就職・転職活動や学業、仕事など幅広い分野において、挫折を経験したことがある方は多いことでしょう。挫折を糧に成功した方がいる一方、挫折し落ち込んだまま動けない方も少なくありません。
本記事では挫折を味わった人の特徴と挫折しやすい人の特徴、挫折したときに役立つ具体的な対処法について解説しています。挫折から立ち直るために、また将来的な挫折に備えるために本記事をご活用ください。
目次
挫折を味わった人の特徴10選
挫折を味わい克服した人、乗り越えた人は、経験を糧に次の特徴を持つケースが多いです。
- 長期的な視野で物事を判断できる
- 粘り強く取り組むことができる
- 向上心がある
- 高すぎるプライドを持たない
- 自分に厳しくいられる
- 自己肯定感が高い
- リスクを避けるように心がけている
- 失敗に対して恐怖心を持っている
- 失敗をチャンスと捉えることができる
- ポジティブ思考で挑める
長期的な視野で物事を判断できる
一見挫折に思える出来事も、長期的に見ると成功につながっているといったエピソードは少なくありません。挫折経験者は、短期的な結果に一喜一憂するのではなく、長期的な視野を持ち、将来を見据えて行動する力を持ち合わせています。また、広い視野を持つ人は、高い判断力と物事を冷静に見る力を備えていることが多いです。
粘り強く取り組むことができる
挫折経験者は、継続的な取り組みが重要であることを知っています。例え失敗したとしても、失敗から学べるのは行動した人だけの特権です。「諦めてしまってはここまでの努力が無駄になる」と考え、継続的に取り組むことで、成功率を高めることができます。その姿勢は、周囲に対しても良い影響を与えるでしょう。
向上心がある
失敗し挫折した経験があるからこそ、常にスキルや知識の獲得・向上を意識しているといった人がいます。特に挫折の理由が自分のスキル・知識不足にあると実感している人に多い考え方です。
新しいことに対してもチャレンジ精神が旺盛で、自己を高めたいとの思いから、失敗を恐れず行動します。過去の失敗を失敗と思わず「成功までの通過点」とポジティブに考えているタイプも多いです。
高すぎるプライドを持たない
高いプライドが求められるシーンもありますが、高すぎるプライドは、挫折や失敗の元となります。一度失敗したからこそ、自分の弱点や問題点を認め、フィードバックに対しても素直に受け入れることができます。
高すぎるプライドがなければ、必要に応じて周囲に助けを求められるため、周囲のサポートも受けやすいでしょう。
自分に厳しくいられる
挫折を味わった人は、自分の感情や欲望に負けず、自己管理を行うようになります。また自らの行動や思考をコントロールし、目標に向かって努力するため、成功する確率が高くなるでしょう。
自らを厳しく律することができるため、周囲から「責任感のある人」「課題遂行能力が高い人」といった評価を受けやすくなります。
自己肯定感が高い
「挫折=失敗=自己肯定感が低くなる」とのイメージがあるかもしれませんが、挫折を乗り越えた経験は、成功体験です。つまり「自分は一度や二度の失敗でくじけることはない」と考えているため、自己肯定感は高くなりやすいと言えるでしょう。
冷静に自己評価を行ったうえで、不足しているスキルを補い、新たな形でチャレンジを目指します。
リスクを避けるように心がけている
どのような思考・行動が失敗を招くのか、実体験から学んでいるため、無駄なリスクは避け、慎重な行動を心がけるケースが多いです。必要な準備を行い、慎重になるべきタイミングと、大胆に進むべきタイミングを適切に見極めているでしょう。
チャレンジと無謀の違いを理解したうえで、成功への道を探る力を持ち合わせています。
失敗に対して恐怖心を持っている
挫折から立ち直った経験を持つ人は、一見失敗を恐れないタイプに見えるかもしれません。しかし、心の奥底では失敗に対する恐怖心を拭いきれず、ときには過度な緊張、プレッシャーによる精神不安定といった状況に陥ることもあるでしょう。
しかし、適度な恐怖やプレッシャーは、結果的に良いスパイスとなることが少なくありません。緊張感を持ってやるべきことに取り組めるでしょう。
失敗をチャンスと捉えることができる
挫折を味わい克服した人は「失敗=終了」とは考えません。困難な状況に遭遇しても、自分が成長できるチャンスだと捉え、面白がりながら行動に移す力を持ち合わせています。
例えどれだけ追い込まれた状況であっても、楽しむ余裕を持ちながら、ポジティブな視点で解決方法を見出していくでしょう。他人から見れば失敗であっても、本人は失敗とは感じていないケースも多いです。
ポジティブ思考で挑める
挫折を乗り越えた人は、いかなるときも前向きであり楽観的な思考を持っています。単に現実逃避をしているのではなく、現実との折り合いをつけながら問題に立ち向かっていく姿は、特徴的です。
また、問題を俯瞰的に見ることができます。優先順位を素早く理解し、解決に向けて動き、必要であれば周囲にも的確な指示を出します。
挫折しやすい人の特徴5選
挫折してそのまま終わってしまう人や克服できない人が持つ代表的な下記5つの特徴について解説します。
- プライドが高い
- 自己肯定感が低い
- 自分を客観視できない
- 飽きやすい
- 継続力がない
思い当たる節がある方には、耳が痛い内容かもしれませんが、一度目を通してみてください。
プライドが高い
高いプライドを持つ人は、自分の能力を過信し、他人の意見を拒絶する傾向があります。失敗に対しても言い訳をしたり、他人や環境のせいにしたりするため、挫折を糧に成長することが困難です。
最終的には失敗を恐れ、挑戦を諦めてしまうでしょう。「自分が一番優れている」といった過剰なプライドは、何も生み出しません。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い場合、そもそも挑戦に対し消極的になりがちです。「自分なんて多分ダメ」「成功するはずがない」と、行動前から否定的な感情を持っているため、成功する確率が下がります。
その結果失敗し、「やっぱり自分はダメだ」「自分には価値がない」と、落ち込んでしまい挫折した状態から身動きが取れないケースも少なくありません。
自分を客観視できない
失敗や挫折には、基本的に原因が存在します。しかし、自分を客観視したり過去を適切に振り返ったりする力が不足している人は、改善案を見出しにくいものです。改善案が浮かばなければ、何度チャレンジしても、同じ結果になるでしょう。
もちろんその場合は、挫折克服が困難です。自分だけで客観視が困難な場合は、周囲の人に助けを求め、客観的な意見を得る方法もあります。
飽きやすい
飽きっぽく集中状態を持続できない人は、最後まで物事を成し遂げることができません。その結果、挫折経験が増えてしまうでしょう。マルチタスクの作業が求められるシーンはあるものの、基本的に集中力はどの分野でも必要です。
また、途中で投げ出してしまった場合、データ不足により、失敗の原因究明もスムーズに進みません。改善案が出しにくいため、次回挑戦時も同じ失敗を繰り返してしまうでしょう。
継続力がない
「短期間で結果を出したい」「長期的な視野で物事に取り組むのが苦手」といった人も、挫折する可能性が高まります。どの分野においてもすぐに結果が出るものばかりではありません。
困難な課題であればあるほど、長期的かつ継続的な努力が求められます。途中で諦めてしまう人は、挫折後、再度チャレンジしようといった意欲さえもわかないでしょう。
挫折したときの対処法
今、挫折して悩んでいる方に向けて、具体的な3つの対処法を説明します。
- 挫折した原因を客観的に分析する
- 成功するためにどうしたらよいのか考える
- 目標を掲げたら継続して努力する
まずは言い訳をせず、上記の方法を試してみてください。
挫折した原因を客観的に分析する
過去の自分の行動、感情、状況などを冷静に見つめ直し、パソコンやスマホ、ノートなどに書き出していきましょう。文字にすることで、客観視しやすくなります。次に自分ごとと考えず、第三者目線で問題点を明確にしていきましょう。
自分だけで客観視や原因分析が難しい場合は、周囲に相談し、アドバイスを求める方法もおすすめです。
成功するためにどうしたらよいのか考える
原因が把握できたところで、次に自分がすべきことを具体的に考えます。まずは、思いつくままに書き出してみましょう。そのうえで、今すぐ取り組むべきこと、将来的に目指すことなど、自分なりに整理し、現実的なプランを立てます。
最初からうまくプランを立てようと思う必要はありません。「成功への道筋」への部分がブレない程度に、軌道修正しながら自分なりの道筋を描いていきましょう。
目標を掲げたら継続して努力する
明確な目標が設定できたら、実際に行動しましょう。継続的な努力に対し、苦手意識がある人は、日々の小さな目標を設定する方法がおすすめです。小さな達成感を積み重ねることで、モチベーションの維持につながります。
「予備日」の設定や集中前のルーティーンの作成、周囲への目標の公言など、挫折を防ぐ方法をいくつも取り入れておくことも大切です。
挫折しても立ち上がれる力を身につけよう
挫折を味わった経験がある人は、少なくありません。克服するか、挫折したままで終わるかは、紙一重です。今回ご紹介した「挫折を乗り越える人の特徴」を参考に、自分を客観視し、継続的な努力を始めてみませんか。
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