目的は、他社の面接状況やスケジュールの把握と自社への志望度の把握です。すでに内定が出ている会社や面接が進んでいる会社があれば、隠さずに伝えましょう。
ただし、正式な企業名を伝える必要はありません。他に受けている会社がない場合は、積極的にその旨を伝え、応募企業に対する熱意を伝えます。
10年後の自分は何をしていると思いますか?
質問の目的は、キャリアプランや成長意欲の把握と自社の育成方針との相性確認です。結論、具体的な理由、入社後のプランイメージの順番に語ると、説得力が増します。
ここでのアピールポイントは、応募企業が求める人材であることです。企業により求める成長スピードや風土は異なります。OB・OGから話を聞いたり、公式ホームページに掲載されている先輩社員の声などを参考にし、具体的なキャリアプランを組み立ててみましょう。
興味のある時事問題を教えてください
質問の目的は、情報収集能力を測り、物事の考え方・捉え方を知ることです。合わせて人柄や価値観を見極めたいと考えられているケースもあります。
回答の際は、まず自分の興味関心のある時事問題を選び、理解を深めます。理解→自分の意見→社会全体に及ぼす影響の順にまとめて話すことで、面接官に良い印象を与えられるでしょう。
転職理由を教えてください
質問の目的は、転職を繰り返すリスクに関する確認です。また自社とのマッチ度を測り、早期退職を避けようとしています。
転職理由は、志望動機と関連があることが好ましいです。ネガティブな理由ではなく、自分のキャリアプラン達成のために転職を選択したといった形で、前向きにまとめると良いでしょう。仮に事実だとしても、人のせいや会社のせいにする発言はNGです。
何か質問はありますか?
質問の目的は、応募者の意欲や熱意、コミュニケーション能力の調査です。自由に質問できる場面では、人柄や価値観があらわれやすいため、自社とのマッチ度も調査されています。
質問内容は自由に決めて構いませんが、公式サイトなどで調べればすぐにわかることや、給与、福利厚生などの待遇面など、相手に失礼となる質問は避けます。逆質問の対策につきましては、下記記事で詳しく解説しています。
【参考記事】
最終面接で逆質問する際に使える6つのコツ!意図やNG例を解説
面接で聞かれることへの5つの対策
面接で聞かれる内容は、おおよそ決まっています。あらかじめ下記の対策を取っておくことで、リラックスした状態で面接に望めるでしょう。
- 自己分析を行う
- 業界や企業の研究を行う
- 志望企業の面接の傾向を把握する
- 提出した書類・履歴書を確認しておく
- 声に出して練習する
自己分析を行う
自己分析では、自分の強み・弱み、価値観、性格などの洗い出しを行います。自分を見直し、今後のキャリアプランや目標について深く考えることで、面接時の質問に対する回答の幅が広がります。回答に一貫性が生まれるため、面接官の好感度も高まるでしょう。
また自己分析を行うことで「自分に合う企業」「向いている仕事・向いていない仕事」などがわかるといったメリットもあります。
業界や企業の研究を行う
自分が興味のある企業について、さまざまな観点から調査し、特徴の理解・把握を行います。基本情報、事業内容、企業理念、社風、業界内の立ち位置、将来の展望など、区分に分けて細かく確認しましょう。
そのうえで、自分の価値観や希望する働き方と合うかどうかを調べます。深掘りすればするほど、志望理由も定まっていくことでしょう。
志望企業の面接の傾向を把握する
志望企業が決まれば、面接で必ず聞かれる定番の質問とともに、企業ごとの質問傾向を探り、準備を進めます。特に志望動機や自己PRは、どの会社でも質問される内容のため、基本テンプレートを作成したうえで、応募する企業に合わせてアレンジする形でも構いません。
一次面接・二次面接・最終面接は、それぞれ面接官の立場も異なります。可能であれば、あらかじめ聞かれそうな質問をピックアップして、対策しておくと良いでしょう。
提出した書類・履歴書を確認しておく
面接では、履歴書や職務経歴書、エントリーシートなどの提出書類との整合性をチェックされます。自分が書いた内容を忘れてしまい、矛盾した話をしてしまうと、面接官に指摘される可能性が高いです。
記載内容と面接時の回答に一貫性を持たせるためにも、必ず提出書類を確認し、面接練習を行ってください。
声に出して練習する
面接の回答は、「考える→書く→口にだす」の順番で進めます。1人で練習する場合は、スマホで録画しながら行うことで、表情や声の大きさ、話すスピードなどが確認できて便利です。
練習相手がいる場合は、相手に面接官役を依頼します。質問はランダムに行ってもらう、「なぜそう思うのか」など、突っ込んだ質問をしてもらうなどの方法を取り入れ、できるだけリアルな練習を行うと良いでしょう。
面接での回答の仕方で気をつけたい5つのポイント
面接では、緊張から練習どおりにいかない可能性もあります。しかし、面接官もある程度の緊張は理解しています。下記のポイントを意識し、できる範囲での対応策をとりましょう。
- 結論から伝える
- 数字や客観的事実を用いる
- 回答に一貫性を持たせる
- 黙り込むのは避ける
- 答えられる範囲で答える
結論から伝える
限られた時間のなかで、自分の思いを確実に伝えるためには、結論ファーストが効果的です。初対面の相手に対し、自分の考えや思いを適切に伝えることは簡単ではありません。最初に結論を述べ、面接官の理解力を高めておきましょう。
最後にもう一度結論を伝えることで、より自分の思いを印象付けるテクニックもあります。
数字や客観的事実を用いる
エピソードを語るなかで、数字や客観的事実を織り交ぜると信ぴょう性が増します。「貢献しました」「努力しました」「削減しました」だけでは、説得力がありません。
売上3割増、月の稼働時間を5時間削減、◯◯賞受賞のような内容を取り入れると、面接官も具体的にイメージしやすくなり、あなたへの評価にもつながります。
回答に一貫性を持たせる
二次面接で深掘りされた志望動機にブレが生じていたり、長所は「前向き」、短所は「ネガティブ」のように矛盾が生まれていたりすると、面接官からは「一貫性がない」「その場しのぎの対応」と低い評価を受ける可能性があります。
面接が進めば進むほど、想定外の質問をされることがあるため、どのような質問が来ても、一貫性のある対応ができるよう、あらかじめ準備をしておきましょう。
黙り込むのは避ける
なかにはまったく想定していない質問や回答に困る質問が来ることもあります。しかし、その場合も沈黙はNGです。「臨機応変な対応が苦手」「柔軟性がない」と判断されてしまうでしょう。
わからないことには、素直に「申し訳ありません。不勉強でわかりません」と回答しても構いません。また、考える時間が欲しい場合は「少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝え、待ってもらうこともできます。
答えられる範囲で答える
完璧な回答がむずかしいと思った場合は、答えられる範囲で回答します。「個人的には、◯◯と思います」のように、前置きを入れることで、暗に回答に不足がある可能性を伝えるのも良いでしょう。知ったかぶりをしたり、沈黙を続けたりすることは避けます。
「緊張してしまい、すぐに答えが思いつかず申し訳ありません」など、正直な気持ちを伝え、あとからメールで意見を伝えたい旨を相談する方法もあります。ただ、複数の質問に対し「わからない」と答えてしまうと、勉強不足や準備不足と受け取られる可能性が高いです。
面接対策で迷ったらHUGANのサービスを検討しよう
面接時によく聞かれる内容には、一定の共通点があります。本記事で紹介した目的と回答のポイントを参考に事前準備を行い、自分の強みや志望動機のアピールを目指してください。
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