転職市場で未経験エンジニアが増えすぎているとしても、転職の難易度は変わりません。IT業界は慢性的な人手不足が課題であり、採用活動が積極的に行われているからです。
そこで今回は、未経験からでもエンジニアへの転職を成功させるために知っておきたい、未経験エンジニアが増えすぎる理由について解説します。また、エンジニアにとって必要なスキルや未経験エンジニアになっても失敗しないコツをご紹介しますので、参考にしてください。
目次
未経験エンジニアが増えすぎる理由
未経験エンジニアが増えすぎる理由は以下の4つです。
- プログラミングスクールが増えた
- エンジニアスキルを取得しやすい環境
- 給料が高く人気がある
- 未経験でもOKな求人が増えた
それぞれ解説します。
プログラミングスクールが増えた
近年、プログラミングを学ぶための教育機関であるプログラミングスクールが急増しています。オンラインスクールや対面式のスクールなど、さまざまな形態のスクールが登場し、未経験者でもプログラミングスキルを習得できる環境が整ってきています。
子ども向けプログラミング教育市場に目を向けても5年連続で成長しており、2030年度には1,000億円を超える市場になる可能性が示唆されるほどです。
出典:PR TIMES
プログラミングスクールが増えたことで、未経験者がシステムエンジニアを目指すハードルが下がり、未経験エンジニアが増加する一因となっています。
エンジニアスキルを取得しやすい環境
オンラインでエンジニアスキルを取得しやすい環境が整っていることも、未経験エンジニアが増えすぎている理由の一つです。例えば、オンラインプログラミングスクールや学習プラットフォームが充実しており、場所や時間に縛られずに自分のペースで学習を進められます。
また、無料のオンライン教材やチュートリアルも豊富に提供されており、気軽にプログラミングに触れる機会が増えています。
給料が高く人気がある
エンジニアは給与水準が高く、求人情報のなかでも人気がある職種です。
国税庁の発表によると、令和4年度の給与所得者の1人当たりの平均年収は458万円となっています。一方、厚生労働省が運営する職業情報提供サイトjobtagによれば、ITエンジニアにおける賃金水準の中央値は約550万円であり、一般職に比べて給料が高いことが分かります。
需要が高い一方で人手不足が慢性化しているため、安定したキャリア構築やキャリアアップが期待できることも人気の理由です。
参考:令 和4年分 民間給与実態統計調査 令 和5年9月国税庁長官官房企画課
参考:職業情報提供サイトjobtag
未経験でもOKな求人が増えた
未経験でもOKな求人が増えたことも要因です。IT業界では、慢性化する人材不足を背景に、多くの企業が未経験者でも採用を行い、内部で育成する方針が取られています。背景には、企業がデジタル化を進める中で、新しい技術領域に迅速に対応するため、多様なスキルセットを持つ未経験者を積極的に採用していることも挙げられます。
このように、入社前に特定の高度な技術スキルを身につけていなくても入りやすい職場が増えているといえるでしょう。
未経験でエンジニアに転職するために必要なスキル
未経験エンジニアの転職を有利に進めるためには、一定のスキルを身につけておく必要があります。ここでは、代表的な4つのスキルをご紹介します。
- 継続して学習する意欲
- コミュニケーション能力
- 精神的な強さ
- 需要のあるプログラミング言語
継続して学習する意欲
未経験でエンジニアに転職するために第一に必要とされるのは、継続して学習する意欲です。IT関連技術は常に進化しているため、新しい知識を習得するための継続的な努力が必要です。
業務に限らず、オンラインコースやワークショップ、セミナーなども活用して、常に最新のトレンドや技術を学びましょう。また、さまざまな学習方法を試したうえで、自分に合った学習スタイルを見つけることも大切です。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も未経験エンジニアで転職するために必須のスキルです。エンジニアの業務では、複雑な技術的な知識やプロジェクトの詳細を、技術的な背景がない人々にも理解できるように簡潔に説明する能力が求められるからです。
例えば、クライアントにシステムの仕様や機能を説明する際、専門用語を多用したり、技術的な詳細にこだわりすぎたりすると、相手は理解できず、誤解やトラブルに繋がることがあります。コミュニケーション能力の高いエンジニアは、相手の知識レベルや関心に合わせた説明を行い、専門用語をわかりやすい言葉に置き換えたり、図や表などを活用したりすることで、円滑なコミュニケーションを図ります。
精神的な強さ
精神的な強さを持つことで、未経験からのエンジニアへの転職は成功しやすくなります。具体的には、締め切りや複雑な問題に直面したときに感じるプレッシャーを乗り越える能力や、学習の過程や業務での失敗から立ち直り、前向きに考える能力が求められます。
また、このような状態においても業務や学習に対するモチベーションを維持できる強さも必要です。
需要のあるプログラミング言語
未経験エンジニアとして働くには、需要のあるプログラミング言語をおさえておくことが肝要です。例を挙げると、Web開発で広く使われているJavaScriptや機械学習やデータ分析で注目されているPython、大規模システム開発で採用されることが多いJavaなどを習得しておくと、未経験でも就職のチャンスが広がります。
また、専門性を高めるために、自分が興味を持つ業界や分野に特化した言語や技術を学ぶのも有効です。さらに、学んだ言語を実際のプロジェクトや問題解決に応用する能力を養い、スキルアップを図りましょう。
未経験エンジニアになっても失敗しないコツ
未経験エンジニアへの転職後に安定して働くために、以下のコツを理解しておきましょう。
- 未経験でもOKな求人に応募する
- 就職後に研修がある
- 学んだプログラミング言語を使える
それぞれ解説します。
未経験でもOKな求人に応募する
未経験OKの求人は、企業側が未経験者を育成する体制が整っている可能性があります。入社後の研修制度を通じて、必要な知識やスキルを身につけることができるでしょう。
求人情報に、次のような特徴があると安心です。
- 求人票に「未経験歓迎」「未経験可」「経験不問」などの記載がある
- 研修制度や教育体制が充実している
- ポテンシャル採用を重視している
未経験OKの求人を探す際は、求人サイトや転職エージェントなどを活用し、積極的に情報収集を行いましょう。また、企業のホームページや説明会などで、研修制度や教育体制について詳しく調べておくことも大切です。
就職後に研修がある
企業によっては、プログラミング言語の基礎から応用、データベース、ネットワーク、サーバーなどの知識、開発手法、プロジェクト管理など、幅広い内容の研修が用意されています。また、実際に業務に携わりながら先輩社員から指導を受けられるOJTも、実践的なスキルを身につける上で非常に有効です。
就職後に研修があることで、未経験でも安心してエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。研修を通して基礎知識やスキルを習得し、OJTで実践的な経験を積めば、着実に成長していくことができるでしょう。
学んだプログラミング言語を使える
未経験エンジニアとしての転職に失敗しないためには、学んだプログラミング言語を使える企業を転職先に選ぶことも重要です。学習したプログラミング言語を実際の業務で使い、実務経験を積むことで、スキルを定着させられるます。
具体的には、開発プロジェクトで使用するプログラミング言語が、自身が学習したものと一致している会社を選ぶことがおすすめです。また、先輩エンジニアが同じ言語を使用しており、質問や相談ができる環境があるかどうかも確認しましょう。
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未経験エンジニアの求人が増えすぎている背景には、IT業界における人材不足の慢性化があります。そのため、国が人材不足を解消しようと動き、企業も積極的な採用活動を実施しています。
一方で、現在はプログラミングスクールが増え、独学でもエンジニアスキルを取得しやすい環境が整いつつあります。また、エンジニアの給与水準が高いことも未経験エンジニアの転職が増えている理由といえます。
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