キャリアプランを考えたいけれど、どのように書けば良いかわからない方がいるのではないでしょうか?また、なぜキャリアプランが重要視されるのか疑問に思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、職種別のキャリアプランの例文や考え方について解説します。転職をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
キャリアプランの例文【職種別】
面接官は、応募者のキャリアプランによって、自社に貢献してくれる人かを判断します。ここでは、職種別のキャリアプランの例文を5つ紹介します。
- 一般事務
- 営業
- IT・エンジニア
- マーケティング
- 医療・介護
順番に解説します。
一般事務
〇〇年間従事した一般事務のスキルを活かして、5年後には総務部門を統括する事務職リーダーとなって、社内業務の効率化を目指します。また、自身のスキルを高めるためにも、関連資格を取得して専門性を高めていきます。10年後には事務職のトップとして、社員の育成や組織の発展に尽力したいと思っています。
営業
これまでの営業経験で培ったコミュニケーション能力と分析力を活かして、3年以内に御社でトップセールスとして実績を上げ、5年後には営業チームのリーダーになることを目指します。目標達成のために、商品知識を深めるとともに、顧客管理や提案力の向上に努めます。そして10年後には管理職として、新規市場の開拓や販売戦略の立案に携わり、会社の成長に貢献したいと考えています。
IT・エンジニア
前職ではシステムエンジニアとして高度なプログラミング技術を活かし、日々の業務を遂行しておりました。5年以内にプロジェクトリーダーとして小規模なプロジェクトを任せていただけるよう、さらなる技術力とコミュニケーション能力の向上に努めます。10年後には、大規模プロジェクトのマネージャーとして、チームを率いて上流工程を任されるような地位を確立したいと思っています。
マーケティング
これまでWebマーケティング分野で、情報収集や他社リサーチ、集客などに携わりました。5年後には、チームリーダーとなって部下をサポートしながら、売り上げに貢献していきます。またマネジメントの経験を積みながら、10年後にはマネージャーに昇格してマーケティング部門を牽引する存在になりたいと思っております。
医療・介護
介護職において、利用者様やそのご家族に寄り添える介護を目指しています。そのため利用者様とご家族の質問や相談に対応できる知識を身につけたり、コミュニケーション能力を高めたりしていきたいです。3年以内に介護福祉士やケアマネージャーの資格を取得して、より専門的なスキルを習得します。5年後には、後輩を指導できるような介護職リーダーとなって、利用者様がより快適に過ごせるような環境作りに携わっていきたいです。
キャリアプランについて考えるメリット
キャリアプランは、次のようなメリットをもたらします。
- モチベーションにつながる
- 働きやすい企業を見つけやすくなる
- 目標が明確になる
キャリアプランは面接のためだけに活用するのではなく、今後の人生を考えるためにも必要なことです。今すべきことが明確になり、やりがいにもつながるでしょう。主体的に仕事に取り組めるようになるため、モチベーションにつながるのもメリットです。
また自分軸が保てるため、会社の変革で予期せぬ業務や人員の変更があっても、自身の判断で決断したり、行動したりできるようになります。
さらに、現職で自分のキャリアプランが叶わないと感じたときに、自分にマッチする企業への転職を考えるきっかけにつながります。
キャリアプランの考え方
キャリアプランは、以下のような思考を持つと考えやすいでしょう。
- ライフプランとともに5年後・10年後を考える
- 職場で貢献できることを考える
5年後、10年後に実現したいビジョンを考えれば、ビジョンを達成するためにすべきことがみえてきます。例えば、管理職になりたいというビジョンがあるとしたら、5年後までには営業職のトップになるなど、具体的な目標を掲げましょう。
また、職場で貢献できるスキルを具体的に伝えた方が説得力が生まれます。ただし大きすぎる目標は、達成に時間がかかりモチベーションが下がります。達成できる現実的なプランを考えましょう。
キャリアプランの立て方
ここからはキャリアプランの立て方を3ステップで解説します。
- 自己分析をする
- 理想像を考える
- ロードマップを作成する
順番に流れを確認していきましょう。
1.自己分析をする
自分の学生時代や経歴など、これまでの経験を言語化します。これまでの経験を深掘りすると、自分の強みや弱み、興味、価値観などがみえてきます。携わった仕事や成果、実績などを踏まえて、伸ばしていけそうな強みを考えましょう。また、以下のような問いを投げかけると、過去を紐解きやすくなります。
- どんなときにモチベーションが上がったのか?
- 何をしたときにうれしかったのか?
- 何を考えて学校や職場を選んだのか?
このように自己分析することで、自分の市場価値を理解できるようになるため、現実的なロードマップを描きやすくなるでしょう。
2.理想像を考える
自己分析したら、5年後や10年後にどういった姿になりたいかを考えることが大切です。例えば、ITスキルのスペシャリストになりたいなら、関連した資格を取得する目標がみえてきます。また、管理職に就きたいなら、リーダーを経験したり、コミュニケーション能力を高めたりなど、何をすれば理想像に近づくかを考えやすくなります。
もし、具体的なイメージが湧かない場合は、理想のライフプランを思い描き、実現のために必要な年収や働き方を考えると良いでしょう。
3.ロードマップを作成する
現時点では、将来の理想像との間に溝がある状態です。溝を埋めていくために必要なことを洗い出し、ロードマップを作成していきましょう。
例えば、理想の将来像に足りないスキルがあれば、いつまでにどのようにスキルを習得するか?を具体的に考えます。このように具体的な目標設定をすれば、やるべきことが明確になり、理想像に少しずつ近づいていきます。もし、1人で考えるのが難しい場合は、友人や先輩、転職エージェントなどに相談すると良いでしょう。
高評価を与えるキャリアプランのポイント
キャリアプランの考え方や立て方を理解しても、内容がいまいちだったり、自信を持てなかったりしては、面接で良い評価を得られません。ここでは面接時に高評価を得られるキャリアプランのポイントを紹介します。
- 一貫性を持たせる
- 具体的な行動まで伝える
- 自信をもって答える
順番に解説します。
一貫性を持たせる
キャリアプランは履歴書やエントリーシートなどと一貫性を持たせましょう。履歴書やエントリーシートに書かれた強みやスキルとは違ったキャリアプランを提示すると、アピールしたいことが伝わらず、採用者側にあなたの想いが伝わりません。最悪の場合、適当に考えてきたのでは?と誤解を招くことになります。
よって、履歴書やエントリーシートの内容とキャリアプランの内容は、筋が通る内容にします。「〇〇として活躍したいと思い、〇〇職を志望しました」と、志望動機とキャリアプランを絡めた内容を伝えましょう。
具体的な行動まで伝える
面接では、具体的にどのような行動をするかを伝えると好印象です。ただ単に「期待に応えられるようにがんばります」では抽象的すぎて、採用担当者に響きません。例えば、「私は3年後までに〇〇職で××を達成します」など、具体的な数字を入れて伝えます。
具体的な行動を伝えれば、面接官に活躍している様子をイメージしてもらいやすくなります。また、その企業でしかできないことを伝えると、「キャリアプランを叶えるためにうちに応募してきたんだな」とプラスな評価をしてもらえる可能性もあるでしょう。
自信を持って答える
面接時にはハキハキと自信を持って伝えることが重要です。緊張から小さな声になったり、あいまいな伝え方をしてしまったりすると、評価が下がる可能性もあります。
また声だけではなく、明るい表情を意識することで、熱意が伝わりやすく面接官にも好印象を与えます。キャリアプランを提示する際は、自信や熱意を込めて伝えましょう。
キャリアプランの例文を参考に自信が持てるプランを考えよう
キャリアプランを考えると、自分がどんな企業で働き、どのような目標を達成したいかが明確になります。職種別の例文を参考に、自信を持ってアピールできるキャリアプランを準備しましょう。
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