ITの発展に伴い、エンジニアという職業への関心が高まっています。しかしエンジニアと一言で言っても、仕事内容は多岐にわたります。システムエンジニアやプログラマー、インフラエンジニアなど、さまざまな種類のエンジニアが存在するのです。
本記事では、主要なエンジニアの種類と特徴を解説すると共に、未経験からエンジニアを目指すための方法について解説します。
目次
エンジニアとは?
エンジニアとは何かを、以下の視点から見ていきます。
- 主な仕事内容
- 年収は平均よりも高い
それぞれ詳しく解説します。
主な仕事内容
エンジニアの主な仕事は、人々の生活を便利で快適にするソフトウェアやシステムの開発です。アプリケーションを1から設計し、プログラミングを通じて形にしていきます。完成したソフトウェアがユーザーにとって使いやすく役立つものになるよう、テストと改良を重ねるのもエンジニアの大切な仕事です。
またソフトウェアを動かすインフラの構築と運用も、エンジニアの重要な役割です。安定したシステム稼働を支えるサーバーやネットワークの設計、構築、メンテナンスには高度な技術が求められます。万が一トラブルが起きた際は、原因の究明と素早い対処が必要です。
年収は平均よりも高い
エンジニアは技術の進化と共に需要が増加しているため、高い給与が期待できます。
厚生労働省のデータでは、システムエンジニアの平均年収は557万6千円(※1)です。令和5年分の民間給与実態統計調査では、日本の平均給与は460万円(※2)と報告されています。日本の平均給与と比較すると、エンジニアの平均年収の高さがわかるでしょう。
エンジニア自身が絶えず新しい技術を学び、より難易度の高い仕事をこなせるようになれば、さらなる収入アップも期待できます。
(※1)参照:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag(システムエンジニア)」
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/314
(※2)参照:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm
エンジニアは大きく3つに分類される
エンジニアは大きく以下の3つに分類されます。
- 開発系エンジニア
- インフラ系エンジニア
- その他エンジニア
それぞれ詳しく紹介します。
開発系エンジニア
開発系エンジニアは、ソフトウェアの設計からリリースまでを担当します。アプリケーションやシステムの「設計」「開発」「テスト」といった一連の工程に携わり、プログラムの実装やデバッグ、機能拡張などが主な仕事です。
またウェブエンジニアは、ウェブサイトやウェブアプリの開発を専門に手がけます。フロントエンドとバックエンド、両方の知識を活かしてユーザーに最適な体験を提供するのがウェブエンジニアの腕の見せ所でしょう。
インフラ系エンジニア
インフラ系エンジニアは、ソフトウェアを支える土台となるシステムインフラの構築と運用が主な仕事です。ネットワークエンジニアはネットワークの設計や構築、メンテナンスを担当し、通信の安定性とセキュリティの確保に努めます。
一方サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、運用管理を任され、システムの安定稼働とパフォーマンス向上に取り組みます。トラブルが発生した際の迅速な対応も、インフラ系エンジニアの重要な役割です。
その他エンジニア
開発系でもインフラ系でもない、専門特化型のエンジニアも存在します。代表的なのがデータベースエンジニアで、データベースの設計や運用、パフォーマンスチューニングを担当します。データのバックアップやリカバリー作業もデータベースエンジニアの重要な仕事のひとつです。
他にも機械学習エンジニアやセキュリティエンジニア、テストエンジニアなど、さまざまな専門分野のエンジニアが活躍しています。IT技術の高度化・細分化が進む中で、こうした専門エンジニアの需要は今後も高まっていくでしょう。
エンジニアの主な種類と特徴
エンジニアの主な種類は以下のとおりです。
- システムエンジニア
- プログラマー
- アプリケーションエンジニア
- ゲームエンジニア
- 組み込みエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
それぞれ詳しく紹介します。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システム開発プロジェクトの中心的な存在です。要件定義から設計、開発、運用まで、プロジェクトのあらゆる段階に関わり、全体を見渡しながら舵取りしていきます。
顧客との折衝では要望をしっかりと聞き出し、実現可能な形にまとめ上げる能力が問われます。技術的な知識はもちろん、スケジュール管理や品質管理といったプロジェクトマネジメントのスキルも欠かせません。
プログラマー
プログラマーの主な仕事は、実際のプログラムを書くコーディング作業です。設計書を基に、コンピュータが理解できる形式で命令を1行1行組み上げていきます。開発の途中で見つかったバグの修正や、新たな機能追加の要望にも柔軟に対応しなくてはなりません。
地道な作業が多いのがプログラマーの宿命ですが、自分の書いたコードが動き出したときの感動は、他では味わえないものがあります。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、スマートフォンアプリなど、ユーザーが直接触れるソフトウェアの開発を担当します。使いやすさを追求したユーザーインターフェースの設計や、ユーザー体験の向上につながる機能の実装がポイントです。
実際にアプリを使うユーザーの声に耳を傾け、ニーズを的確に捉えることが優れたアプリ開発につながります。最新のデザイントレンドやユーザビリティの考え方に精通していることも重要です。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、ゲームの設計・開発・テストを手がける専門家です。プログラミングはもちろん、3Dグラフィックスやサウンドなど、ゲームを構成するさまざまな要素の実装にも携わります。
プレイヤーを引き込む面白いゲームの実現には、ゲームならではの専門的な知識と技術が不可欠です。技術力だけでなく、面白いアイデアを形にする創造力も求められるでしょう。
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、家電製品や自動車、ロボットなど、さまざまな機器に組み込まれるソフトウェアの開発を担当します。機器の制御を司るため、ハードウェアとの連携が重要になります。
即時性が求められることも多く、他のソフトウェア開発とは異なる独特の技術的チャレンジが待ち受けています。限られたリソースの中で、いかに効率的で信頼性の高いプログラムを組めるかがポイントです。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、コンピュータシステムやネットワークの安全を守る専門家です。サイバー攻撃の脅威が高まる中、重要性が年々増しています。システムの脆弱性を発見し修正するのが主な仕事ですが、セキュリティポリシーの策定や、ユーザーへのセキュリティ教育なども担当します。
常に最新の攻撃手法や防御技術の動向に目を配り、それを自社のシステムに活かしていく必要があります。高度な技術力とセキュリティ全般への深い理解が求められます。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、AWS(Amazon Web Services)や Microsoft Azure といったクラウドサービスの設計・構築・運用を担当する専門家です。クラウドならではの柔軟性と拡張性を活かしつつ、システムを最適化します。
サーバーやストレージ、ネットワークなど、クラウドを構成するさまざまな要素についての深い知識が求められます。ユーザー企業の課題をヒアリングし、それに対するクラウドならではの解決策を提案するコンサルティング能力も重要です。
エンジニアになる方法2選
エンジニアになる方法は、主に以下の2パターンがあります。
- プログラミングスクールに通う
- 独学で学ぶ
それぞれ詳しく解説します。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールは、エンジニアを目指す方にとって効果的な選択肢です。初心者向けの基礎コースから、より実践的なスキルを磨くための上級コースまで、体系的なカリキュラムが特徴です。短期間で集中的に学習できるため、即戦力としてのスキルを身につけられます。
また専任の講師陣から直接指導を受けられることもメリットです。つまずいたときや疑問が生じたときに、すぐにサポートを得られるのは心強いでしょう。さらに同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学べる環境も、モチベーションを維持するうえで助けになるはずです。
独学で学ぶ
独学でプログラミングを学ぶのもエンジニアを目指すうえで有効な方法です。書籍やオンライン教材の活用により、自分のペースでじっくりと学習できます。初心者向けのわかりやすい入門書からより専門的な内容を扱った書籍まで、自分のレベルや目的に合わせて選択できます。
またインターネット上には、無料で利用できる優れたチュートリアルや解説動画も数多く存在します。プログラミングの基礎から実践的なスキルまで幅広く学習できるでしょう。
独学ではオープンソースプロジェクトへの参加や自作のアプリケーション開発を通じて、実践的な経験を積むことが重要です。独自のプロジェクトは自分の実力を示すポートフォリオとしても意味を持つため、就職や転職でも有利にはたらくはずです。
未経験でエンジニアを目指すならNINJA CODEがおすすめ
システムエンジニアやプログラマー、アプリケーションエンジニアなど、さまざまな種類のエンジニアがITの世界を支えています。それぞれの職種で求められるスキルや適性は異なりますが、いずれも論理的思考力とプロジェクト管理能力が重要です。
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