理系の職業への転職を考えているけれど、どのような業界や職種でスキルを活かせるのかわからない方がいるのではないでしょうか。また、キャリアアップのためにもこれから伸びる業界や理系の職業の選び方を知りたい方もいるでしょう。
今回は理系のおすすめ職業を5選紹介するとともに、選び方のポイントやこれから伸びる業界を解説します。理系への転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
理系のおすすめ職業5選
理系の職業には、多様な選択肢があります。ここでは人気が高く、将来性もある5つの職業をご紹介します。これらの職業は、理系の知識やスキルを活かせるだけでなく、社会貢献度も高いのが特徴です。
- 薬剤師
- AIエンジニア
- 研究職
- 航空整備士
- データサイエンティスト
それぞれの職業について、仕事内容や必要なスキル、魅力などを詳しくみていきましょう。
薬剤師
薬剤師は、医療の現場で欠かせない重要な職業です。主な仕事内容は、以下の通りです。
- 医師の処方箋に基づいて薬を調剤する
- 薬の種類や用量の確認、患者さんの病歴や体質に合わせて調整をする
- 服用のタイミングや他の薬との飲み合わせなど、薬の使用方法や注意点を説明する
- 薬の管理や在庫確認、期限切れの薬品を管理する
- 新薬の情報収集をする
薬剤師は、患者さんと医師・医療機関の橋渡しを行い、患者さんと近い距離で健康に直接貢献できるのが魅力です。
AIエンジニア
AIエンジニアは、人工知能(AI)技術を活用したシステムやアプリケーションの開発をする職業です。主な仕事内容には、機械学習モデルの設計や実装、データの前処理、AIシステムの運用などが含まれます。システムの開発は業務の円滑化や生産性向上につながるため、やりがいを感じる仕事といえます。
AIエンジニアの魅力は、最先端の技術に携われる点です。またAIの応用範囲は広く、医療、金融、製造業など、さまざまな分野で活躍できます。需要の高まりとともに、高収入を期待できるのも特徴です。
研究職
研究職は、特定の分野で新しい知見や技術を生み出す職業です。基礎研究や応用研究、開発研究などの種類があり、主に大学や研究機関、企業の研究開発部門などで働きます。仕事内容は分野によって異なりますが、実験や調査、データ分析、論文執筆などです。
特に製薬会社の研究職は、新薬の開発や既存薬の改良に携わる重要な職種です。自分たちの研究が新薬の開発につながり、多くの患者さんの治療に貢献できる可能性があります。
航空整備士
航空整備士は、航空機の安全性を確保するために点検や整備をする専門職です。主な仕事内容は、定期的な機体のチェック、部品の交換、不具合の修理などがあります。また、整備記録の管理や航空機の電気系統、エンジンなどの各種システムの動作確認も重要な業務です。
航空整備士になるには、機械工学や電気工学などの高い知識が必要です。航空整備士養成施設での専門教育を受け、国家資格を取得する必要があります。国際的な物流の移動手段として約96%が航空輸送したり、LCC(格安航空会社)が台頭したりと、航空業界の需要が高まっているため、今後も安定した雇用が見込まれます。
データサイエンティスト
データサイエンティストは大量のデータを分析し、そこから有益な情報や洞察を引き出す職業です。SNSやWebサイトなどからデータを収集し、統計分析、機械学習モデルの構築、分析結果の可視化をしていきます。
データサイエンティストになるには、統計学や機械学習の知識、プログラミングスキル(特にPythonやR)などが必要です。
データサイエンティストの魅力は、データを通じて企業の意思決定に大きな影響を与えられる点です。IT業界や金融業界、EC業界、医療業界など多様な業界で需要がある職業といえます。
理系の職業選びのポイント
理系の職業を選ぶ際には、いくつか重要なポイントがあります。ここでは、自分に合った職業を見つけるためのポイントを3つ紹介します。
- 専門性を活かせるかどうか
- 業界で判断せず職種で考える
- 適性があるかどうか
それぞれについて詳しくみていきましょう。
専門性を活かせるかどうか
理系の学問で身につけた専門的な知識やスキルを活かせる職業を選ぶことで、より充実したキャリアを築けます。例えば、化学を専攻した人なら製薬会社や化学メーカーでの研究職、情報工学を学んだ人ならIT企業でのエンジニア職などです。
ただし、専門分野と直接関連しない職業でも、論理的思考力や問題解決能力など、理系で培った汎用的なスキルを活かせる場合もあります。自分の専門性をどのように活かせるか、幅広い視点で考えることが大切です。
業界で判断せず職種で考える
理系の職業というと特定の業界をイメージしがちですが、実際には多くの業界で理系人材が求められています。例えば、金融業界でも銀行のリスク分析や不正検出など、データサイエンティストの需要が高まっています。
また同じエンジニア職でも、機械エンジニア、ソフトウェアエンジニア、電気エンジニアなど選択肢が豊富です。自分の興味や適性に合った職種を探し、その職種がどの業界で活躍できるかを考えることで、自分に合った職業選びができるでしょう。
適性があるかどうか
適性とは、その仕事に必要なスキルや性格特性を持っているかを指します。専門的なスキルがあったとしても、適性がなければ仕事を続けることは難しいでしょう。
例えば、研究職なら粘り強さや探究心が、エンジニアなら論理的思考力や創造性が求められます。またチームで働くことが多い職場なら、コミュニケーション能力も重要です。
自分の強みや弱み、興味関心を客観的に分析し、それぞれの職業で求められる適性と照らし合わせてみましょう。
理系の職業でよくある質問
理系の職業について、多くの人が抱く疑問や気になる点があります。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。
- 理系だけどなりたい職業がない場合はどうするべき?
- これから伸びる業界はどこ?
- 理系の職業で高収入なのはどれ?
- 理系が多い業界は?
それぞれの質問について詳しくみていきましょう。
理系だけどなりたい職業がない場合はどうするべき?
理系でありながら、なりたい職業が見つからない場合もあります。このような状況なら、以下の方法を試してみるといいでしょう。
- 専攻分野以外にも目を向ける
- 条件で探す
- ダイレクトリクルーティングサービスに相談してみる
自分の専攻とは異なる分野以外にも目を向けてみます。また、給与、勤務地、ワークライフバランスなど、自分にとって重要な条件から職業を探してみるのも良いでしょう。さらに、就職や転職のプロフェッショナルであるダイレクトリクルーティングサービスに相談することで、自分の視野にはなかった職業と出会える可能性があります。
これから伸びる業界はどこ?
理系人材の需要が高まっている業界は以下の3つです。
- IT業界
- 電子部品・半導体業界
- 医療業界
デジタル化に伴い、AIやサイバーセキュリティなどの分野で、専門知識を持つ人材の需要が急増しています。またIoTデバイスの普及や5G通信の実用化に伴い、高性能な電子部品や半導体分野も伸びている業界です。さらに高齢化社会の進展や医療技術の進歩により、医療機器の開発や創薬研究、再生医療などの分野で理系人材の需要が増加しています。
理系の職業で高収入なのはどれ?
理系の職業の中でも、特に高収入が期待できるのは以下の3つの職業です。
- アクチュアリー(平均年収1,250万円)
- 医師(平均年収1,169万円)
- 大学教授(平均年収1,101万円
アクチュアリーは、保険や金融分野で統計学や数学を駆使してリスク分析をする専門家です。保険料の設定や金融商品の開発など、高度な専門性が必要となるため、高収入が期待できます。また医師は専門性が高く、社会的需要も大きい職業です。
大学教授になるには、博士号の取得や研究実績など、高い専門知識が必要です。大学教授になるためのスキルを持ち合わせている人は希少なため、年収も高くなる傾向にあります。
理系が多い業界は?
理系出身者が多く活躍している業界には、主に以下のような職業があります。
- 技術・製品開発
- 研究員・リサーチャー
- ITエンジニア
自動車や電機、機械などの製造業では、理系の知識を活かし、新しい製品や技術の開発に携われます。また研究員やリサーチャーは、大学や研究機関、企業の研究開発部門などで、新しい知見や技術の創出に取り組めるでしょう。
情報技術(IT)関連の職種では、ソフトウェア開発やシステム設計、ネットワーク構築などに携わります。プログラミングスキルや論理的思考力が重要で、コンピュータサイエンスや情報工学の知識を活かせます。
理系の職業は高収入も狙いやすい
理系の職業は、専門知識やスキルを直接活かせる場合が多く、高収入につながりやすい職業といえます。例えば、AIエンジニアやデータサイエンティストなどは、高度な技術力が求められる分、給与水準も高くなる傾向があります。
このように高収入が狙える理系の職業への転職をお考えなら、ダイレクトリクルーティングサービスの利用がおすすめです。IT業界に特化したダイレクトリクルーティングサービス「HUGAN」は、経歴や求人条件をヒアリングしたうえで、ワンストップで転職活動を支援します。