「仕事を辞めたいけれど、具体的な方法がわからない」「本当に辞めるべきか迷っている」という方は、勢いで退職してしまうと後悔する可能性が高いため、慎重に検討する必要があります。
本記事では仕事を辞めたいと思ったときに行いたい5つのことや、無料で利用できるストレス診断を紹介しています。ストレス診断の結果が悪い場合のおすすめ行動についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 仕事を辞めたいと感じたら4つのポイントをチェック
- 仕事をやり切った・思い残すことがないと感じている
- 学びやスキルアップの機会がなく物足りない
- 昇給・昇格ができない
- 転職先が決めやすいタイミングである
- 仕事を辞めたいときに行いたい5つのこと
- なぜ辞めたいのかを改めて考えてみる
- 考えたことを書き出して分類してみる
- 努力できることは努力してみる
- 解決できないことは人に相談してみる
- どうしても解決できない場合は転職を検討する
- ストレス診断のために「ストレスセルフチェック」を活用しよう
- 「こころの耳」とは?
- ストレスセルフチェックの項目
- ストレス診断の結果が悪いときにしたい3つのこと
- 休暇を取ってリフレッシュする
- 転職に向けて準備を進める
- 周りの人に相談する
- ストレス診断で仕事を辞めたい度合いをチェックしてみよう
仕事を辞めたいと感じたら4つのポイントをチェック
仕事を辞めたいと感じることは、悪いことではありません。ただ、すぐに辞めるのではなく、次の4つのポイントをチェックし、自分が今とるべき行動を考えてみましょう。
- 仕事をやり切った・思い残すことがないと感じている
- 学びやスキルアップの機会がなく物足りない
- 昇給・昇格ができない
- 転職先が決めやすいタイミングである
仕事をやり切った・思い残すことがないと感じている
仕事をやり切った満足感があるならば、今の自分に与えられた仕事での成果を振り返り、これから先、挑戦できる余地があるかどうかを考えることが重要です。
「このままこの職場に居続けても成長できない」と感じるのであれば、次のステップに進む時期だと判断して良いでしょう。挑戦や成長の機会がない環境では、仕事へのモチベーションが低下してしまう可能性があります。
学びやスキルアップの機会がなく物足りない
企業によっては、スキルアップの環境がなく、新しい知識や技術を学ぶ機会が与えられないこともあります。長年働いていてもスキルが身につかない仕事を続けていると、将来に不安を感じ、仕事へのやりがいを失うことも多いです。
仕事を通じて自己成長したいと考えるのであれば、転職すべきタイミングと言えるでしょう。スクールに通ったり、他の企業に転職したりして、新しいスキルを学ぶこともひとつの方法です。
昇給・昇格ができない
企業によってはきちんとした評価制度がなく、将来的にも昇給・昇格が見込めないケースがあります。いくら仕事で結果を出しても、評価されず給与にも反映されない場合は、まず企業や上司の評価ポイントと自分の努力にズレがないかを確認しましょう。
確認したうえで、それでも正しい評価が得られないようであれば、自分の価値を正しく理解し評価してくれる別の場所を見つけることが大切です。
転職先が決めやすいタイミングである
仕事を辞めて転職する場合、トラブルを避けるためにも仕事の繁忙期は避けたいものです。法律上は退職を申し出てから2週間後には退職できるものの、企業側からすると、突然な印象を与えるため好ましくありません。
社内規定のルールも確認したうえで、社会情勢や転職市場の動向を見ながら、最適な転職タイミングを見極めていきましょう。
仕事を辞めたいときに行いたい5つのこと
仕事を辞めたいと思っても、「実際に辞めるのは不安」「辞めても大丈夫か」と悩んでいる人もいることでしょう。ここでは、辞めどきを判断するためにまず行いたい5つのポイントを紹介します。
- なぜ辞めたいのかを改めて考えてみる
- 考えたことを書き出して分類してみる
- 努力できることは努力してみる
- 解決できないことは人に相談してみる
- どうしても解決できない場合は転職を検討する
なぜ辞めたいのかを改めて考えてみる
悲しみや怒り、嫉妬などを心に抱えている感情的な状態では、冷静な判断は難しいものです。しかし、辞めたい理由を紙に書き出すことで自分が抱えている問題を可視化し、整理できます。
「辞めたいと思う本当の理由」が分かれば、将来的に、転職先を探す際にも役立ちます。自分の本心と向き合うためにも辞めたいと感じる理由と向き合ってみましょう。
考えたことを書き出して分類してみる
問題点が見つかれば「なんとか我慢できること」「どうしても我慢できないこと」の2つに分けていきます。
この際、例えば「給与が低い」「上司とのコミュニケーションが取りにくい」の2つが我慢できないことに当てはまる場合、どちらを先に解決したいか、優先順位を考えておくことも大事です。
努力できることは努力してみる
状況を改善するためにできることがあれば、一度試してみましょう。例えば、評価制度や昇給に不満があれば、上司や人事部などに改善案を提案してみるなどもひとつの方法です。
他の人も、同じことを不満に感じている可能性もあります。小さな成功体験は自分の自信にもつながるでしょう。
解決できないことは人に相談してみる
自分1人の力で解決が困難な問題は、信頼できる上司や同僚などに相談する方法があります。過去に同じような経験をして、問題を乗り越えた人を見つけられる可能性があるでしょう。
人に話を聞いてもらうことで、気分が落ち着いたり、自分の考えを整理できたりといったメリットもあります。客観的な意見をもらうことで、新たな解決方法が見つかる可能性もあるでしょう。
どうしても解決できない場合は転職を検討する
本記事で記載したさまざまな方法を試してみても、問題が解決しない場合や、仕事を辞めたいという気持ちが揺るがないときは、転職を検討する段階です。
仮に転職活動の際に「なぜ前職を辞めたのか」と質問されたとしても、自分にできることはすべて行ったうえでの決断であると話せます。会社にしがみつくよりも、前向きに転職を検討していきましょう。
ストレス診断のために「ストレスセルフチェック」を活用しよう
仕事を辞めたいという気持ちが高まっている場合、ストレスが溜まっている可能性が高いです。ここでは無料で試せるおすすめのストレス診断を紹介します。
「こころの耳」とは?
「こころの耳」は、厚生労働省が開設しているサイトです。働く人や家族、企業の担当者などさまざまな立場の人に向けてメンタルヘルスの情報が発信されています。電話、SNS、メールでの相談も可能です。
下記は、こころの耳のサイトで利用できるサービスの一例です。
- 5分でできる職場のストレスチェック
- 疲労蓄積度セルフチェック(働く方用)
- e-ラーニングで学ぶ15分でわかるセルフケア
- 職場のメンタルヘルス対策の取組事例
ストレスセルフチェックの項目
「こころの耳」では、所要時間約5分で無料のストレス診断が受けられます。4つのステップに分かれており、質問の数は全部で57問です。
最初に性別を選び、STEP1から4まで順番に回答を行います。回答はすべて4択です。
- STEP1 仕事について(全17問)
- STEP2 最近1か月の状態について(全29問)
- STEP3 周りの方々について(全9問)
- STEP4 満足度(全2問)
すべて回答すると、下記の結果が表示されます。
- ストレスの原因因子
- ストレスによる心身反応
- ストレス反応への影響因子
- あなたの現在のストレス反応
- ストレスの原因となりうる因子
- コメント
結果はPDFで保存または印刷できます。定期的にチェックし、自分の現在の状況を把握することをおすすめします。
ストレス診断の結果が悪いときにしたい3つのこと
ストレス診断の結果が思わしくない場合は、次に記載する方法を試してみてください。
- 休暇を取ってリフレッシュする
- 転職に向けて準備を進める
- 周りの人に相談する
それぞれの内容について、具体的に解説します。
休暇を取ってリフレッシュする
心身の疲労が溜まると、ストレスも溜まりやすくなります。リフレッシュ休暇を活用したり、自分の有給休暇を使ったりして、ストレス解消に役立てましょう。
休暇の過ごし方は自由ですが、旅行や趣味、マッサージなど自分の好きなように過ごすことが大切です。平日に休暇を取ることで、連休や祝日には混雑しやすい観光地などもゆったり楽しめるでしょう。
新鮮な体験をすることで、心身のリフレッシュになる可能性が高いです。転職前の息抜きと捉えて休暇をとるのも良いでしょう。
転職に向けて準備を進める
転職を視野に入れている状態であれば、資格取得などを行い、スキルアップをするのもひとつの方法です。自己分析をしたり情報収集をしたりと、有利に転職活動を進められるように準備を行っていきましょう。転職の準備を進めることで、将来への展望が開け、ストレス軽減にもつながるでしょう。
また、現在の職場で実績を作り、転職面接で語れる内容を増やしておくと、転職による年収アップも狙いやすくなるでしょう。次の目標に向け、意欲的に仕事に取り組むことでストレスが解消されるメリットもあります。
周りの人に相談する
上司や産業医、カウンセラーなど、自分とは異なる視点を持っている人に相談することで、新たな考え方や解決方法に気づくことがあります。上司のストレス解消方法やトラブルの乗り越え方などを聞くことで、参考になる点もあるでしょう。産業医やカウンセラーは守秘義務を負っているため、安心して相談できます。
また、同じ立場である職場の同僚や、家族や友人など自分のことをよく知る人に悩みを話すだけでもストレス解消になるケースがあります。1人で悩みを抱え込まず、まずは話しやすい人に相談してみましょう。
ストレス診断で仕事を辞めたい度合いをチェックしてみよう
仕事を辞めたいと感じるのであれば、まずは辞めたい理由を書き出すなどして、理由を冷静に分析することが大切です。合わせて自分の今のストレスを把握するために、厚生労働省の「こころの耳」などを活用し、ストレス診断を行ってみましょう。
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