転職活動の際、web面接(オンライン面接)を指定され、慌てて準備した経験のある方、本番での失敗を防ぐために、あらかじめマナーを勉強しておきたいという方もいることでしょう。

本記事では、対面面接とweb面接の違いや、web面接のメリット・デメリット、具体的な準備とマナー、web面接のよくある質問についてわかりやすく解説しています。web面接が初めてという方や、何から準備すれば良いかわからないという方も、面接対策の一環として、ぜひ本記事をご活用ください。

web面接とは?

web面接とは、パソコンやタブレット、スマホなどのデバイスを使用し、インターネット回線を使って行うオンライン面接のことです。最初にweb面接と対面、web面談との違い、web面接のメリット・デメリットについて解説します。

対面やweb面談との違いは?

対面の面接とweb面接では、質問される内容はほぼ同じです。ただし、web面接の場合、デバイスやwi-fi環境の準備が必要となるほか、接続環境が悪いと会話が途切れる可能性があります。しかし対面の面接と異なり、移動時間が発生しないため、1日に複数の予定を入れることも可能です。

またweb面談は、web面接に比べるとフランクな雰囲気です。求職者が求人に応募する前段階に実施されることも多く、会社の魅力のPRやコミュニケーションなどを目的に実施されています。

web面接のメリットデメリット

web面接のメリットは、次のとおりです。

  • 移動時間がない(または短縮できる)
  • 遠方の企業の面接も、交通費が発生しない
  • ライトなどを使用すると、顔色を明るく見せることが可能
  • 自宅などリラックスできる環境で面接に臨める

もっとも大きなメリットは、移動時間と金銭的な負担が少なく済む点です。静かでプライバシーが確保できる環境を選ぶ必要はありますが、基本的に好きな場所で面接に臨めます。

一方、デメリットは次のとおりです。

  • インターネットの接続環境を整える必要がある
  • 会話にタイムラグが発生しやすい
  • 対面に比べて面接官の表情や反応がわかりにくい
  • 目線をどこに合わせるべきか困る

Web面談に慣れるまでは、面接官と同時に声を発してしまって焦ったり目線の位置に悩んだりすることが多いです。また通信環境が不安定な状態であれば、音声が聞き取れない、画面がフリーズしてしまうなどの接続トラブルが発生する可能性もあります。

web面接で失敗しないための事前準備

Web面接をスムーズに進めるためには、次の準備が必要です。

  • ネット環境を整える
  • デバイスを準備する
  • 背景や周辺環境を整える
  • 服装や身だしなみを整える

落ち着いてweb面接に挑めるよう、参考にしてください。

ネット環境を整える

web面接は、インターネット環境さえあれば、場所を問いません。しかし接続環境が悪ければ、途中で切断してしまったり面接官の声が聞き取れなかったりと、トラブルが起きてしまいがちです。

LANケーブルに接続できる場所または自宅などの安定したwi-fi環境がある場所を選びましょう。またweb面接で使用するツールは、会社によって異なります。あらかじめ推奨インターネット環境を確認しておきましょう。回線速度は、20〜50Mbpsほどあれば十分です。速度テストができるサイトを使い、計測しておくと安心です。

デバイスを準備する

web面接はタブレットまたはスマホでも受けられます。ただし、どちらも画面が小さいため、可能であれば画角の安定したパソコンがおすすめです。面接官の顔がはっきりと見えるだけでなく、自分がどのように映っているかも確認できます。不要なソフトやアプリは閉じておき、充電式ノートパソコンの場合も必ず電源ケーブルに繋いでおきましょう。

スマホしか用意できない場合は、スマホスタンドを使用します。スマホが面接中に倒れない工夫が必要です。着信音、メールやSNSなどの通知音はすべて切っておきます。

背景や周辺環境を整える

自宅などプライバシーが確保される静かな場所を選びます。窓やドアを閉め、極力外部の音が入らないようにしましょう。家族と同居している場合は、面接時間を伝え、電化製品の使用や声掛けを避けてもらいます。

背景は白い壁や無地のカーテンが好ましいです。そういった場所の確保が難しい場合も、できるだけすっきりとした背景を心がけます。使用するソフトによっては、バーチャル背景が使えることもありますが、使う際はシンプルなものを選びましょう。

服装や身だしなみを整える

web面接の場合も、スーツの着用が基本です。上半身しか映らないだろうと、下はジャージ、ジーンズなどを履いていると、機器の調整などで動いた場合に、映る可能性があります。また、基本的にマスクは外して面接に挑みます。外出先からのweb面接の場合など、やむをえない事情の場合は、開始前にひとことマスク着用の旨を伝えておくとスマートです。

普段と同じメイクだとしても、モニターを通すと口紅やアイシャドウなどが濃く見えることがあります。本番前に、自分のカメラ映りを確認しておきましょう。無精髭や寝癖なども、清潔感がないためNGです。

知っておきたいweb面接のマナー

web面談の場合、デバイスを使用するため、対面の面接とは少し異なるマナーが求められます。下記は、押さえておきたいweb面接のマナーです。

  • 開始5分前にはログインしておく
  • 終了時は相手が退出するまで待つ
  • パソコンやスマホの通知をオフにする

それぞれの内容について解説します。

開始5分前にはログインしておく

会社からweb面接のために共有されているURLは、指定時間の5分前までにログインしておきます。機器トラブルなどの事態も想定し、ゆとりを持って準備しましょう。ただし、会社から「オンタイム」「10分前」などの指定がある場合は、指示に従います。

カメラ映りやパソコンの角度調整、マイクテストなどを行い、面接官の入室を待ちましょう。面接官が入室してきたら、椅子に座ったまま、挨拶を行います。立ち上がる必要はありません。

終了時は相手が退出するまで待つ

面接終了時も、立ち上がる必要はありません。立ち上がってしまうと、カメラレンズの位置から外れるため、顔が映らなくなるためです。基本的には、面接官の退出を待ち、退出時に一礼します。

ただし、退出を促された場合は、相手の指示に従いましょう。こちらが先に退出する場合は、「本日はありがとうございました」と一言添えるとスマートです。

パソコンやスマホの通知をオフにする

パソコン、スマホともに、通知はすべてオフにします。気が散り、面接に集中できなくなるだけでなく、面接官の印象も悪くなるためです。また、マナーモードにすればよいと思うかもしれませんが、バイブレーションは想像以上に音が響きます。

必ず設定を見直し、通知や着信音などが入らないようにしてください。また、面接に必要のないアプリやソフトは、立ち上げないでおきましょう。

web面談についてのよくある質問

web面談は少しずつ普及しつつあるものの、決して頻度が高いとは言えません。ここでは、web面談に関するよくある質問とその回答について、わかりやすく解説します。疑問点を解決し、すっきりとした気持ちで面接に挑んでください。

web面談中にトラブルが発生した場合の対処法は?

web面談は、音声の不具合(相手の声が聞こえないなど)や回線トラブル、突然のデバイスの故障などのトラブルが起きる可能性があります。音声の場合、ミュート設定などシンプルな原因のものもあれば、デバイスの故障までさまざまです。原因がわかった場合は、すぐに対処しお詫びの言葉を伝えます。

中断した場合は、電話やメールで面接官に連絡を取ります。また、パソコンの故障の場合は、スマホで急遽行うなどの方法もイメージしておきましょう。緊急時の対応は、面接結果を左右する可能性があります。

web面接でカンペを読んでいてもバレない?

カンペを用意すること自体は、問題ありません。ただし、下に置くと何度も目線が下に下がるため、面接官にバレます。また、カンペ通りに話そうと思うと、棒読みになり不自然です。面接官の質問内容と、食い違ってしまうことも考えられます。

「緊張しやすいから心配」「話すことを忘れてしまいそう」という方は、付箋にポイントとなる部分だけを書き、カメラレンズと同じ高さに貼る程度にとどめておきましょう。

web面接でよく聞かれることは?

web面接の質問内容は、対面面接とほとんど変わりません。自己紹介や自己PR、転職理由、志望動機、逆質問といった内容が一般的です。長所や短所、強み、得意なことなどを質問されるケースもあります。

web面接だからといって特別に身構える必要はありません。対面面接同様の対策、準備がおすすめです。

web面談終了後はお礼の連絡は必要?

お礼の連絡は必須ではなく、連絡をしないからといって、マナー違反と受け取られることはありません。ただ、連絡をすることで、より丁寧な印象が与えられます。面接の機会をつくってもらったことへの感謝と共に、面接官の話を聞き、入社意欲がさらに高まったことなどを伝えると良いでしょう。

面接中に伝え切れなかった自己PRなどがある場合は、お礼メールの中で伝えても構いません。ただし、本文では簡潔かつ丁寧な文章を心がけることが大切です。

web面接の基本を理解して準備して臨もう

web面接の場合、ネット環境やデバイス、周辺環境などの準備が必要です。開始5分前のログインなど、対面面接とは異なるマナーがある点にも注意しましょう。基本の準備やルールを理解しておくことで、スムーズに面接に臨めます。

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