プログラミングの独学は、コストをかけず、自分のペースで学べます。独学でスキルを身につけて転職に成功した方もいることでしょう。しかし、独学のデメリットとして「挫折しやすい」「わからないことが質問できない」などがあります。

本記事では、独学のメリット・デメリットと、独学の勉強方法、独学向きのタイプなどを解説しています。プログラミングスキルを得るための方法は、さまざまです。自分に合った方法を選ぶために本記事をお役立てください。

プログラミングは独学で取得できる?

プログラミングは、独学での取得も可能です。YouTubeやテキストなどさまざまな種類の教材が用意されているため、自分に合った方法を選び、自分のペースで学べます。しかし、独学の場合、モチベーションの維持が難しかったり、レベルが上がるにつれて壁にぶつかったりといったケースも少なくありません。

独学で学ぶ以上、わからないことがあっても、自分で調べて解決する必要があります。調べることで深い知識が身に付く一方、解決できなければそのまま挫折する可能性が高いでしょう。

プログラミングを学びたいのであれば、まず、自分が到達したいレベルについて考える必要があります。そのうえで、独学か他の選択肢かを選ぶようにしましょう。

プログラミングを独学で取得するメリット・デメリット

プログラミングを独学で習得する場合、メリット・デメリットの両方があります。それぞれの内容を把握したうえで、自分が独学を選ぶかどうかを決める際の参考にしてください。

メリット

  • 費用を抑えられる
  • スキマ時間を活用し、自分のペースで学べる
  • 学習を通して問題解決能力が身に付く

独学の大きなメリットは、受講料がかからず、コストを抑えられる点です。さらに独学ゆえに、学習スケジュールも自由に組むことができ、スキマ時間を有効活用できます。早朝や深夜、通勤中、家事のスキマ時間など、時間や場所を問わず勉強が可能です。

また、学ぶなかでの疑問点・不明点は、自分で調べて解決する力が求められます。エンジニアにとって、問題解決能力は必要なスキルです。学習を通して自然と問題解決能力が身に付く点は、大きなメリットと言えるでしょう。

デメリット

  • 習得までに時間がかかる
  • モチベーション維持が難しく挫折しやすい
  • わからないことが出てきても質問しにくい

独学は、自由にスケジュールや目標を決められる一方、モチベーションが下がり勉強を辞めても咎められるわけではありません。競争相手や相談相手もいないため、挫折しやすい環境といえます。

また不明点は自分で調べ、納得できなければ次に進めないため、スクールなどに通って学ぶ人よりも、スキル習得までに時間がかかるでしょう。答えが見つからない可能性もあり、さらに見つけた答えが正解とは限りません。見落としや勘違いなどにより、実際に作成したアプリが思った通りに動かないケースもあります。

プログラミングを独学で勉強する方法

プログラミングを独学で勉強するためには、手順を理解する必要があります。独学の際の下記ステップについて、順を追って詳しく解説します。

  1. プログラミング言語を選ぶ
  2. 勉強するツールを決める
  3. 学習を進めてコードを実際に書いてみる

1.プログラミング言語を選ぶ

自分が作りたいサービスを考え、必要なプログラミング言語を選びます。AndroidアプリはJavaやKotlin、iOSアプリはSwift、ゲームはUnityやUnreal Engine、AI開発ならPythonなど、取得のしやすさやニーズ、難易度など幅広い観点から選んでみましょう。

「初心者におすすめのプログラミング言語」などのキーワードで検索して調べたり、最近の市場動向からニーズの高い言語を考えたりする方法もあります。ニーズの高い言語を取得すれば、転職市場で有利になる可能性が高いです。

2.勉強するツールを決める

プログラミング言語を決めたら、パソコン上で動かすための環境構築を行います。アプリやWebサイトなど、制作・開発に応じたIDE(統合開発環境)を選びましょう。必要な使い方のみ理解できれば、次は、勉強するためのツールを選びます。

学習サイトやアプリなど、無料で利用できるツールも多いです。自分の学習環境に適しているかどうか、コンテンツの特徴・使いやすさなどを比較して選びましょう。特にスキマ時間を活用して勉強したい場合は、スマホから使えるかどうかも重要です。

3.学習を進めてコードを実際に書いてみる

まずは、文法や変数などの基礎からスタートします。基礎を学ぶためだけに、別の教材を使っても良いでしょう。知識だけでは理解が難しい場合は、実際に手を動かす方法もおすすめです。一度で完璧に覚えようとせず、1日数十分でも時間を確保し、何度も繰り返す必要があります。

同時にフレームワークの学習も進めておきましょう。ある程度基礎が身についたと感じたら、次にやるべきことは、Webサイトの模写です。達成感や楽しさを感じやすく、コーディングスキルも獲得できます。

プログラミングを独学で勉強するのが向いている人

  • プログラミングを学ぶ明確な目標がある人
  • 資格取得など、過去に勉強で挫折したことがない人
  • 自分で調べて物事を解決できる人

プログラミングを独学で習得できる人は、勉強に対し強い意志を持つ人です。「プログラマーとして転職したい」「△△のスキルを獲得し、年収を◯◯万円にする」など、具体的な目標を持つことが好ましいでしょう。

独学の場合、自ら学習計画を立てる必要があります。過去に独学で資格取得経験がある人などは、応用編として計画性を持って学習に励めるでしょう。また、独学の場合不明点は自分で調べて解決しなければなりません。間違っているかどうかさえわからない状態で、自ら調べて正解を導くことは、大変なことですが、苦手意識を持たずに試行錯誤できる人は、独学向きです。

プログラミングを独学で習得するコツ

プログラミングを独学で習得するためには、うまくコツを掴むことが重要です。下記3つのコツを参考に、自分なりの勉強方法を探してみましょう。

  • 明確な目標や目的を決める
  • 少ない時間でも毎日継続する
  • 人気のプログラミング言語を選ぶ

明確な目標や目的を決める

「プログラミングスキルを得て転職する」などの長期目標も大切ですが、同時に1日・1ヶ月などの短期目標・目的を設定しましょう。自分の進み具合が明確になり、達成感も味わえます。プログラミングの独学において、一番の敵は挫折だからです。

現在、1日の勉強時間を記載できるアプリなどもあります。あらかじめ目的を決めて取り組むことで、挫折せずに学習を続けられるでしょう。また定期的に目標・目的を見直し、無理なく進められる内容に組み立て直すことも必要です。

少ない時間でも毎日継続する

プログラミング学習は、毎日継続することが大切です。もちろん、仕事やプライベートで多忙な時期もあることでしょう。その場合は1日30分、1時間でも構いません。「まとめて週末に勉強しよう」と思ってしまうと、先週の復習だけでも時間がかかります。

プログラミング学習は、1日3〜4時間のペースで学習すると、1年半ほどで習得できると言われています。しかし、このデータには個人差もあるため、まずは継続を意識し、学習に取り組んでいきましょう。

人気のプログラミング言語を選ぶ

paiza株式会社「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」によりますと、転職で企業からニーズが高い言語ランキングの上位は、JavaScript、Java、PHP、Pythonです。これらの人気言語は、独学で学ぶ際の教材が多く、わからないことが出てきた際にも解決方法を見つけやすいでしょう。

また、「企業ニーズが高い=転職に有利」と考えられます。良い条件の転職先を見つけやすくなるため、勉強意欲も高まるでしょう。

参考:paiza株式会社「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」

プログラミングを独学で勉強して挫折しそうになった時の対処法

「独学で進めてきたけれど、わからないことが出てきて挫折しそう」と感じているのであれば、プログラムの知識がある友人・知人に相談してみましょう。すぐに解決し、再び学習が継続できる可能性があります。

しかし、周囲に頼れる人がいない場合や、解決しなかった場合は、プログラミングスクールの活用を検討してみましょう。途中でやめてしまっては、ここまで身につけたスキルや費やした時間が無駄になってしまいます。

無料カウンセリングを実施しているプログラミングスクールもあるため、気軽に相談してみましょう。独学での学びを活かしつつ、新たにスクールで効率的に知識や技術を身につけることが可能です。そして、当初の目的達成を目指しましょう。

プログラミングは諦めなければ独学でも習得できる

プログラミングは、独学で習得できるスキルです。費用を抑えつつ自分のペースで学べるため、キャリアアップを目指して学ぶ社会人も少なくありません。しかし、モチベーションの維持が難しく、途中で挫折する人が多いことも事実です。

まずは、無料カウンセリングや無料体験レッスンを活用し、オンラインで学ぶ感覚を掴んでみませんか。